トランスジェンダーの女性が、「通称名」で、大学院の修了証書を受け取るー。 

トランスジェンダー 卒業式

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こんにちは、翼祈(たすき)です。

春は卒業・入学シーズンで、多くの学校で卒業式などが行われますね。2023年3月、兵庫県の大学院でも、在学中にある決意を持ち、卒業した女性がいました。

自認する性を名乗り、「通称名」で大学院生活を過ごして来た久保明日香さんが2023年3月24日、兵庫県神戸市灘区にある神戸大学の大学院を修了しました。

在学中は、久保さん自身を合わせたLGBTQの学生が大学生活を送りやすい様に努め、大学が「通称名」を使うことを全学部で許可した契機となりました。自身で選んだ紫色の振り袖で「明日香」と記された修了証書を卒業式で渡され、大好きな友達らと新たな門出を祝いました。

今回は久保さんがLGBTQの学生のために取り組んだ「みんなの神大実現プロジェクト」と、神戸大学の「多様な性・ジェンダーに関する基本方針とガイドライン」について振り返ります。

トランスジェンダー女性である久保さんが、神戸の大学院に進学し、卒業するまでの歩み

久保さんは奈良県で生まれました。小さい頃から身体の性が「男性」なことに違和感が感じていました。東京の大学に通学していた19歳の時、トランスジェンダーだということを初めて友達に話しました。「否定されるのではないかー」と打ち明けた際に手が震えましたが、信頼できる友達はすぐに久保さんを受け止めてくれました。それから戸籍上の名前と、奈良県の地名に由来する「明日香」と名乗り始めました。

2021年、東京の大学を卒業した後で、神戸大大学院国際文化学研究科に進学しました。夏になってから、自身の証明書や学生証に「通称名」が使えないか大学事務局に相談を持ちかけました。ですが、前例が極めて余りないので「診断書が必要となります」と言われました。久保さんは「自分の性別は病気なのか…」と、凄く落ち込みましたが、担当教授が教授会に訴えるなど働きかけをしてくれ、同2021年9月、特例として「通称名」が許可されました。

久保さんは2021年10月、学生の有志らと「みんなの神大実現プロジェクト」を立ち上げました。「通称名」を使うことを全学部で使える様に要望書を提出したり、LGBTQへの理解を浸透させるべくイベントに参加をしました。

神戸大学は2022年9月に「多様な性・ジェンダーに関する基本方針とガイドライン」を制定しました。大学生活で「通称名」が使用できることを明文化し、LGBTQの学生らへの支援体制を定義しました。

神戸大学が「多様な性・ジェンダーに関する基本方針とガイドライン」を制定した後、初となる迎えた卒業式でした。久保さんのメイクは、友達が引き受けてくれました。紫の生地に白とピンクの花柄があしらわれた振り袖は、「色合いが可愛くて、一目見彫れして決めました」。着付けには美容院側が全面協力し、ヘアセットも豪華に仕上げて頂きました。

参考:わたしの名前は「明日香」 トランスジェンダーの久保さん、修了証書に通称名 神大大学院 理解広める努力実る 神戸新聞NEXT(2023年)

内定先の企業に「通称名」の使えないかを相談した時、大学院での実績が後押しになって、理解を見せてくれました。笑顔の花を咲かせて、卒業を迎えた久保さんは「自分と同じ様に性に関する悩みを持っていたり、サポートへのアクセスを必要としたりする学生の力になれていたら嬉しく感じます」。

「みんなの神大実現プロジェクト」は久保さんが卒業してからも、通学定期券を購入する時に必要となる証明書の性別欄廃止を求めるといった取り組みを継続していきます。

最近の人は行動力が凄い!

ある書いた記事でも学生団体が立ち上がりましたが、この記事は久保さん自身の問題から始まり、その後は自分以外のLGBTQの人が困らない様に、「みんなの神大実現プロジェクト」を立ち上げたりと、みんなで良くしよう!という気持ちが伝わって来て、凄く良いなと思います。

就職先でも「通称名」で採用が認められ、久保さんのこれまでの努力が認められた証でしょう。社会人になっても、頑張って欲しいです。

因みに私の大学での心残りは卒業しなかったので、袴を着れなかったことです。成人式用に着物を買い、私も袴着たかったなぁーという思いや、母が「袴姿、観たかったよ」と昔よく私に言っていたので、それが唯一の心残りでした。

noteでも書いています。よければ読んでください。

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左耳感音性難聴と特定不能の発達障害(ASD,ADHD,LD全ての要素あり)、糖尿病、甲状腺機能低下症、不眠症、脂漏性皮膚炎、右手人差し指に汗疱、軽く両膝の軟骨すり減り、軽度に近いすべり症、坐骨神経痛などを患っているライターです。映画やドラマなどのエンタメごと、そこそこに詳しいです。ただ、あくまで“障害”や“生きづらさ”がテーマなど、会社の趣旨に合いそうな作品の内容しか記事として書いていません。私のnoteを観て頂ければ分かると思いますが、ハンドメイドにも興味あり、時々作りに行きます。2022年10月24日から、AKARIの公式Twitterの更新担当をしています。2023年10月10日から、AKARIの公式Instagram(インスタ)も担当。noteを今2023年10月は、集中的に頑張って書いています。昔から文章書く事好きです、宜しくお願い致します。