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こんにちは、どうも、ゆたです。
現在、大阪・関西万博にまつわる話題でインターネットが大変盛り上がっています。
SNS上では様々な意見が毎日のように投稿されています。
その中で、かなり話題になったテーマがあります。
それはトイレについてです。
SNS上でよく話題に上がっていた内容は、デザインが重視されすぎて、実用性が低い、というものや使えなくなっているトイレが多すぎる、といった内容です。
デザイン面での話で言えば、一部の男子トイレにて、小便器までも個室にしたトイレがあって、そこに使い方があまり記載されておらず、初見では困惑していまい、かなり時間がかかり混雑してしまう、という問題があったそうです。
また、多くの人が来場した結果、何かしらの原因で使えなくなってしまっているトイレも多数あるようなのです。
そんな度々、話題に上がる大阪・関西万博のトイレですが、もちろん、問題ばかりではありません。
万博らしい新しい取り組みもあったので、ご紹介致します。
新しいトイレの形「オールジェンダー」

今、世界規模ではジェンダーに対する配慮が求められる時代になりました。
現在の日本では多くのトイレが男子用と女子用に分かれています。
ですが、世の中の性自認は必ずしも二つとは限りません。
例えば、体が男性で心が女性であったり、体は女性で心が男性であったり、そうでなくても自分の性別に少し違和感を覚える、という人は案外少なくありません。
そういった方々にとって、それぞれの性別でくくったトイレを使うことは多少なりともストレスになるでしょう。
確かに私は男性ですが、仮に体の構造が女性だったとしても、心が男性であれば、男性用トイレを使いたいと思うでしょう。
女性の意見もそうだと思います。
体の構造が男性になったとしても心が女性なのであれば、女性用のトイレを使いたいのではないでしょうか?
そういった性自認、ジェンダーの部分に配慮したトイレを「オールジェンダー」といいます。
オールジェンダーのトイレではどんな性別でも性自認であっても気兼ねなく使用することができます。
そこには男女での差は一切なく、誰でも平等に使用することができるのです。
今回は大阪・関西万博についてですが、日本国内を見ても、オールジェンダーのトイレはいくつか存在しています。
有名なところで言えば、大学内ですね。
国際基督教大学(ICU)を皮切りに、様々な大学で導入されています。
トイレは日常的に頻繁に使用する場所ですし、プライバシーが守られておく必要があります。
なので、こういった取り組みは今の日本、いや、日本飲みならず世界中で必要なのだと思います。
参照元:読売新聞オンライン 万博トイレ4割「オールジェンダー」、性的少数者に配慮、「使ってみたい」「入りづらい」反応様々 2025年4月15日
参照元:TOKYO UPDATES 社会 トイレ先進国といわれる日本、東京オールジェンダートイレ事情とは? 2024年3月13日
オールジェンダートイレの問題点について。
さて、ここまでの話を聞いているとオールジェンダーのトイレはさほど悪くないと思う方も多いのではないでしょうか?
ですが、実は問題点もあります。
というのもオールジェンダーのトイレはその性質上、男女の性別に囚われない特徴があり、その結果、本来の目的とは違う使い方をする人もいるかも知れないのです。
俗にいう防犯的な観点ですね。
盗撮や犯罪の可能性が本来のトイレより上がってしまうのではないのか、また利用する側も安心して使うことができないのではないか、という声が多く上がっています。
実際、二年前に東京・歌舞伎町の複合施設ではオールジェンダーのトイレに対し、「子どもも女性も安心して利用できない」という声が上がり、廃止になったこともありました。
今回の大阪・関西万博でもその声は多くあります。
そういった声が多く上がっているのは、過去にトイレを利用した誘拐事件や性犯罪があったからだと思います。
更にその多くが加害者が男性で被害者が女性、または子どもだったこともあって、我が子を持つ親や若い女性からの批判的な声は大きいです。
いくら困っている人がいるとはいえ、犯罪のリスクを上げるのはどうなのか、そういった意見も多く上がっています。
参照元:大阪府警察 令和4年度中の性犯罪発生状況 強制性交等・強制わいせつの認知状況
私が思うこと。
現実的な問題として、今からオールジェンダーのトイレを追設するのは難しいのではないか、と思います。
敷地のこともありますし、男女で分けることで多くの人は問題視していないでしょう。
むしろ、男女兼用のほうが抵抗があるぐらいです。
そんな現状ではなかなか開発は進まないような気がします。
なので、私の個人的な意見としては、多目的トイレがオールジェンダー的な要素を担ってもいいのではないでしょうか?
多目的トイレは本来、障害がある方、車いすの方、小さい子ども連れ、人工の肛門やぼうこうをつけているオストメイトなどが利用できるトイレです。
多目的トイレは今も多くの場所で浸透していますし、オールジェンダーのトイレとして、利用することも可能なのではないでしょうか?
ただ、ここでも問題点はあります。
一つは本来の利用者ではない人が利用していた場合、混雑してしまう地域も出てくる可能性が高い、というものです。
昔、問題になりましたが、多目的トイレはほかのトイレより広いので、着替えをする人がいる、メイクをする人がいる、など本来の目的と違った利用をする人も少なくありません。
そのせいで本来の利用者が待たされることも頻繁にあるそうです。
特に都心部ではそういった傾向にあると思います。
人が多くなれば、利用者も増えますし、そういった違う目的で使う方も多くいらっしゃるでしょう。
なので、ただでさえ、混雑している多目的トイレにプラスでオールジェンダーのトイレという要素を入れることは可能なのか、その点について慎重にならざる負えないかなと思います。
参照元:NHK 多目的トイレ 誰のためのもの?2021年2月26日
終わりに。
多様化が進む現代。
いくら多様化、といえども、多くの人にとって、不安や不信感があれば、それを叶えることは難しいのかなと思います。
多様性を認めると共に、皆が心から安心できる社会を作り上げるというのは、想像よりはるかに困難だなと私は思います。
ですが、困難だからといって、マイノリティが生きづらい世の中でいいとは思っていません。
お互いが生きやすい世の中にするにはある意味、最善策ではなく、折衷案を考える必要があるのかも知れませんね。
今回はここまでです。お相手はゆたでした。

noteもしていますので、良ければ遊びに来てくださいね♨
まとめ記事もあります、お時間がある方は是非!
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