インクルーシブシェルター『アンドベース』が大阪市内でスタート

アンドベース

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皆さんこんにちは。Pinkです。PR TIMESに気になる記事があったので、今回はそのことについて書きたいと思います。

ホームレス支援団体である、特定非営利活動法人「Homedoor」が、生活に困る状態になった様々な人々を受け入れるインクルーシブシェルター『アンドベース』を大阪市内でスタートするとのことです。

特定非営利活動法人「Homedoor」

2010年より「ホームレス状態を生み出さない日本」を目標として、ホームレス状態の人や、生活困窮者を対象に仕事や宿泊施設の提供、相談事業などを行っています。

また、本人の特技を生かした仕事づくりの為に運営している、「シェアサイクルHUBchari事業」では、大阪市北区・東住吉区・生野区・天王寺区等、行政連携実績も多数あるとのことです。

団体設立当初、「住むところがない…」という相談者の中心は、路上生活の高齢男性だったのが、近年では相談者の平均年齢は低年齢化し、10代~30代の相談の割合は47%、女性の割合は24%と、若い人や女性の相談が増えているそうです。

相談者数が増え続け、既存のシェルターに空きがない状況が続く中、ホームレス状態の人々の多様化を前提とし、新たな取り組みを開始することとなったのが、新設されるインクルーシブシェルター『アンドベース』です。

インクルーシブシェルター『アンドベース』

誰もが何度でもやり直せる社会を目標とし、新しいシェルター開設で、住まいがない人への支援を拡張するため、大阪市内に5億円のホテルを購入し、新規に24部屋の個室を備えたシェルターを作るとの事です。

対象者は、職を失った人や病気など、色々な理由があって家賃が払えず、住む所がなくなり困窮の状況にある人達です。

特に今、「Homedoor」への相談が増えている若い人、女性。また、高齢者や障害を持っている人など、多様な層を受け入れ、中期・長期で滞在しながら、本人の歩みに合わせて支援を広めます。

また、インクルーシブシェルター『アンドベース』の対象者として、下記の3点が挙げられます。

対象者

① 非正規雇用を転々とし、キャリアの描き方に課題を抱える10代~30代

 頼れる人がいない若者に、頼れる環境を提供する

② 困窮状態に陥った女性・母子世帯

 大切な家族と新しい一歩を踏み出してもらう

③ 一般就労やひとり暮らしが難しい、高齢者層や障害ボーダー層

    *車椅子でも使えるシェルター完備

以上です。次に対象者について詳しく書きたいと思います。


画像引用:「住むところがない…」相談者の約半数は10~30代、女性比率は24 …

⒈非正規雇用を転々とし、キャリアの描き方に課題を抱える10~30代

若年ホームレス」の特徴として、成長する環境に課題を抱えていた人が多いという、下記の通り調査結果が出ています。

🟡10代~20代の相談者にあたり、「児童養護施設里親家庭出身者」が10人に1人、「虐待サバイバー」が4人に1人、「逆境的小児期体験」を持つ人の割合が高い状況となっている

実家」というセーフティーネットが欠けてしまうことは、経済的な事情だけでなく、精神面にも大きな不安となり、住居や仕事の支援だけでなく、中長期での精神的なケアが必要となります。

⒉困窮状態に陥った女性・母子世帯

安全対策を強化した女性・母子専用フロアを設置し、様々な理由で単身・母子での生活をせざる得ない人達の受け入れを新たに開始する。

既存の行政シェルターには様々な制限があり、共同生活となる為、シェルターへの避難を諦めてしまう人も数多くいるので、本人の必要性に合わせて柔軟に対応し、「断らない支援」を展開していく。

⒊ 一般就労やひとり暮らしが難しい、高齢者層や障害ボーダー層

安定しない居住生活が長いと、自分の居場所や心休まる場がないと感じている人も少なくないことや、長い路上生活で体を壊し、様々な病気を抱えている人もいる為、休息出来る住まいの状況を提案し、心身の健康を取り戻せるよう、時間をかけて支援を展開する。

本質的な生活支援メニューの提供は、本人の希望に応じて、近隣の提携している医療機関での受診や「障害者手帳」の取得サポート等も行い、「介護福祉サービス」を受けられるようすり合わせを行い、地域でのひとり暮らしが出来るようにサポートをして行く。

参考サイト:「住むところがない…」相談者の約半数は10~30代、女性比率は24 …

最後に

特定非営利活動法人「Homedoor」代表の川口加奈さんは、14歳でホームレス問題に出会い、ホームレス襲撃事件の根絶を目指して、炊き出しなどの活動を開始し、19歳で「Homedoor」を設立したとのことです。

19歳の頃の私は、会社に入社して、慣れない仕事や環境に悩んでいた時期でした。初めて働く難しさに、戸惑ったものです。その時と同じ年齢の川口加奈さんが「Homedoor」を設立したと知って、驚くと共にその行動力に圧倒されました。

noteでも記事を書いているので、よかったら読んでみて下さい!

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