子どもが抱える悩みを受け止める街の保健室~KuKuNa開設へ向けて~

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こんにちは、ゆたです。

最近私の友人が婚約して、一年も経たない内に結婚式をあげるとの話を聞きました。

とてもめでたい話ですが、結婚の話題になると欠かせないのはやはり、子育てについてですよね。

不安だ、俺なんかに子どもを育てることができるのか、そう吐露していた友人ですが、彼は凄く優秀な方なので、きっと子育ても上手くやっていけると私は思います。

さて、話は変わりますが、SNSが発達し始めた頃から、今現在まで、若者はインターネットを通して不特定多数の人物と連絡を取り合うことができるようになりました。

顔も知らない相手もいれば、性別も何もかもわからない人まで多種多様な方とチャットや電話をすることができます。

そうなってくると、本来出会うこともなかった人と繋がることができます。もちろん、そこから恋愛や深い友情に繋がることもありますが、中には傷を負ってしまった人もいます。

今は例でSNSをあげましたが、若者の悩みというのはそれだけではありません。

特に思春期を生きる学生ははただでさえ、不安定になりがちな上にやりたいこと、やるべきことが目まぐるしく変わっていきます。

そんな学生たちにとって、友人や学校に話しにくいことってたくさんあると思います。

本日は若者、そして女性の相談しにくい悩みに寄り添った、『街の保健室』を開設する活動についてご紹介いたします。

街の保健室、その名も『KuKuNa』

江戸川区にあります、まつしま病院は、産科・婦人科・小児科・心療内科があり、30年以上地域のために『寄り添う医療』を基本理念に、丁寧な医療を提供しています。

まつしま病院では、10代で望まない妊娠をする方や、幼少期または思春期に虐待やDVなど不適切な養育環境で育っていたにも関わらず、医療や福祉の支援を受けることなく大人になってしまった方などにたくさんの患者さんの悩みに向き合ってきました。

そんな方々に対して、より身近に相談できる場所を提供するため、『ユースウエルネスKuKuNa』を開設すべく、挑戦しています。

KuKuNaは、『街の保健室』と表し、若者が気軽に相談できる環境を整えた空間を提供できるよう考えられた施設です。

学生の頃誰もが一度は悩んでいたであろう、友人関係や家族間での悩みから、たばこやお酒、そして性に関する悩みまで、思春期保険相談士や臨床心理士、更に産婦人科医などに相談することができます。

その中で三つの主な活動があります。

街の保健室(オープンユース)…思春期保健相談士やまつしま病院で働く医療職員がお出迎えしますが、絶対相談しなくてはならないわけではなく、書籍で勉強したり、ちょっと気になることを質問したりする空間です。友人や家族、パートナーとも来院することができ、もちろん、一人で訪れても問題ありません。まさに保健室ですね。

個別思春期相談(ワンコイン相談)悩みを抱えた子どもとその親などの保護者を対象に思春期保健相談士がワンコインで個別相談に対応します。言いにくいことでも個別なら相談できるかも知れませんね。

教育活動(勉強会・性教育講演)子どもや保護者向けに学校や保育園、または企業などへ出張講演や勉強会を実施します。KuKuNaでの開催も可能です。

このような活動を今後、展開していく予定です。

子どもたちの実際の声。

子どもたちはどんなことで悩んでいるのか、実際の声をいくつか紹介いたします。

「さみしい。もっとお母さんと話したい。」

「娘のことがわからない。どうしてあげたらいいかわからない。」

中学生でSNSトラブルの被害にあったことをきっかけに来院された親子の会話です。

素直な気持ちを吐き出してくれた娘さんでしたが、お母さんは、娘の行いや気持ちをどう受け止めていいか分からず、混乱していたと言います。

親子の関係は何も、子どもだけの問題でありませんし、母親だって、母親になるのは初めての経験です。

そういったことも踏まえて解決策を探していく必要があります。

「私の話を信じてくれない。」

中学生の女の子の言葉です。

同級生から繰り返し性暴力被害にあっていたことを学校関係者に打ち明けましたが、信じてもらえず、「あなたが嘘をついているのでは?」とセカンドレイプによってより傷つけられてしまいました。

学校側の対応にも問題はありますが、これも現実です。

セカンドレプによる被害は案外、身近にあって、誰かが守ってあげなくては、真実をねじ曲げられる危険性すらあり得ます。

これはほんの一部です。

若者たちの悩みだと侮ってはいけません。

リアルな声を聞くと目を逸らしたくなるような傷を負っていました。

こんな状況に苦しみ続けていれば、いずれはまともな思考もできなくなってしまうでしょう。

最悪な結末を迎えることも容易に想像できます。

このような悩みを抱えた子どもたちの未来を守るためにもKuKuNaという街の保健室が必要だと思いました。

開設に向けて。

現在、開設に向けて、クラウドファンディングにて、資金の調達を行っています。

第一目標金額であった500万を無事突破し、今はネクストゴールとして、700万を目標に2024年3月31日まで支援者を募っています。

集まった資金は施設を開設するだけではなく、医院内での教育などにも使われる予定です。

子どもたちをより良い未来に向かっていけるよう最善のサポートを行いたい、そういった気持ちがとても伝わってきました。

詳しくは、下記のURLにて、確認してみてください。

参考:子どもが抱える悩みを受け止める街の保健室|KuKuNa開設へ

子どもを取り巻く様々な問題

今、子どもを取り巻く環境が悪化しているというデータもあります。

児童虐待の数が年々増加傾向にあり、H20では42、664件だったものがR4には219、170件に上っています。

子どもの数は減っているのにも関わらず,児童虐待の件数がここまで増えているのは、子どもの人権すら脅かす、危険な状態にあると言えるでしょう。

更にSNSを起因とする事件は概ね横ばいで件数は減っていません。

このような状況では子どもたちが健やかに育つのは難しいと思います。

こういった悩みを相談できる機関は日本にあまりにも少なく、対面となれば尚更です。

だからこそ、KuKuNaの開設は有効打だと思いますし、多くの人に知ってもらえるきっかけになればなと思って、記事にまとめました。

少しでも興味を持たれた方がいましたら、応援のほどよろしくお願いします!

終わりに。

妊娠や性に関する話題は、何も女性だけの問題ではありません。

我々男性も、真剣に考えていくべきなのではないでしょうか。

今回、記事にしていく中で私はそう強く思いました。

一人でも多くの子どもたちが明るい未来に向かっていけることを願い、今回の記事はここまでとさせて頂きます。

以上、お相手はゆたでした。

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