「『智恵子抄』高村光太郎:作の中で最も好きな『レモン哀歌』」

レモン哀歌

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皆さんこんにちはPinkです。

今回は『智恵子抄』高村光太郎:作 この詩集の中より『レモン哀歌』について書こうと思います。

皆さんは高村光太郎さんを知っていますか?日本の詩人・歌人・彫刻家・画家で、代表作に詩集の『智恵子抄』が挙げられます。

参考サイト:Wikipedia「高村光太郎」

『レモン哀歌』との出会い

私が初めて『レモン哀歌』を知ったのは高校の国語の授業でした。

当時は先生の解説を聞いてもなかなか理解することが難しかったのですが、なぜかこの詩が好きになり、何度も読むうちに『智恵子抄』を読んでみたくなり、購入して読みました。

それから歳を重ねていき、色々経験していく中で、少しずつ理解できたのではないかと思っています。

また、偶然デパートでやっていた「高村光太郎展」で、この「レモン哀歌」の直筆原稿を見た時はとても感動して、幸い人が少なかったこともあり、しばらく直筆原稿が展示されている前で、「レモン哀歌」を繰り返し読んでいました。

『レモン哀歌』とは

レモン哀歌

 

そんなにもあなたはレモンを待つてゐた

かなしく白くあかるい死の床で

わたしの手からとつた一つのレモンを

あなたのきれいな歯ががりりと噛んだ

トパアズいろの香気が立つ

その数滴の天のものなるレモンの汁は

ぱつとあなたの意識を正常にした

あなたの青く澄んだ眼がかすかに笑ふ     

わたしの手を握るあなたの力の健康さよ  

あなたの咽喉のどに嵐はあるが

かういふ命の瀬戸ぎはに

智恵子はもとの智恵子となり

生涯の愛を一瞬にかたむけた

それからひと時

昔山巓さんてんでしたやうな深呼吸を一つして

あなたの機関はそれなり止まつた

写真の前に挿した桜の花かげに

すずしく光るレモンを今日も置かう

 

引用:春夏秋冬・四季の詩『高村光太郎 「レモン哀歌」(詩集『智恵子抄』より)』

読んでいくと分かりますが、これは智恵子が息を引き取るまでの様子が書かれたものになります。

映画のシーンに例えるとするならば、哀しい別れのクライマックスシーンでしょうか?智恵子は統合失調症を患い、肺結核で亡くなりました。

しかし私はこの詩の中の

かなしく白く明るい死の床でという文章からは神々しさを感じ、

かういふ命の瀬戸ぎはに智恵子はもとの智恵子となりという文章からは、智恵子の高潔さを感じます。

最後に、写真の前に挿した桜の花かげにすずしく光るレモンを今日も置かうからは、高村光太郎の智恵子に対する深い愛情を感じます。

皆さんはどのように感じましたか?

詩の黙読・朗読はメンタルにもいい

ネットで調べてみると、詩を読むことによるメンタル効果として、下記の4つの効果が挙げられています。また、「詩の黙読」「詩を書くこと」もおすすめとのことでした。

実際、ある大学の研究では、「詩の黙読・朗読は、メンタルに良い影響を与える」という結果が出ているそうです。

①   想像力・表現力が磨かれる

②   他人の心理を理解することができる

③  くつろいだ気分になれる「気分一致効果」

④   気晴らし効果

参考サイト:SELFMIND「詩を読むのはメンタルに効果的?心に効くおすすめの詩とは」

まとめ

読書となると、それなりに時間も必要になるし、途中で読むのがきつくなるかもしれません。しかし、詩集だとどこから読んでもいいし、短いのでいいのではないでしょうか?

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