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こんにちは、ゆたです。
――2024年 ( 令和 6年) 1月1日 16時10分。
石川県能登地方を震源とするマグニチュード7.6の大地震、「令和6年能登半島地震」が発生しました。
10日以上経った今現在、死者206名、安否不明者54名と地震の恐ろしさ、悲惨さを痛感します。
避難された方の中には家に帰ることもできず、今も避難所で不安に苛まれて、肩を寄せ合い、生活をしています。
そんな中、富山県氷見市ではその不安を少しでも解消するための活動が行われています。
不安を語り合う場所。
氷見市社会福祉協議会は、毎月月末に精神障害や知的障害などがある人たちが語り合う場を設けています。
これは急きょ開かれたもので、障害者の不安を少しでも緩和する目的で行われています。
語り合いには、避難所で生活している氷見市や高岡市などのおよそ20人が参加し、地震のあとどう過ごしていたかを語り合いました。
氷見市の沿岸部に住むYさんは「地面が回るような大きな揺れを感じ、すぐに薬や携帯電話を持って逃げました。避難所に3泊しましたが大きい声がストレスになったので耳栓があればと思いました」と話しています。
さらに、Kさんは「地震のあと睡眠薬を飲んでも眠れない日が続いている」と不安を口にしつつ、「もやもやしていましたが、話すことですっきりしました」と言っています
その後、参加者は、グループごとに話し合いを続け、避難所で近くの人と話すことで不安を解消できたとか、避難の時は薬を忘れないことを実践できたなどの意見を共有していました。
障害者の中には音や光に過敏になってしまう方や、急な変化への対応が困難な方もいます。
その分、ストレスが溜まりやすい傾向にあります。
ストレスが溜まったとき、原因を解決できれば、もちろんそれが一番です。
しかし、今回のようにすぐには解決できないような場合は、自分の不安を誰かに聞いてもらうだけでも、かなりストレスが軽減できます。
そう言った点でも氷見市社会福祉協議会(以下社会福祉協議会)の対応は、当事者にとっても、素晴らしい働きだったと思いますし、こういった活動をして下さっている方々のおかげで、私自身、安心することができています。
直接的にかかわったわけではないですが、いち、障害を患っているものとして、感謝の念は尽きません。
参考:氷見市で障害ある人たちが地震の不安を語り合う|NHK 富山県のニュース
社会福祉協議会でのその他の取り組みについて。
社会福祉協議会は、地域福祉推進の中核組織として、「誰もが安心して暮らすことのできるまちづくり」を推進することを使命とします。
この使命を達成することを目標として、事業を展開しています。
事業の内容としては、地域福祉ボランティア、福祉サービス、福祉生活支援などがあります。
詳しくは、下記のURLにて、確認してみてくださいね。
他人事じゃない、30年以内にも大規模地震が?
地震の恐ろしさは連日のニュースからも十分に理解できていると思います。
しかし、残念なことに地震の魔の手は休まることなく我々に襲い掛かり、それはどのタイミングなのか、 完璧に予想することは、現段階では難しいとされています。
それでも技術は発達し、過去の記録からある程度の予測ができるようになりました。
その研究によれば、ここ30年以内に、大規模な地震に見舞われる可能性があるという、恐ろしい見解があります。
もしかしたら、名称は聞いたことあるかも知れません。『南海トラフ巨大地震』のことです。
南海トラフ巨大地震は名前の通り、超大規模な地震であり、マグニチュード8超えだとも言われています。
一度起こってしまうと、大揺れ、大津波、建物倒壊、火災、停電、断水、道路・交通機関・通信回線・物流などの混乱という、厳しい試練が待ち受けていることは避けられません。
東海(主に静岡県沖)、東南海(主に愛知・三重県沖)、南海(主に四国沖)沿いにある南海トラフですが、この地域に住んでいなくとも、日本全体が危険なのです。
南海トラフ巨大地震は大規模なゆえに、発生した固有地震によって他の固有地震が連動又は誘発され発生する場合があります。
つまり、他のプレートも一緒になってひずみがおき、各地で地震が連続して発生する可能性が高いのです。
日本に住んでいる限り、被害に遭う可能性は高いということです。
(地震のシステム、なぜ、大規模な地震が起こるとされているのかについては下記のURLにて、詳しく解説されていますのでご確認ください)
参考:「南海トラフ巨大地震」はいったいいつ起こるのか…その具体的な予測の「数字」
地震に向けた対策。今、何をすべきか
地震が起こる前にできることはあります。
それは、もしものために、しっかりと準備をすることです。
まず、被害によって『家で過ごす場合』と『避難所にいく場合』があります。
それによって、準備するものに違いがあるので、まとめておきます。
共通でいるもの。
これはどちらの場合でも必ず、準備が必要なものです。
家で過ごす場合
- 飲料水
- 食品
- 日用品
- 生活用品
- ガスコンロ
飲料水、食品に関しては最低でも3日分の用意が望ましいとされています。
日用品に関して、普段の生活で使用している最低限のものは確保するようにお願いします。
例、ティッシュ、トイレットペーパーなど。
避難所にいく場合
まず避難所にいく場合、バッグを背負って移動するのが良いでしょう。
もしかしたら、道が隆起したり、土砂崩れなどでかなり歩きにくいことがあります。
その際、両手は空けておいた方が便利ですし、安全面でも良いです。
なので、まずはリュックサックの準備からお願いします。
中身はこのようにまとめました。
- 飲料水、食料品(カップ麺/缶詰/ビスケット/チョコレートなど)
- 貴重品(預金通帳/印鑑/現金/健康保険証など)
- 救急用品(ばんそうこう/包帯/消毒液/常備薬など)
- ヘルメット/防災ずきん/マスク/軍手
- 懐中電灯/携帯ラジオ/予備電池/携帯電話の充電器
- 衣類/下着/毛布/タオル
- 洗面用具/使い捨てカイロ/ウェットティッシュ/携帯トイレ
もし、幼児がいるのであれば、ミルクやおむつも事前に入れておくといいでしょう。
そのほかにも、防災セットとして、上記のものがほとんど入っている専用のバッグがあります。それを買っておいとくだけでも、いざという時に役に立つはずです。
それ以外にも内閣府の防災情報のページに、詳細が詳しく載っています。
こと細かに書かれているため、一読しておくことを強くおすすめします。
参考:内閣府 防災情報のページ
これからに向けて。
今回の地震で多くの方の命が奪われました。
それに報いるためにも、私たちは地震の脅威について、今一度再認識しなければいけません。
いざというとき、周りに頼ることができない可能性もあります。
自分の命を自分で守るためにも、家族や友人と防災について、話してみてはいかがでしょうか?
その時間が、あなたやあなたの周りの大切な人を守ることになるかも知れません。
以上、ゆたでした。
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