青信号!渡り切るまで待ってー!〜今まで車通勤をしていた私が、電車通勤を始めてみて、感じたこと!〜

人工関節

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こんにちは!makoです!

人工関節を脚に入れている私ですが、通勤に今まで車を使っていましたが、仕事が変わったのを機に電車通勤を始めました。

術後、1年が経ち、杖をほとんど使わなくても良い状態になっていますが、電車通勤をすることになったのをきっかけに、また”“を持ち歩いています。

今日は、杖を使う私と、車を自分で運転する私。両方の視点で気づいた点について書いてみます。

〜杖を使う私が電車通勤をしてみて、不安に感じていること。気づいたこと!〜

まず、通勤で私が不安に感じている事について書きたいと思います。

最近の私は、家の周りでは交通の量も多くはないので、散歩や買い物も杖なしで生活しています。

しかし、電車を使って通勤することになって、少し不安なことが。

 

不安なこと

横断歩道を渡っている途中で信号が青から赤へ変わりそうになり、焦りを感じて慌てる!

歩道が道路が、斜めになっていたり、デコボコや段差、タイルなどツルツル滑りやすいところがある!

歩道が狭い所があり、すれ違う人や自転車を避けるときに咄嗟に動けない!

電車の乗り降りの際や駅の構内など人通りの多いところで、人とぶつかるのが怖い!

エスカレーターで今は追い越し禁止と言われているが、実際には後ろから追い越して行く人がいる!

 

など、電車通勤の際に不安に感じています。と言うのも医師から転倒すると、人工関節が脱臼する可能性があるので、くれぐれも気をつけるようにと言われており、

ヘルプマークをバッグにつけて、を使いながら、通勤することにしています。

横断歩道を渡っている最中に青から赤に変わりそうに点滅し始めるとドキドキしながら、気持ちだけは精一杯急ぎ足で渡っています。

エスカレーターについては、私の通勤時間には随分と利用者が少ない時間だと思いますが、電車から降りてきた通勤の方のほかに、杖をついている私よりも年配の女性だったり、小さい子どもさんを抱っこしているお母さん、白杖を持っていらっしゃる男性の姿も見かけます。

そんな中、皆さん片側を空ける形で利用されていて、私も皆さんと同じように並んでいますが、後ろから歩いて上り下りされる方がいて、ぶつかるのが怖いので、慌てて手すりにつかまることもあります。

エスカレーターについては、立ち止まっている人に接触して事故につながるとの理由で2021年3月に埼玉県で全国初の「エスカレーター歩行禁止条例」が制定され、徐々に全国的にも努力義務として浸透しつつありましたが、私が利用するエスカレーター横の壁にも歩かないで!というポスターが貼られているのを目にします。

〜なぜ、エスカレーターの歩行禁止がなくならない?〜

人やカバンがぶつかり、危険だと感じたことがある!小さな子どもを連れている時や、障がいなどで、手すりに捕まることが困難な人にとって危険である!という指摘があり、エレベーターでの歩行はやめた方がいいと考える人は年々増加しているのにも関わらず、片側を空ける習慣が無くならない原因はなんでしょう?

立ち止まると邪魔だ!と怒鳴られた人もいる中で、罰則規定のない条例では実効性に欠けるとの指摘もあります。

そもそも、エスカレーターの安全基準は、一般社団法人エレベーター協会などによると、ステップ上に立ち止まって利用することが、前提とされていて、歩く際の振動や圧力によって緊急停止したり、機器の不具合や劣化が生じたりする可能性があるとしています。

上記のことから考えると、私個人の意見としてなのですが、エスカレーターを歩かないといけないほど、急いでいる方もいらっしゃるのかもしれませんが、すべての方が安心して利用できるような啓蒙活動を行って頂きたいと思いますし、できることならば、歩行は禁止になってほしいと考えています。

参考:(PRESIDENT Online「歩かないで、両側に立つべき」が多数派なのに…「エスカレーターの片側空け」が終わらない根本原因

参考:(rescue nowエスカレーターの事故から考える歩行禁止の是非

そんな事もあり、通勤時には、ヘルプマークと共に、をまた使い始めました。

杖に関して、今は普通に使うようになった私ですが、最初医師から杖を勧められた時には正直躊躇した時期もありました。

しかし、実際に通勤時に杖を使う事で良かったと思うことについて感じたことを書きます。

〜通勤時に私が杖を使うようになって思う[杖を使うデメリットとメリットについて]〜

杖を使うデメリット

*杖は高齢者が使う、介護用品といったイメージがあり、抵抗感がある

*杖にまだ慣れない時に使うことで、足に引っ掛かる事がある

杖を使うメリット

*歩行が安定する

*足腰の負担を軽減する

*転倒予防が期待される

*疲労を軽減する事が期待される

上で、杖を使うことによるメリットとデメリットについて述べました。ヘルプマークもバックにつけてはいますが、私の場合、転倒時で動けなくなった時の為のお守りとして、普段はポケットに入れて持ち歩いていますが、杖がなければ、誰も私が人工関節を入れていることに気づいていただけないでしょう。

しかし、実際に私が杖を使ってみると、電車の乗り降りの際も、ホームで電車を待っている際も、道路を歩いている時も、歩行者も自転車の方も周りの方が気遣って頂くことが多く、信号機が点滅しかけた時に、とても気持ちが焦るのですが、運転手の方が、見守ってくださり、有り難いと感じています。杖を使うことは、自分自身の安全のために必要だと感じています。

〜ヘルプカードについて〜

“ヘルプカード”とは?

