加齢によって蓄積する「老化細胞」を、糖尿病の治療薬『SGLT2阻害薬』で除去!

SGLT2阻害薬

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こんにちは、翼祈(たすき)です。

私は薬剤性から2型糖尿病になって、10年以上経過しました。

初めの頃、20代前半で糖尿病になった時に、悲しくて、受け入れることも至難の業で、荒れるに荒れて、暴飲暴食を続けて、検査結果が悪かったり、「指導入院」という名のもとに、3回入院した時期もあったり。

今では、「このままでは駄目だ」と自覚して、身体に良いと言われているものを積極的に摂取したり、おやつが食べたくなったら、カロリーの低いものを選んで買ったりとか。

最近ようやく身体に良いものの効果で、食べても、増え過ぎない身体になって来たと思います。朝体重を測っても、夜1日分測っても、体重が増えていることがほとんどなくなっています。

この間の内科の受診で、血糖値の数値も良かったりと、嬉しく思っている前に、糖尿病に関する、こんな記事を読みました。

順天堂大学の南野徹教授などの研究チームは2024年5月30日、糖尿病の人向けの治療薬『SGLT2阻害薬』が身体内の「老化細胞」を除去する作用があると、マウスによる動物実験で確認できたと明らかにしました。

慢性的な炎症反応を引き起こす「老化細胞」を除去することで、マウスを使用した動物実験で、老化細胞を除去すると認知機能が改善されることも分かっており、この『SGLT2阻害薬』を服用することで、加齢で心身が衰える、アルツハイマー病など年を取ることによって発症する認知症やフレイルなどを対象とした治療薬の開発に繋がるといいます。

この研究は新潟大学や国立循環器病研究センターなどとの共同研究で、研究成果をまとめた論文は、同日2024年5月30日に、イギリスの科学誌[ネイチャーエイジング]に掲載されました。

今回は順天堂大学が明らかにした、糖尿病の治療薬『SGLT2阻害薬』と「老化細胞」の関係性について、解き明かします。

糖尿病の治療薬『SGLT2阻害薬』での、「老化細胞」の除去の凄さとは?

画像引用・参考:臨床応用可能な老化細胞除去薬の同定に成功 順天堂大学(2024年)

細胞はがん化を予防するため、遺伝子が損傷したり、分裂を一定回数繰り返したりすると成長が止まって、分裂しなくなり、「老化細胞」になります。「老化細胞」は炎症を引き起こす物質を分泌し、通常は免疫細胞によって除去されますが、肥満や加齢などに伴って免疫力が下がってくると蓄積してしまい、身体の病気や機能の低下に関係するとされています。慢性的な炎症状態を引き起こして、心不全や動脈硬化という病気の発症も誘発します。

順天堂大学などの研究チームは、糖の摂取量を制限すると「老化細胞」が減少して動物の寿命が延びる現象に着目し、「老化細胞」が蓄積したマウスに糖尿病の治療薬として使用される、研究チームは尿を通じた糖の排出を促す『SGLT2阻害薬』を投与して、「老化細胞」に変化がでるか、『SGLT2阻害薬』の糖尿病治療薬の効果を解析しました。

肥満の中年マウスに『SGLT2阻害薬』を投与すると、薬を投与したマウスでは特定の酵素が活性化し、投与しない場合に比較して、内臓脂肪の「老化細胞」が47%減っていて、動脈硬化や心不全の状態などが改善していることが確認できました。急速に老化する早老症マウスでは生存する期間が延びました。

詳細に分析した結果、特定の「老化細胞」の表面には免疫細胞からの攻撃を回避する分子が存在していました。『SGLT2阻害薬』は、この分子を分解するたんぱく質の働きを高める作用があって、「老化細胞」が免疫細胞から攻撃を受けやすい状態になっています。

「老化細胞」を除去する薬は国内外で開発が推し進められていますが、そのほとんどは抗がん剤で副作用の懸念があります。今までにも、「老化細胞」を除去する薬は開発されていましたが、その大半は抗がん剤で、大きな副作用があったことで、臨床で使用可能なものにはなりませんでした。

一方、今回明らかになった『SGLT2阻害薬』は、すでに糖尿病の治療薬などとして使用されているもので、副作用は非常に少ないと言われています。

免疫によって「老化細胞」が除去されたとみられます。

南野教授は、「糖尿病治療で既に使用されている『SGLT2阻害薬』は副作用が小さい」とし、ヒトの身体内でも『老化細胞』を除去する効果があると想定しています。

海外の研究グループでは「老化細胞」の除去で認知症が改善できたとする動物での研究成果もあることで、南野教授などは『SGLT2阻害薬』で検証を進めています。開発する医薬品の対象となる病気は現在検討中です。

