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こんにちは、翼祈(たすき)です。
日本でLGBTQの舞台の上演が増えていますね。私の知っているのだと、ドラァグクイーンがメーンで出て来る、[キンキーブーツ]や[チョコレートドーナツ]、[プリシラ]、[ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ]、[ジェイミー]、LGBTQが出て来る作品では、[RENT]や[春のめざめ]が、ずっと上演され続けています。
まだまだLGBTQがテーマの作品が日本では少ない中、2023年6月11日に開催された第76回トニー賞で、「ノンバイナリー」の俳優さん二人が受賞しました。
2023年のトニー賞はどんな作品で「ノンバイナリー」のお二人が選ばれたのか?今回は2023年のトニー賞について、紹介したいと思います。
第76回トニー賞で、「ノンバイナリー」の俳優二人が受賞。その受賞作品は?
アメリカの演劇界で最高の栄誉とされる第76回トニー賞が2023年6月11日に開催され、ニューヨークで発表されました。ミュージカル部門の主演男優賞と助演男優賞には、どちらも性自認が男女のどちらにも当てはまらない「ノンバイナリー」の俳優二人が受賞しました。アメリカのメディアによりますと、「ノンバイナリー」を公表している俳優の受賞は初ということです。
主演男優賞を受賞したジェイ・ハリソン・ジーさんは歴史に残る名作映画[お熱いのがお好き]をミュージカル化した、『サム・ライク・イット・ホット』では、ジェリー/ダフネ役を主演の一人を演じ、高く演技力を評価され、主演男優賞を受賞しました。
アレックス・ニューウェルさんも、アメリカ人が愛するトウモロコシを題材にしたミュージカルコメディー【シャックト】で女性役を務め、その圧倒的な歌唱力が反響を呼び、助演男優賞を受賞しました。
アメリカでは男女別の表彰の在り方に関して議論があり、今回の2023年のトニー賞でも、先日授賞式を前に、受賞の候補となることを辞退していた、同じく「ノンバイナリー」の俳優も選ばれていました。
参考:米 トニー賞 「ノンバイナリー」と公表の俳優2人 初受賞 NHK NEWS WEB(2023年)
トニー賞は、ニューヨークのブロードウェイで上演されたミュージカルと演劇が対象扱いとなります。トニー賞の授賞式は毎年、テレビで全米に中継され、注目が注がれています。
アメリカでは、ジェンダーを巡り、リベラル派と保守派で分断が加速し、ニューヨーク・タイムズは「ノンバイナリー」の二人の俳優の受賞について「性自認がアメリカの文化戦争における中軸な要素となっている時期に今年のトニー賞は開催された」と一報を伝えていました。
私が思う日本の舞台事情。
久しく舞台を観に行っていないので、観に行っていた当時の話になりますが、日本ではLGBTQを取り扱う舞台は少なかったです。
ストレートプレイやコメディ、シリアス系、朗読劇などでは、LGBTQではなく、女装した男性が出て来たりします。
日本で男性が女性を演じるものでは、日本発だと漫画が原作の2.5次元ミュージカル、本当にLGBTQの人を主人公にするなら、冒頭でも書きました、アメリカのミュージカルの本場ブロードウェイ発で輸入されて、日本でも上演されるものが中心で、それが人気に火が付けば、キャストを替えることもしながら、シリーズ化します。
逆に女性が男性を演じる作品もほとんどなかったと思います。
LGBTQの人が主人公の日本オリジナルの舞台は私は聞いたことがなく、当事者が主演にすることもそうですし、小劇場で上演されたとしても、メジャーな大きな劇場で年間のラインナップに入れるのは、まだまだ日本ではハードルが高いと思います。
アメリカのトニー賞で、「ノンバイナリー」の方が二人受賞したのは、今の多様性を示すアメリカだからというか。
LGBTQがテーマの日本の映画やドラマはかなり増えましたが、舞台ではまだまだ敷居が高いです。他のエンタメでは人気を集めやすいことから、量産されメジャーになっている分、舞台でもそれがメジャーになるといいなとも思います。
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