私のように人工関節や義足を使用している方、また目や耳、内部障害や難病の方、または妊娠初期の方など、外見では分からなくても配慮や援助を必要としている方たちが、周囲の方に配慮を必要としていることを、知らせるためのカードです。

ヘルプカードについては“AKARI”のサイトの中で他のメンバーさんが記事を書かれています。ぜひ参考にしていただければ嬉しく思います。

ヘルプマークを持つこと~私の中の葛藤~

メンバーの”saladさん”の記事をこちらでは引用させて頂きましたが、

その記事の中で、

東京都福祉局 助け合いのしるし ヘルプマーク|エピソード集に、心温まるエピソードが載っていましたので一例をご紹介いたします。

私も心臓疾患でヘルプマークを持っている者である。ある日のこと、リハビリで病院に行くためバスに乗ると、優先座席に堂々と座っている若い女性がいる。「これはまぁなんじゃいな?」と思いつつ最後部の一段高い席に座った。次のバス停で乗り込んでこられたのは杖をついたお年寄り。私が女性を見ていると、意外なことにその女性はすぐにお年寄りに席を譲った。ところが私が目にしたのは、彼女が付けていたヘルプマークだった!「おっとこりゃイカン・・・」すぐにその女性の所へ行き、肩をちょいと叩いて席を示すと、彼女はニコリと笑って会釈をし、席に座った。自分もリュックにはヘルプマークをしのばせている立場。でもその時は、症状が出ているわけでもなくリハビリで自転車を漕ぎに出かけている状況。もちろん立っていても何ら問題ないどころかそれもリハビリになるだろう。しかも、バスの優先座席の上には「ヘルプマーク」のステッカーが貼ってあるものの、しかしあまり知られていない状況の中、彼女に席を譲ることができるのは私ぐらいだろうと思ったのだ。
 改めてこのマークの偉大さと普及の大切さを思った。なぜならあの女性がこのマークをつけていなかったら、この一連の出来事は起こり得なかったわけであるし、彼女はおそらくなんらかの辛い思いをしながら立っていただろうから。そのうえ彼女は、ヘルプマークを付けるような立場でありながら、杖をついたお年寄りに席を譲った。なんと優しい行動だろう。そんな彼女に最初間違いなく「意地悪な視線」を投げていた自分を恥じた私は、できればこのマークの事をもっと知って貰えるよう、折に触れて人に話をしていこうと思ったのである。   
52歳/自営業

引用:東京都福祉局 助け合いのしるし ヘルプマーク|エピソード集

ヘルプカードと杖を、持ち歩いてはいる私ですが、上でご紹介したように何かの時には助け合いの精神は持ち続けていきたいです。

〜車を運転する立場でもある、私が思うこと〜

お年寄りが、横断歩道のない場所から急に道路を横断されてきて、ハッとする経験、今までにされた方もいらっしゃるかと思いますが、そのお年寄りの気持ち、人工股関節を入れている今の私にはわかるかもしれません。手術をするまで立っているのも歩くのも辛い時期、横断歩道が、ほんの少し先まで歩いていけばあるのに、そこまで歩いて行く事がつらくてできず、車が来ていない時に、横断歩道のない場所で渡りたくなる事、度々ありました。

また市が運営するバス停に座る椅子がなく、お年寄りの女性が、道路際の縁石に座っているのを見かけたことがあります。立っていることが辛かったのかもしれませんが、道路際は危険ですよね。

〜終わりに〜

以前、高次脳機能障害で視野が欠けてしまった方の話で”人通りの多い駅周辺を歩くことが怖い”と聞いた事がありました。また車椅子の方と一緒に街の中を通行した経験がありましたが、道路の段差が多く、通りにくさを感じました。

赤ちゃんをベビーカーに乗せて歩いているお父さんやお母さんにとっても、高齢者やまた私のように人工関節を入れている人や、何らかの病気や障がいを持っていらっしゃる方にとって、道路の段差やデコボコはケガや事故の原因につながるのでは?と考えます。

私自身も上で書いたような不安はありますが、杖を使うことで何とか、通勤ができており、杖を持っている事で、車を運転される方も歩いている方も周りの方が配慮してくださり、とてもありがたいです。

しかし、車を運転する立場で言えば、運転をしていると思わぬことが色々とあります。自分自身が辛い思いをした経験をして、高齢者だけでなく、子どもや、障がいを持った方、また、何らかの病気や目に見えない障がいを持った方など、すべての人に優しく安全な運転を心がけたいと思っています。

電車通勤をするようになって普段、車では見えなかった電車の車窓から田園風景を眺めることができ、これからは、夏に向かって稲の緑の穂が広がるのが楽しみな私です!

いつも電車に乗っていらっしゃる方もたまには外を眺めてみませんか?ワクワクするような新しい発見があるかもです!

今日も最後までお読みくださり、ありがとうございました!

それでは、また!makoでした。

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