順天堂大学など研究チームは『SGLT2阻害薬』を「老化細胞」の除去薬として使用できる様にするため、ヒトでの臨床研究の計画を立てていて、2024年度内に臨床研究のための倫理審査を受け、2025年度にも開始する計画です。

参考:老化細胞を糖尿病薬で除去、臨床研究へ 順天堂大 日本経済新聞(2024年)

南野教授は、「加齢に伴う病気の治療にこの『SGLT2阻害薬』が役立つ可能性を秘めています。ヒトでも同じ効果が確認できるかについて研究を進めていきたいです。治療手段が現在も開発されていない病気が最初の標的となります」と説明しました。

2024年10月、

糖尿病

年を取ると蓄積し、身体の衰えに結び付くと言われている「老化細胞」を糖尿病の治療薬『SGLT2阻害薬』を用いて除去しようという日本で初めての臨床研究を行うことを、順天堂大学などの研究チームが、人での効果を確認するために、来週にも学内の倫理委員会に申請する方針を固めたことを明らかにしました。

順調に申請が進めば、2025年度中に最初の患者への糖尿病の治療薬『SGLT2阻害薬』を投与することを開始したい意向です。

老化細胞に対する議論は、2011年にアメリカで老化細胞を除去したマウスで加齢に伴う症状に効果があったという動物実験の結果が報告されてから、細胞レベルでの若返りを掲げた研究が国内外で推し進められています。

順天堂大学などの研究チームの計画では、65歳以上の糖尿病などの患者さん50人を糖尿病の治療薬『SGLT2阻害薬』を投与するグループとしないグループに分類し、安全性に加え細胞の遺伝子の損傷の状況を解析し、老化の程度に差が出るか確認していきます。

参考:「老化細胞」を薬で取り除く臨床研究 順天堂大など学内申請へ NHK NEWS WEB(2024年)

南野教授は、「健康寿命を延ばすという期待に向けて安全性に配慮しながら研究を促進したいと思っています」と説明しました。

最近始めたこと

私は肌が老化しやすい糖尿病もありますし、年齢的なものから肌のくすみとか、荒れとかが気になり出して、昔はずっと同じものを使い続けましたが、「流石にこれはまずいんじゃないか?」と思い出して、私は今は遊びに行く趣味など一切無くなったので、自分自身にお金をかけようと、ちょっとずつではありますが、今までと違う洗顔クリームとか、そういうものを2023年から変えていきました。

自分自身、変化とかそういうものは毎日自分の顔を観ているので余り感じませんが、そういうものにこだわりだしてから、前とは違う自信とか自己肯定感が上がって来た気もします。

自分の近場にすぐ新しいものを試せるお店が出来たのもあって、合わなかったら止めたり、別のものを試したり。以前の趣味とは違った、充実感などを感じることが増えました。

以前は遊びに行くことでしか満足できなかった身体が、身近なところで幸福感が増したところは良かったなと思っています。

この研究成果も、自分が糖尿病であること、老化などが怖いと感じる年齢になったことで、とても響く研究となりました。

認知症やフレイルなども抑えることにも結び付くらしいので、個人的にも続報が待ちたい研究成果でした。

noteでも書いています。よければ読んでください。

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ABOUTこの記事をかいた人

左耳感音性難聴と特定不能の発達障害(ASD,ADHD,LD全ての要素あり)、糖尿病、甲状腺機能低下症、不眠症、脂漏性皮膚炎、右手人差し指に汗疱、軽く両膝の軟骨すり減り、軽度に近いすべり症、坐骨神経痛などを患っているライターです。映画やドラマなどのエンタメごと、そこそこに詳しいです。ただ、あくまで“障害”や“生きづらさ”がテーマなど、会社の趣旨に合いそうな作品の内容しか記事として書いていません。私のnoteを観て頂ければ分かると思いますが、ハンドメイドにも興味あり、時々作りに行きます。2022年10月24日から、AKARIの公式Twitterの更新担当をしています。2023年10月10日から、AKARIの公式Instagram(インスタ)も担当。noteを今2023年10月は、集中的に頑張って書いています。昔から文章書く事好きです、宜しくお願い致します。