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さいしょに
LGBTというと当たり前のようになってきた今日この頃ですが、今年度の教科書から「LGBT」の掲載が増えるのはご存知ですか?
日常の中でも、「同性婚」や「LGBT法案」「パートナーシップ制度」など、様々なLGBTに関わるニュースが流れています。
ニュースや情報を見て、大人もですが、子どもたちは「LGBT」について、どのように感じ取っているのでしょうか?
世界でのLGBT教育
では、世界ではどのようなLGBT教育が行われているのでしょうか?
フィンランドとイギリスを例に紹介したいと思います。
フィンランドの取り組み
フィンランドでの平等法では、全てのレベルの教育機関が、職員と学生と共に平等行動計画を策定する必要があると定めています。
生徒の固定観念や偏見をなくすため、授業では性指向や性自認の多様性を考慮するよう教師に義務づけられているのです。
イギリスの取り組み
イギリスの小学校では、2020年9月よりLGBTに関する内容を含めたカリキュラムが必須となりました。
「リレーションシップ教育」(Relationships and sex education (RSE) and health education)と呼ばれるカリキュラムになっており、カリキュラム導入の背景として、LGBTを理由としたいじめが後を絶たず、それに対処するのがLGBTインクルーシブ教育の一因とされたからです。
日本の小学校教科書も変化が
今回の検定では保健の教科書2点のみだったものが、今回は社会や道徳を含め10点で「LGBT」について、触れることになりました。
文教社の5、6年向けの保健では、心の健康を学ぶ中で「人によっては、生まれた時の性別と、心の中にある性別が一致しなかったり、同性の子を好きになったりすることもあります」と記述してあったり、光文書院は6年道徳の中で、東京オリンピックの開会式で虹色(レインボー)の衣装をまとって、国歌斉唱した歌手MISIA(ミーシャ)さんの写真を掲載し、「LGBTQなどの問題について、さまざまなメッセージを発信しています。」と紹介しました。
教育出版の3年生の道徳では、「LGBT」という言葉は明記せずに、ペンギンの雄同志のカップルが、飼育放棄された卵を温め、赤ちゃんが誕生する「タンタンタンゴはパパふたり」を掲載しました。
教科書の担当者は「『パートナーシップ制度』が広がっている現状を踏まえて」と説明し、同社は6年社会でも、現代日本について学ぶ部分で「性別のちがいや性的少数者をめぐる差別もなくしていかなければなりません」と記載した。
Gakkenでは6年生の道徳では、同性婚を認める判決を下し、「多くの人を力づけた」として、あらゆる差別と闘ったアメリカの最高裁の女性判事に関する教材を取り上げました。
さいごに
今回、小学校の教科書に「LGBT」の掲載が増えると聞いた時、日本でも「同性婚」ができる時代が必ずやってくると確信しました。
この教科書を見て学び、考えた子どもたちが将来、大人になった時にどのような行動をおこし、時代が変化していくのか。
すごく楽しみで仕方ありません。
参考サイト
小学校教科書、来春から「LGBT」記述増える 多様性理解広がり | 毎日新聞 (mainichi.jp)
LGBT、掲載広がる 道徳や社会に、同性婚も 教科書検定(時事通信) – Yahoo!ニュース
海外のLGBT教育5選-フィンランド・スウェーデン他、日本との比較も紹介
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