ジェンダーニュートラルなイラスト集で、男の子・女の子の色分けをしない! 

ジェンダーニュートラルなイラスト集

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こんにちは、翼祈(たすき)です。

男の子は青系、女の子にはピンク系と、無意識に色分けしていませんか?色分けされても、男の子だってピンクが好き、女の子だって青色が好きだったりします。

無意識な思い込みでスカートを履いたイラストは女の子になりがちですが、女の子だってパンツを履きます。

そんな無意識な思い込みに一石を投じたい、『ジェンダーニュートラルなフリーイラスト集』が、先日公開されました。

具体的にはどんなイラストが揃っているのでしょうか?今回はジェンダーニュートラルなこのイラストについて迫ります。

保育園の時から、ジェンダーニュートラルを学べる画期的なイラスト

女の子でも男の子でも、どっちが好きでも良いよね―?。保育士たちが現場でふと思った、1つの疑問からイラスト作りをスタートしました。保育園で使用されるイラストはいつも、半ズボンを履いた男の子やピンクのリボンを着けた女の子など、ひと目で性別が判断できるものばかりでした。3人の保育士には、幼少期の苦い思い出が蘇ってきました。

りぃなさん、ケイタさん、まーさんは、全員保育士の仕事をしていて、LGBTQの当事者です。教育現場で多様性の在り方への理解を浸透させたいと取り組む、愛知県名古屋市にあるNPO法人「ASTA」の会員です。

幼稚園など保育教育においては子ども達が判断しやすい様に、1日の活動内容やトイレの使い方、部屋の場所といった情報をイラストを使うことで、教材や掲示物として示しています。「視覚支援」とも言われ、障害を抱える子ども達の施設でも使用されています。

イラストは保育教育ではインターネット上のフリー素材などを使用することが多いですが、イラストの子ども達のほとんどは女の子がスカート、男の子がズボンを履いていたりします。身に着けている服も、男の子は青や緑に対し、赤やピンクが多いのは女の子で、性別を強調するものが多く見受けられます。

岡山大病院ジェンダークリニックが性同一性障害で通院している1167人に実施した実態調査によりますと、性別に違和感を感じ始めた時期は「小学校入学前」が56.6%と過半数以上を占めました。ケイタさんも幼稚園に通園していた時、クラスに同じ名前の男の子がいたことで、「女の子だからこっちのグループね」と担任の先生に言われ、性自認とは違う赤色の洋服を着せられたのが、とても嫌だった苦い経験があります。

「保育士として、子ども達に私たちの様な思いをして欲しくない」という3人の想いは合致しました。そう思っていた時期に、子ども達が自分の持ち物にマークを貼る《個人マークシール》で、性別に感化されないデザインを開発する活動を知り共感しました。自分たちはイラストで性別に違和感を抱える子ども達の心の傷を癒やしたいと、「ジェンダーニュートラル」なイラスト作りに取り組みました。

例を挙げると給食の時間を表すイラストに、性別を分ける必要はありません。そんなことよりも、みんなが「あれは自分に該当するよね」と話したくなる、魅力的なキャラクターを作りたい。色んなシーンで使いやすい様に、医療現場や保育教育で仕事をする人たちからも助言を頂きました。

イラストは2023年2月末に、220種類が揃って完成しました。幼稚園や保育園などでの活用を想定し、季節の行事、遊び、健康管理といったカテゴリー別にしました。

イラストに登場する子ども達は笑顔で、車椅子の子、ヘルプマークや補聴器を着けた子もいます。性別が判断できなくても違和感はありません。まーさんは「肌の色が違う子も障害を抱える子も普通に登場させたかったです。みんなが『自分もこの中にいるんだ』と感じて欲しいです」と説明します。

参考:「僕も私も君もみんな一緒に」性別を強調しない保育イラスト集 毎日新聞(2023年)

保育園は子ども達が初めて両親を離れて社会と触れる場所。そして保育園に通園する頃は、ご両親や保育者から学んでいき、自分らしさを獲得できる年齢だとされます。

保育教育の現場は多忙で、余りジェンダーニュートラルに手が行き渡らないです。このイラストを選択肢の1つにして頂き、現場でジェンダーニュートラルを考える機会になれば嬉しく感じます」とりぃなさんは期待を込めました。

予算上、カラーコピーを使用できない幼稚園などが多いことを受け、白黒のイラストも用意しました。『ジェンダーニュートラルなフリーイラスト集』は、教育現場向けのフリー素材を揃えた【性教育いらすと】のサイトにて公開されています。

私も、

子どもの頃は、ピンクとか赤、それ以外に黄色系が両親に着せられがちでしたが、私は青とか水色、黄緑とかの方が好きな色でした。

昔はジェンダーニュートラルとかもないですし、子ども服も、そういう色分けでしか販売していなかったこともあり、その色を買われがちだったんでしょうね。

スカートも好きではなかったですね。学校の制服ならギリセーフでも、私服でスカートを着るなんて気持ち的には考えられなかったです。

私は大人になってから「この色が好き!」と好きな色の服を買えるわけですが、今の子ども達はそういう無意識な思い込みが少なく、小さい頃から自分が好きな色、好きな服を着れるので、羨ましくはあります。

そういう点でもジェンダーニュートラルが進んで良かったなと感じています。

noteでも書いています。よければ読んでください。

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左耳感音性難聴と特定不能の発達障害(ASD,ADHD,LD全ての要素あり)、糖尿病、甲状腺機能低下症、不眠症、脂漏性皮膚炎などを患っているライターです。映画やドラマなどのエンタメごと、そこそこに詳しいです。ただ、あくまで“障害”や“生きづらさ”がテーマなど、会社の趣旨に合いそうな作品の内容しか記事として書いていません。私のnoteを観て頂ければ分かると思いますが、ハンドメイドにも興味あり、時々作りに行きます。2022年10月24日から、AKARIの公式Twitterの更新担当をしています。2023年10月10日から、AKARIの公式Instagram(インスタ)も2交代制で担当。noteを今2023年10月は、集中的に頑張って書いています。昔から文章書く事好きです、宜しくお願い致します。