いつまで続く、この暑さ-記録づくめの今年の夏-

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こんにちは、金次郎です。

　この記事の原稿案を書きだした9月27日（水）。
　天気予報では、私が住んでいる地方の最高気温は、32度の予報です。
　週間天気予報を見てみると、週末の土日はやっと30度以下に下がる予報ですが、それでも29度の予報なので「ほぼ30度の暑さだな」と思っています。
　後、今年はゲリラ雷雨にも悩まされており、雨が降っていなくても傘を持って外出しています。
　この様な、極端な今年の天気に農家の人も困っています。

秋は来る？来ない？

　下記2つの参考ニュースでは、今後の天気について異なる見解を示しています。
　どちらも、日本気象協会の気象予報士の予報ですが
　上の参考ニュースでは
「10月になれば、次第に暑さは弱まり、カラッとした秋の気配に変わるでしょう」

と言っていますが、下の参考ニュースでは
「10月上旬まで真夏日になる地域があり、この冬は暖冬になる可能性があります」

と言っています。
　気象予報士にとっても、今年の天気については読めない事柄が多いのだと思います。
　とにかく、9月も終わろうかと言うのに30度越えの毎日に、夏生まれの私でも正直まいっておりまして「早く涼しくなれ」と思っていますが、今年の冬はこのまま暖冬になってしまうのでしょうか？

参考：（tenki.jp）9月とは思えぬ暑さ　月末にかけて猛暑日も　10月は次第に秋らしく　気温変化に注意

参考：（朝日新聞）猛暑の次は暖冬か、エルニーニョ影響　真夏日は10月まで続く見込み

台風も記録を作った年

　暑さだけでは無く、今年は台風の発生もちょっと変です。
　台風13号が9月8日に熱帯低気圧に変わって以降、台風が１つも発生していません。
　9月の中旬から下旬に、台風が発生しなかったのは1960年以来63年ぶりの事です。

　この記事を書き始めた前日の9月26日は「台風襲来の日」と呼ばれています。
　それは、この日に日本に来た3つの台風によって、甚大な被害をもたらされたからです。

・1954年　「洞爺丸台風」：青函連絡船の洞爺丸が沈没し、1000人以上が犠牲
・1958年　「狩野川台風」：静岡の伊豆半島に接近し、大水害を起こす
・1959年　「伊勢湾台風」：東海地方などに甚大な被害をもたらし全国で5000人以上が犠牲　　　　　　　　　

　ただし、近年では10月に来た台風が猛威をふるっています。
　2019年の台風19号（令和元年東日本台風）は接近のしかたが、上で書いた2番目の「狩野川台風」と似たルートを通る感じでして、東海・関東・東北の広い範囲で観測史上最大の雨量を観測し、箱根では降り始めからの総雨量が1000ミリを超えました。

参考：（TBS　NEWSDIG）9月中旬に台風がないのは63年ぶり「気がかりなのは10月」21世紀の10月台風は全て“強い”勢力で上陸　tbc気象台

参考：（CBC　news）このままだと史上初…9月の台風発生「1」　その分10月は増える？専門家に聞いてみた

農家が困っている

　今年の暑さは、北海道の農家も大変です。
　十勝高島牧場の丸山取締役に聞くと
「暑さで牛の食欲も無く、それで乳量も少なくなっています」
と言います。
　牧場の牛舎では、72台の扇風機を24時間フル稼働していますが、効果は薄いそうです。
　十勝家畜保健衛生所の話しですと、この暑さで十勝地方では、「熱射病」として治療を受けた乳牛が10頭と、去年より６頭増えたとの事です。

　江別市の野菜農家では「こちらのレタスは、暑さの影響で葉が開き変形してしまっています」と実物を見せてくれて「これじゃ、売り物になりません」と言います。
　またキャベツも見せてくれまして「外見は何とも無いのですが、割って見ると中が茶色に変色しており、販売先から、クレームがたくさん来ました」とも言います。

参考：（NHK）十勝の牛にも猛暑の影響 10頭熱射病で2頭が死ぬ

参考：（HBC　news）猛暑で肉や野菜に異変…乳量減少、レタスやキャベツは変形変色出荷減少で価格に影響、北海道の酪農や農業に打撃

終わりに

　こちらは、2ヶ月近く前に書いた記事です。

世界史上、最も暑い7月？-地球が熱帯化している-

　この記事で、国連事務総長が「地球沸騰化の時代」と発言した事を書きました様に、日本だけが暑いのでは無く、まさに地球がグツグツと沸騰している様な暑さです。
　更に、この冬も暖冬となると色々な業界で冬物が売れなくなってしまうでしょう。
　ただでさえ物価高で売れ行きが悪いのに、暖冬が経済活動を停滞させてしまいます。
　地球環境の問題は、1つの国では解決できませんから、世界中で考えて欲しいものです。
　　