パンツスーツのミニーマウスに黒髪のアリエル。〜ディズニーが辿り着いた多様性への社会変換〜 

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こんにちは、翼祈(たすき)です。今年2022年1月にディズニーランド・パリで3月から、ミニーマウスが印象的な赤いワンピースから青いパンツスーツスタイルに変わるというニュースが、全世界を駆け回りました。ディズニーでは映画では今まではいなかった新たなヒロインが主人公の作品を、多様なジェンダーの世の中で作り続けています。今回はパンツスーツのミニーの話を中心に、ディズニーの多様性についてお話しします。

2022年3月、ミニーマウスがパンツスーツ姿にinパリ

世界で最も有名なネズミの女の子の衣装が大変身を遂げます。今年2022年、開園30周年を迎えるディズニーランド・パリは1月25日、ミニーマウスの衣装を、定番の白の水玉模様をあしらった赤いワンピースから、3月より青いパンツスーツに変更すると発表しました。

ディスニーランド・パリは、「ステラ・マッカートニーがミニーマウス初のパンツスーツをデザインしました。ゴージャスです」とのコメントとともに、パンツスーツ姿のミニーの新デザインを公式Twitterに投稿しました。ミニーマウスと言えば、多くの人が赤い水玉模様のワンピースとリボンを思い浮かべるでしょう。ところが2022年は一時的に”イメチェン”をするといいます。一時的なイメチェンではあるものの、インターネット上では世界中のディズニーファンからパンツスーツのミニーに対する様々な反応が出ています。

新しいミニーの衣装は、2022年4月12日のディズニーランド・パリの開園30周年を祝して、英ファッション・デザイナーのステラ・マッカートニー氏がデザインしたものです。

青いパンツスーツ姿のミニーは、3月の女性史月間に合わせてディズニーランド・パリに初めて登場します。ディズニーは公式Twitterで、この青いパンツスーツを着たミニーの姿をシェアしています。濃い青のブレザーにパンツ、大きなリボンはいずれも水玉模様です。

ウォルト・ディズニー・スタジオはここ数年、映画上の多様性を向上するために、映画の舞台に新たな場所を設置したり、より今までいなかったヒロイン像を確立したり幅広い背景を持つキャラクターを多数起用するなどしています。

またディズニーは実写版[白雪姫]では、ラテン系女優のレイチェル・ゼグラーを白雪姫に起用したと発表していました。

引用:ミニーマウスがパンツスーツ姿に、3月お披露目へ ディズニーランド・パリ30周年 BBC NEWS JAPAN(2022年)

私は今は基本的に普段着も仕事着でもパンツスタイルしか着ないので、このミニーも可愛くて好きですよ。

デザイナーの女性のコメント

今回のミニーのパンツスーツのプロジェクトに関する報道発表によると、デザイナーにイギリス在住のステラ・マッカートニー氏が起用されたのは、「女性のリーダーシップのレガシー」と「サステナビリティへのコミットメント」が1番の答えだといいます。

「ミニーはいつも私の心の中で大切な存在でした」。マッカートニー氏は「D23」内で公開された発表動画でこの様にコメントしています。「私たちは同じ価値観を共存しています。私がミニーを大好きな理由は、ミニーが幸福や自己表現、真正性を体現していること、そして世界中のあらゆる年齢の人々のインスピレーションに応えているからです。そして彼女は素晴らしいスタイルを持っています!」

女性リーダーのワードローブにパンツスーツは欠かせません。ドイツのアンゲラ・メルケル前首相やアメリカのヒラリー・クリントン元国務長官、アメリカのカマラ・ハリス現副大統領といった政治家はそれぞれが、特徴的なパンツスーツを確立しています。ヒラリー氏は、クリントン政権が終わった3年後の2004年に公開されたホワイトハウスの公式写真で論議に発展しました。写真の中のヒラリー氏は漆黒のパンツスーツ姿。ファーストレディーの肖像写真としては初のことでした。

