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はじめに
1月1日、私はすっかりお正月気分でした。
しかし、夕方のことです。
けたたましいアラームがテレビから流れだし、「津波がきます。いますぐ逃げて下さい。」の文字。
何かと思ったら、石川県能登地方を震源とする最大震度7の地震が起こっていたのです。
津波の範囲は広く、九州まで警告のマークが付いていました。
それからは、お正月番組はすべて地震情報番組に変更され、遅くまで地震や津波の情報が流れ続けました。
その時に思い出したのが、2016年に起こった「熊本地震」です。
熊本地震では、あんなに大きな揺れを感じたことがなく、「避難しなければいけないのか?」という思いが、はじめて浮かんだ時でした。
しかし持病のことや、当時一緒に暮らしていた猫(ペット)のことを考えると、避難しなければという思いと、避難できないかもしれないという思いが浮かんでいました。
避難所に避難するのか、在宅避難するのか?
私のように、持病を持っていたり、ペットと一緒に暮らしている場合などに、災害がおこったとき、避難所に向かうことが正しい行動なのかと思われがちですが、必ずしもそうとも限りません。
避難するまでに起こる災害に巻き込まれるリスクや、ペット同伴を受け入れてくれる避難所を探したり、なにより避難所生活での大きな精神的負担を考えると、自宅を避難場所にする「在宅避難」を選ぶことも重要です。
在宅避難をするメリットとは?
在宅避難とは、自宅を避難所にして、そのまま避難生活を送ることです。そもそも避難とは、「難を避けるための行動」になります。ですので、避難所に行くことだけが「避難」したことにはなりません。
- 感染症などのリスクが小さい
- 住み慣れた自宅で避難生活が送れる
- 他の避難してきた人とのトラブルや犯罪被害にあうリスクが小さい
- ペットと一緒にいられる
私は、精神的な持病を抱えており、不安感などが強くなると「聴覚過敏」(日常の音が不快になり、ストレスに感じること)などの精神的な症状がでてしまいます。
そうなると、避難所などで、まったくの他人との共同生活は精神的に辛いことになってしまうと思われます。
そして、何より気がかりなのが一緒に暮らしているペット(猫)のことです。
ペットを受け入れてくれる避難所は少なく、そして犬などに比べて猫は、環境が変わることを非常に嫌う動物です。少しでも違う環境や、慣れない場所などに連れて行ってしまうと、大きなストレスになってしまいます。
そういった所を考えると、「在宅避難」という選択がいいのかもしれません。
在宅避難に必要なもの、条件とは?
では、避難所に向かわず、在宅避難をします。といっても、日頃から準備をしなければ、在宅での避難はできません。
在宅避難ができるかどうかの基準
在宅避難が可能か否かの判定基準としては、基本的には自宅が安全であることが大前提です。
まずは自宅の状況確認を行いましょう。
【地震】
・家屋に倒壊の恐れ、また傾いていない場合
・自宅内、周辺住宅からの火事の心配がない場合
・その他危険と判断させる要因がないこと
【台風・水害】
・浸水や土砂災害の危険性がない場合(ハザードマップ確認)
・暴風による倒壊や飛来の恐れがない場合
・その他危険と判断させる要因がないこと
注意:ただし、いかなる災害でも在宅避難する本人・同居人が無事であり、他人のサポートを必要としない場合が第一条件です。
在宅避難への備えとは
家具類の転倒防止や耐震対策をする
地震などが起こった場合、けが人の約半分が、家の中での家具類の転倒や落下が原因です。
在宅避難のためには、家具などの転倒防止対策や耐震ガラスなどへの見直しなどを行い、安全な場所を確保できていることが大切になります。
お住まいの地域の危険度の確認をする
台風や大雨に備えて、各市町村が発行するハザードマップを確認し、浸水などが予想される区域や避難経路などを事前に確認することが大切になります。
最低3日~1週間分の食料や備品の備蓄する
避難生活で、必要となるのが、食事や排せつなどの生理現象に備えておくことです。
日々のローリングストックや使い捨てトイレや電池、ガスボンベなど備品の備蓄ができるように、いざというときに備えておくことが重要になります。
さいごに
熊本地震の時は、とにかく強い揺れが続くようだったら、猫をつれて車に避難しようと準備はしましたが、今考えると、人間の飲料水や食料、使い捨てトイレなどの最低限の備品も用意していませんでした。
日頃の備蓄がどれだけ大切か思い知りました。
もし、いま大地震がおきて、避難しなければいけなくなった場合、私は「在宅避難」できるようであれば在宅避難をしたいと考えます。
もしもの時に備え、在宅避難ができるように準備を整えてみてはいかがでしょうか?
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参考サイト
正月のだんらん奪った激震 能登地震発生から5日 | 毎日新聞
地震への備え!負担や感染リスク少ない「在宅避難」に必要なもの
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