人にも環境にも優しい時差出勤を導入してみよう!

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こんにちは、改めましてM. Jです。

この記事をご覧の皆さんは、全員が同じ時間に出勤する必要性についてどう思われますか?

「コロナ禍」以来、大人数が同じ時間帯に集中して移動することについての「意義」が改めて問われていると私は感じています。

日本の社会構造も著しく変化するようになってきました。

定年の延長」「核家族化」「病気を抱えながらの仕事」など、あらゆる組織が今までの「勤務のシステム」では対応できない状態となってきています

自動車が始業時間の前に集中することで、地球環境への影響も大きいと考えられます。

現在のような出勤状況による人や環境へのデメリットは大きいため、働き方改革の一環として、「時差出勤」や「フレックスタイム制」といった新たな働き方のシステムが必要となってくるのです。

「時差出勤」や「フレックスタイム制」を実施されている企業が少ないので、想像できないかたも多いと思います。今回は、主に時差出勤について深く掘り下げていきたいと思います。

今後、時差出勤などの新たなシステムについて、考えていく時期が来ているのではないでしょうか!

特に、中間管理職以上の皆さんには前向きに考えていただきたいと思います。

今回は、以下の項目に沿って時差出勤の導入について書きます。

  • 時差出勤とは・フレックスタイム制とは
  • 時差出勤のメリット
  • 時差出勤導入時の注意点
  • 地球環境のために時差出勤
  • 時差出勤を導入して働きやすく!

時差出勤とは・フレックスタイム制とは

もう一つなじみの薄い「時差出勤」ですが、どのような制度でしょうか?

時差出勤とは・・・

企業が定める時間帯の中で数時間ずらして出勤できる

企業が始業時間と終業時間を「早める・遅らせる」ことを認める

企業側が時間を決める

時差出勤の目的

◎通勤ラッシュを避けて出勤する。

◎社員の通勤負担を著しく軽減する。

◎朝の一定時間に集中することによるストレスを分散させる。

また、始業時間や終業時間を調整する制度として「フレックスタイム制」がありますが、時差出勤とはどのような違いがあるのでしょうか?

フレックスタイム制

勤務時間を日によって変動(増減)させることができる

1ヶ月ごとの勤務時間が、定められた時間に達していればいい

労働者本人が出勤時間・退勤時間と労働の時間を決められる

フレックスタイム制の目的

◎自由で柔軟な働き方を定着させる。

◎社員の働きやすさを重視する。

◎生産性を向上させる。

時差出勤は、勤務の時間をずらすだけで「実質の勤務時間は同じ」です。

しかし、フレックスタイム制は「勤務時間が変動する」「労働者が勤務時間を決める」という管理者にとっては複雑な制度です。実際に導入するには企業の理解がかなり必要です。

自由で柔軟な働き方というのは理想的ですが、実際の導入となると簡単にはいかない感じがします。

企業にとってはまず「時差出勤」から導入するほうが、運用しやすいのではないかと考えられます。

新たな仕事の形態である時差出勤ですが、どのようなメリットがあるのでしょうか?