ミニー自身の物言う衣装は、特注のタキシードに黒い水玉模様をあしらい、おそろいのリボンを青で併せています。「責任をもって調達された生地」を使用したとマッカートニー氏は説明します。この新しいパンツスタイルによって、ミニーが「彼女のシグネチャーである水玉を新たに取り入れ、ミニーマウスの特徴的な水玉模様を取り入れたこの新しいスタイルによって、ミニーは新しい世代に向けた進歩の象徴になるでしょう」とマッカートニー氏は語りました。

「2022年3月、ミニーは女性史月間に敬意を表してこのパンツスーツを着ることになります。みなさんにウォルト・ディズニー・スタジオ・パークでこの新しいミニーの姿を観て頂くのが楽しみです!」

今年の国際女性デーを記念するマッカートニー氏のコラボ作品には、ミニーに「Divine Feminine」の文字を取り入れた限定販売のTシャツコレクションも含まれます。このTシャツは2022年3月7日に開かれるファッションショー[ステラ・マッカートニー・ウィンター2022]に初めて登場し、翌日3月8日から発売されます。

パンツスーツを着ていない時は、ミニーは他のキャラクターとともに、30周年記念イベントに合わせて新たに作られた衣装を着るといいます。ちなみに、ミニーだけでなく、ディズニーのほかのキャラクターたちも30周年記念イベントのために新たに作られた姿を披露することになっており、ディズニーランド・パリが公開したプロモーションビデオには、ミッキーマウスがホログラフィック調のスーツを着用してメインストリートを闊歩する姿が映っています。一足先に光沢のあるドレスやシースルーのアクセサリーなどを身に付けたキャラクターたちの姿を見ることが可能です。

参考:ミニーマウスがパンツスーツ姿に、シンボルの赤いドレスから着替え CNN(2022年)

賛否両論の声

ミニーの新衣装に対するインターネット上の反応は様々です。

衣装のイメージ変更を歓迎する人がいた一方で、伝統的なルビーレッド色のワンピース姿でなくなることに落胆する声もありました。

アメリカの保守派コメンテーターの男性は、米フォックス・ニュースのインタビューで、ミニーを「より男性的に」しようとするもので、「私たちの社会構造を破壊」しようとする勢力による行為だと非難しました。

男性は続けて、パンツスーツ好きで有名なヒラリー・クリントン元米国国務長官を引き合いに出し、「パリでの(ミニーマウスの)変化を認めるか、彼女(ヒラリー・クリントン氏)のオフィスに確認しよう」と笑いました。

ディズニーランド・パリの公式Twitterアカウントは「素晴らしい」と称賛。しかし、これに対し「あなた方はミニーを男性的にしようとしている」「愛着のあるミニーとは違うように感じる」などの批判のコメントも寄せられました。

日本のSNSでも、「これを男性的と言ってる方がよくわからない。女もパンツ大好きだしかっこいいミニーちゃん」「同じスーツ着たい!」「パンツスタイルのミニーちゃんかっこかわいい」など好意的な声が上がっています。

関連サイト

ミニーマウスがイメチェン! 誕生以来、初のパンツスーツ 日テレNEWS(2022年)

ミニー、過去にもズボン姿を披露

インターネット上では、ミニーがズボンを履くのは今回が初めてではないと、一部のファンが指摘しています。

2019年、ミニーはディズニー・クルーズラインの船長「キャプテン・ミニー」として登場した際、赤いジャケットと白いズボンの海員服を披露しました。若い女性に夢を与える服装、そして恐らくは海に乗り出すための実用的な服装として。

ミニーはミッキーマウスの永遠の恋人として知られ、ミッキーが思いを寄せる相手として、1928年公開の短編アニメーション「蒸気船ウィリー」に初めて登場しました。1942年には、本名がミネルヴァだと明らかになりました。スクリーンデビューを飾って以降、赤地に白いドット柄のワンピースがトレードマークとなっていました。

