10代からの産婦人科~受診すべき5つの理由~

この記事は約 5 分で読むことができます。

はじめての産婦人科

私がはじめて産婦人科に訪れたのは、20歳半ば頃だったと思います。

生理不順が続いていて、相談しにいったことがきっかけでした。

その時は、普段飲んでいる薬の影響だと、診断されました。

あまりいい思い出はなく、診察にも不信感を感じたので、それ以来産婦人科からは足が遠のいていました。

そのあと、改めて婦人科に通い始めたのは、30歳をすぎてからです。

30歳を過ぎても生理不順が治らず、ずっと悩んではいたのですが、離職を機にキチンと治療しようと考えました。

その時に選んだ婦人科病院が、とてもいい病院で飲んでいる薬の影響などではなく、私は「多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)」であることがわかったのです。

10代からの産婦人科

診察を受けた婦人科には今でもお世話になっています。

月に一度、診察のために病院に行くのですが、たまに10代と見受けられる女の子の姿も時々見かけることがありました。

私の10代の頃は、「生理不順は10代だから。」「10代はホルモンバランスが崩れやすいから仕方ない」などといわれ、妊娠でもしない限り、10代で産婦人科に行く理由などなかった気がします。

しかし、アメリカでは「13〜15歳」に産婦人科の受診が推奨されているのです。

実は、アメリカの産婦人科学会(ACOG)では、身体に異常がなくても、初めての産婦人科受診の推奨年齢を13〜15歳としています。

なぜ無症状でも13〜15歳に産婦人科を受診した方がいいのか?

それは、全ての女性の身体にとって、とても大事なことだからです。

受診すべき5つの理由

1. 生理は来ていますか?

ほとんどの女の子が 12~14歳の間に生理を迎えます。15歳までにはじめての生理(初潮)が来ない場合は 、産婦人科に相談する必要があり、検査・治療の対象となります。

2. 生理は正常ですか?

10代は、卵巣の働きが未熟であるため、生理が乱れやすく、生理の症状(経血の量、生理痛など)も個人差も大きいですが、初潮から約3年間で、月経周期の正常範囲はおおよそ「22〜45日」、それ以降は「25〜38日」と決まっています。

その範囲を外れる場合は、精査が必要になる可能性があります。

そして10代の生理が、予想とは異なるように見える場合、または10代のお子様が生理に悩まされている場合(生理が非常に痛い、非常に重い、頻繁に来る、またはまったく来ない場合)も産婦人科の受診は必要です。

3.思春期に苦しんでませんか?

生理は始まりに過ぎません。10代の若者は、重度のにきびや不要な体毛の成長など、他の思春期の問題も抱えている可能性があります。

産婦人科では、これらの問題に対して、可能な治療法について話し合うこともできます。

4.性感染症にかかってませんかか?

10代がセックスに興味を持つことは正常なことです。

10代の若者たちが、セックスなどの性的行動を行うようになるでしょう。

その場合、産婦人科ではセックスについて安全な避妊方法や、性感染症の正しい予防法を知ることができます。

「若者が健全な関係を築くにはどうすればよいか」を分かりやすく、説明してもらったり、話し合ったりすることもできます。

そして、産婦人科では、正しい性感染症予防の方法を教えてもらったり、性感染症の検査を受けることができます。

正しい知識や情報を持っていることは、病気を予防することや、望まない妊娠をしないことにもつながります。

5.HPVワクチン、子宮頸がん検診などを知っていますか?

10代で、子宮頸がんや、ヒトパピローマウイルス(HPV)のことを知っておくことはとても大切なことです。

日本では毎年約11,000人の女性が子宮頸がんや、ヒトパピローマウイルス(HPV)にかかり、約2,900人の女性が亡くなっているからです。

子宮頸がんワクチン 無料接種は1997~2005年度生まれの女性が受けることができます。(2021年時点)

伝えたいこと

10代での産婦人科への受診は、ハードルが高いように思われます。

しかし、今では10代でも性について、自分の身体について知っておくべき時期だと思うのです。

昔は、「10代はホルモンバランスが崩れやすいから。」などの理由で、産婦人科に行くことはめったにありませんでしたが、今では10代でも生理や、性病について、性行為について、自身の性自認について、疑問に思ったり、知りたいと思ったりして、産婦人科を受診することは珍しい事ではないのです。

さいごに~メッセージ~

さいごに、産婦人科専門医であり、「10代から産婦人科の検診をおすすめする4つの理由 産婦人科医が解説」の記事を書かれた重見大介医師からのメッセージです。

何から話せばよいかわからなくても、まずは受診していただいて、お話しするだけでも大丈夫です。診察は必要があれば行いますが、ご自身の無理のないようにします。プライベートな話や家族には秘密にしたい話もできるように、対応することもできます。

ぜひ、お気軽に産婦人科を受診してくださいね。

引用:10代から産婦人科の検診をおすすめする4つの理由 産婦人科医が解説

参考サイト:

10代から産婦人科の検診をおすすめする4つの理由 産婦人科医が解説

Should My Teen See an Ob-Gyn? Here’s What I Tell Parents. | ACOG

PMSはいつから起こる? | PMS(月経前症候群)ラボ

 

noteはじめました。こちらもどうぞ

おすすめ記事の紹介

→HOME

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

ABOUTこの記事をかいた人

TANOSHIKAライター。うつ病、AC(アダルトチルドレン)、機能不全家族育ち。現代詩を勉強中です。セクシャルマイノリティ当事者。読みやすい、わかりやすいをモットーに様々な記事を書いていきます。