次の項では、時差出勤のメリットについて書きます。

時差出勤のメリット

混雑や渋滞が軽減され、通勤の負担・ストレスが軽減できる

  • 仕事前後の通勤ラッシュは、身体的・精神的に負担が大きい。
  • 自動車での出勤の場合、渋滞すると燃費も多く必要となる。

出勤する時間帯をずらすことで比較的スムーズ・快適に移動でき、環境にもよい。

◎ストレスが減り、仕事に対する「意欲を向上させる」ことができる。

業務の効率化が図れる

  • 社員がストレスを抱えると仕事のパフォーマンスが低下する。
  • 混雑する時間帯に通勤すると健康に悪影響を及ぼす。

◎社員のストレスが軽減して、仕事のパフォーマンスが上がる。

◎社員一人一人の生産性が向上する。

残業を減らすことができる

  • 始業時間が固定されていると、夕方までの時間を効率的に使うことが難しい。

◎終業時間から「逆算して仕事をする」ためスムーズに仕事ができる。

◎時差出勤によって、結果的に社員の「時間外勤務」を減らすことになる。

ワークライフバランスが向上する

  • 朝早い出勤の場合、保育園の送迎・病院受診などに支障を来たす。
  • 混雑する時間帯の集中でプライベートが阻害される。

◎仕事と「保育園への送迎・健康管理・家族の介護」の両立ができる。

プライベートの充実によって仕事も充実する。

◎時差出勤によって、仕事の疲れやストレスを軽減できる。

離職・休職する人を減らすことができる

  • 朝早くの始業時間になると保育園の送迎・病院受診などが難しくなる。
  • 病院受診・介護の都合で離職や休職につながってしまう。

◎時差出勤で「家庭の都合などへの配慮」が可能となる。→離職・休職を減らせる

◎家庭の事情などがあっても、時差出勤になると・・・、パート勤務に切り替えなくてもよくなる。

コロナなどの感染症に罹患するリスクを減らすことができる

  • 混雑する時間帯に電車やバスを利用するとコロナ感染症などに感染する危険性が高くなる。

◎時差出勤によって・・・、コロナを含む感染症の広がりを抑制することができる。

まだまだ導入が進んでいない「時差出勤」ですが、上記のように多くの「メリット」があります。

朝と夕方の出勤が同じ時間の人が多いことによる「ストレス」は時差出勤の導入で軽減を図ることができます!身体的にも精神的にも悪いことが多く、勤務の「システム改善」が必要不可欠だと思います。

また、上記④で述べた子どもの保育園への送迎・病院受診などに対する対応も、時間の融通がきくようになれば社員の育児の負担が軽減され、「プラスの効果」を生み出すと思います。

これも、時間がずらせるようになれば「余裕のある行動」ができるようになります。

いろんな面で時差出勤は、メリットがあるので導入してほしいと思います!

ただ、注意しなければならない部分もあるようです。

次の項では、時差出勤を導入する際の注意点について書きます。

時差出勤導入時の注意点

労務管理(勤怠管理)を工夫する

  • 就業管理ツールやタイムレコーダーを積極的に用いる。
  • 時差出勤の手続きや手順を可視化する方法の導入が必要。
  • 時差出勤に対応した「労務管理のシステム」の導入が必要。

就業規則を改訂する

  • 労働基準法で、「就業規則には、始業時間と終業時間の記載が必要」と定められている
  • 時差出勤の場合、始業・終業の時間を「勤務パターン」ごとに記入する。

時差出勤用のシステムを導入する

社員へ周知する

時差出勤を導入する上で注意すべきことは「労務管理」と「就業規則」です。

管理するシステムや書類の記載で、負担が生じるため導入している企業が少ないのかもしれません。

もっと時差出勤が「メジャーなもの」になってくると、それらの負担は少なくなると思います。

注意すべきことばかりに目を向けてしまうと時差出勤導入に後ろ向きになってしまいがちですが、前述したように「メリット」は多く、それを乗り越えれば、社員の抱える負担は軽減されるのではないでしょうか!

時差出勤導入のメリットの恩恵を受けるのは、社員と企業だけではありません!

時差出勤は「地球にも優しい」出勤の形態です。

地球に優しいということは、人間を含めた生物が「長く生きることができる」ということです!

次の項では、時差出勤による地球環境へのメリットについて書きます。

時差出勤による地球環境へのメリット

時差出勤の導入についてですが、地球環境にはどのような影響を与えるのでしょうか?

まず挙げられるのは、「SDGsに大きく貢献することができる」ということです。

SDGs:サステナブル・ディベロップメント・ゴールズ】

  • 日本では「持続可能な開発目標」と言われている。
  • 2030年までの達成を目標としているもの。
  • 地球環境の改善・人類の平等・平和などを実現するために設定されているもの。
  • 目的:消費社会から持続可能な社会への変革を目指している。

地球環境のための目標:SDGs

項目7:エネルギーをみんなに、そしてクリーンに・・・

  • 地球上のエネルギーに対して起こっている問題を解決するための目標。
  • クリーンではないエネルギー:石油・石炭・天然ガス
  • 自動車の主な燃料は「石油」なので、使い過ぎは「地球環境の悪化」を促進する。

地球環境に悪いこと:自動車の「アイドリング」「空ぶかし」「急発進」などは渋滞で起こる

項目11:住み続けられるまちづくりを・・・

  • すべての人が安全、かつ快適に暮らせるまちづくりをするための目標。
  • 世界の人口の約半分が都市部で暮らしている。
  • 2030年には都市部に移住する人が6割に達すると予想される。
  • 豊かな生活をするために「多くのエネルギーを消費する」→環境に悪い。

地球環境に悪いこと:都市部の自動車の「排気ガス」

項目13:気候変動に具体的な対策を・・・

  • 近年、地球温暖化が関係していると言われる「自然災害が増加」している。
  • 温室効果ガスの排出量は1990年に比べて50%以上も増えている。
  • 今すぐ、地球温暖化の対策を取らないと取り返しのつかないことになる!