その後、

3月は、女性の社会への貢献を讃える「女性史月間」。3月8日は「国際女性デー」でもあり、初めてパンツスーツのミニーがお披露目されました。

参考:女性代表「ミニーマウス」がニュー・ルックをお披露目 TABI LABO(2022年)

参考:ステラ マッカートニー”パンツスーツルック”のミニーマウスを描いた限定Tシャツ FASHION PRESS(2022年)

ディズニーの多様性

ディズニーは2019年7月4日、企画中の実写版映画「リトル・マーメイド」で、主演のアリエル役に、歌手・女優のハリー・ベイリーを起用することを発表した。

CBSによると、ディズニーが、オリジナルの作品では白人として描かれているキャラクターに、劇場版の実写映画で有色人種の俳優をキャスティングするのは、今作が初めて。

アリエル役に抜擢されたハリー・ベイリーは、アメリカ・ジョージア出身の19歳。姉のクロイ・ベイリーとともにビヨンセが運営する事務所に所属し、R&Bデュエット「Chloe x Halle」として音楽活動をしている。

2019年のグラミー賞新人賞にもノミネートされ、注目を集めているアーティストだ。

監督は「広く探し求めた結果、ハリーは、多くの人に愛されるこの象徴的な役を演じるために必要な信念、心、若さ、純粋さ、誠実さ、そして素晴らしい歌声を兼ね備えている人物だということは明らかでした」とコメント。

彼女もTwitterに、自分と同じ褐色の肌、黒髪、黒い瞳のアリエルのイラストとともに「夢が叶った…」と投稿し、喜びを表明した。

白人風のキャラクターを中心に描いた物語が多く、多様性に欠けると指摘されてきたディズニーが、黒人女性を主演に起用したことを受け、Twitterでは称賛の声が上がった。

引用:実写版「リトル・マーメイド」に黒人歌手を起用。Twitterでは賛否の声 BuzzFeedNews(2019年)

私もどうなるんだろうとは思いますが、実際に完成したのを観たら又違う解釈が出来て、新たなアリエルが見られるかなとも思います。

関連サイト

スプラッシュ・マウンテン、黒人プリンセス映画で改装へ 米ディズニー AFP BB News(2020年)

今のディズニーは作品の公開の仕方も多様性

今でもディズニーはアニメも実写映画も数多く作られて来ていますが、特にコロナ禍になり様変わりした部分があります。それは新しい作品が公開される時、以前は映画館に足を運ばないと新作をすぐに観れなかったのが、今は映画館で公開と同じ日にディズニープラスで配信、もしくは完全にディズニープラスでのみ配信後、DVDとBlu-rayが発売される、そういう仕組みに変わりました。

私はコロナ禍の1年目、2020年多くの映画が公開が延期されるのを観て来ましたが、それはディズニーも例外ではありませんでした。2020年の時は元々映画館で公開予定で公開日も映画館にポスターが貼ってあった作品が延期の末、配信でのみ公開となるパターンが幾つもあり、2021年頃から映画館で上映と配信というのが定着して来たと思います。

映画の新作は映画館で観るもの、その概念が変わって来ました。恐らくミニーのパンツスーツも時が進めば、全世界が当たり前にパンツスーツのミニーを受け入れ、その国で観れる日もきっと来ると思います。多様な社会を生き抜いていくディズニー、これからも沢山生まれ変わり続けますね。

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左耳感音性難聴と特定不能の発達障害(ASD,ADHD,LD全ての要素あり)、糖尿病、甲状腺機能低下症、不眠症などを患っているライターです。映画やドラマなどのエンタメごと、そこそこに詳しいです。ただ、あくまで“障害”や“生きづらさ”がテーマなど、会社の趣旨に合いそうな作品の内容しか記事として書いていません。私のnoteを観て頂ければ分かると思いますが、ハンドメイドにも興味あり、時々作りに行きます。昔から文章書く事好きです、宜しくお願い致します。