必要なこと:日常生活の中で「二酸化炭素(以下、CO2)を減少」させていくこと

上記のSDGsに貢献して「地球環境の改善」を実践するためにも時差出勤を導入すべきだと考えられます。

また、こうした取り組みに協力することで、以下のようなメリットが企業にももたらされます。

周辺道路の渋滞を緩和することで「CO2削減」に貢献できる。

環境に配慮する姿勢を見せることで、「企業イメージの向上」を図ることができる。

通勤時の事故減少により、社員が安全に出勤できる。

本当に「朝と夕方の過剰な渋滞、どうにかならないか」と思います。

同じ時間の出勤を強制されることで、自動車の渋滞は起こってしまいます。

以前、「大型連休バンザイは甘い!休暇分散・連休ずらしについて」と言う記事の中で書いたのですが、自動車の渋滞のデメリットは多いです。ここでは、簡単に触れます。

大都市では、約40%の一般道路でピーク時に渋滞が起こっている

移動時間の約40%は、渋滞によって生まれる無駄である

渋滞による経済損出額は、約12兆円である

自動車から排出されるCO2は、渋滞で約50%増加する

渋滞で救急車が遅れると、生存率が50%下がる

上記①〜⑤で分かる通り、自動車の渋滞が地球環境に及ぼす悪影響はものすごく多いです。

このまま、今の状態を放置することは「人間が地球に住むことができなくなる」ということです!

一時の経済の改善だけで物事を考えるのではなく、国民1人1人が人間全体のことを考えて「仕事をしていく考え方」をすることがものすごく大事なのではないでしょうか!

時差出勤を導入して働きやすく!

以上、時差出勤を導入して働きやすく!でした。

通勤時間の過剰な集中は、労働者の身体面・精神面を著しく「悪化させる原因」となります。

渋滞や満員電車など、「大きなストレスのかかった状態」が日常茶飯事です。

私達がコロナが明けて取り戻したかったのは、そんな日常だったでしょうか?

全員、同じ時間に出勤する必要性について始めの部分で問いましたが、労働人口を増やして「日本社会の活性化」を図るためには「時差出勤」が適していると思います。

時差出勤を導入すれば「労働者の通勤時間の大きなストレス軽減」に加えて、「労働者のやる気の向上」「育児や病院受診の負担軽減」といった大きな恩恵をもたらすと思います!

今後、多くの社員の生活を充実させ、QOL(生活の質)を向上させるためにも、時差出勤が導入されることを願っています!

次の記事では、時差出勤などの多様な働き方を導入したほうが良いケース・実際に導入されている国・業界など詳しく書いています。ご覧いただけると有り難いです。

記事をご覧いただき、どうもありがとうございました!

今回の記事は、以下の文献を参考にしました。

参考:Tech&Device. TV:コロナ禍で注目される時差出勤とは?

   オープンアップITエンジニア:時差出勤を導入する手順5つ

   RJ  BLOG:時差出勤はコロナ禍で意味がない?

   Chatwork:時差出勤/メリット・デメリット

   THANKS  GIFT:時差出勤/メリット・デメリット

   カオナビ:時差出勤【フレックスとの違い】

   みらいい:【みんな知ってる?】SDGsとは?

   愛知県:「エコ通勤」の進め方(PDF)

   国土交通省:事業所における「エコ通勤」実施の手引き(PDF)

   SAPジャパン:もし渋滞ゼロを実現できたら

今回の記事、時差出勤を導入することのメリットについて書いてあります。画像がついていますので、とてもわかりやすいと思います。

参考:環境省:時差出勤で気づいた大切なもの

今後について

興味があることや、今後書いていきたい記事のテーマとして、多様な働き方を導入してみよう!、充実した冬の生活:パート1《ヒートショックを防ぐ工夫と生活習慣》、充実した冬の生活:パート2《坐骨神経痛の軽減について》があります。

皆さんに役立つ情報を届けていければと考えています。
今後ともよろしくお願いします!

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