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こんにちは、翼祈(たすき)です。
障害やハンデを抱えていると、仕事をするということもとても難しいと思います。私もかつて障害をオープンにはせず、一般就労を目指していましたが、それでも面接に落ち続けて、就職そのものの意欲が全て削がれた位、働くまでの難しさを感じていました。
そんな中コンビニ大手・ローソンが、年齢やジェンダー、障害が有る無し関係なく誰もが働けるアバターを使った接客を取り入れる、「グリーンローソン」を2022年11月末から、まずは東京都内1店舗で試験的に導入します。
2025年度には全国で、アバターを使っての接客を取り入れたい狙いです。今回はそんなローソンによるアバター接客の導入について、お伝えします。
グリーンローソンとは?
ローソンが掲げる未来のための3つの約束(「人への優しさ」「圧倒的な美味しさ」「地球(マチ)への優しさ」)を実現した未来型店舗。2022年11月末に都内にオープン予定。
引用:AVITAとローソン、アフターコロナにおけるリアル店舗での非接触の新しい接客の実現に向けて協業を開始 日本経済新聞(2022年)
アバター接客を取り入れる、未来型店舗「グリーンローソン」の概要
画像引用・参考:ローソンとAVITA コンビニでのアバター活用で協業開始 PR TIMES(2022年)
ローソンは2022年9月22日、アバター事業を参入しているAVITA(アビータ)社と共同運営し、2022年11月末に東京都内に開店する予定の未来型店舗「グリーンローソン」にアバター接客サービス『AVACOM』を導入する方針と明らかにしました。
在宅勤務の導入など新型コロナウイルス感染拡大を経て行動様式が変換し、コンビニに求められるニーズも多様化しています。一方、少子高齢化での地方の人口減少や働き手不足も深刻な課題です。
ローソンでは以前からリアル店舗とDXを使った“温かい未来”の実現を目標として来ました。AVITAはアバター活用の良いところは「人」の居場所を構築し、「人」の可能性を拡大させるものと思っています。両社は互いの理想に感銘し、2022年4月からアバター技術使用の連携事業・検証を始動してきました。
アバター技術使用の協業第1弾で、時間・場所・年齢・色々な障害・ジェンダーなど制約されない新たな働き方やコロナ収束後におけるリアル店舗での非接触の新しいコンビニでの接客の在り方に向けた取り組みの1つです。
アバターを使って来店したお客様のお困り事のサポートや新アイテムの説明、VTuberとのコラボによる観たことが無かったエンターテイメントの提供など新しい対話の発展が目標です。
このたびの発表によれば、ローソンは、無人のセルフレジの横側などに専用のアバターが映し出されたモニターを整えて、スタッフが分身であるアバターで接客する手段をまずは試験的に導入。このアバターに関しては、来店したお客様からレジの操作の仕方や商品の陳列場所などの質問を寄せられると、在宅勤務で応じるスタッフの声や動作をほぼ遅れることなく反映させます。
今回のアバターの接客の導入で、2022年9月22日(木)15時よりローソンの公式ホームページで、2022年10月7日(金)18時まで「グリーンローソン」のアバターワーカーを一般から募集します。
現在10~30名のアバターワーカーの採用を予定し、合格者は指定の研修に参加した後、まずは2022年11月末より「グリーンローソン」となる都内1店舗で試験的に導入され、2025年度には全国200以上のローソンに拡げることを掲げています。
これから、「グリーンローソン」での検証を実施した上で、2023年度内に東京都・大阪府のローソン10店舗で経験を重ね、ローソンが認める50名のアバターワーカー「ローソンアバターオペレーター」を育てます。そして、2025年度内には居住地問わず日本各地のローソンで、スタッフとして活躍出来る1,000名の「ローソンアバターオペレーター」の人材育成を掲げます。
操作するオペレーターは、シニアの方や子育て中の人、障害を抱えた人でも制約なく働くことが可能です。アバター使用での新しい接客となり、スキルに対応して異なりますが、時給は1100~2000円を想定されます。
2022年9月22日の会見で、ローソンの社長は「海外の店舗にもアバターでの接客を導入し、制約を受けない新しい働き方を発展させていきたい。アバターを使って1人のスタッフが複数の店舗で勤務することが可能で、生産性が向上します。冷たく感じるデジタル化ではなく、人のぬくもりも体感出来る様な理想的な店を構築したい」と述べました。
参考:ローソン アバター使いリモートで接客できる技術 試験導入へ|NHK|IT・ネット(2022年)
2022年11月28日、「グリーンローソン」第1号オープン
コンビニ大手のローソンが近未来型店舗と掲げる「グリーンローソン」が2022年11月28日午後、東京都豊島区北大塚1丁目にオープン致しました。食品ロスやプラスチックの削減、環境負荷の軽減を目標に、遠隔地にいるスタッフのアバターがローソン店内モニターで接客を行います。
「グリーンローソン」はJR大塚駅近くで、店舗面積は一般的なコンビニよりやや広く約200平方メートルで作られています。会計は全てセルフレジ隣、チケットの発券など以外では、お客さまへの対応は遠隔地のスタッフがアバターを介して接客します。ローソンは主婦や障害を抱える人など、幅広い働き手を受け入れる狙いがあります。
「グリーンローソン」のモニターは、店の入り口やセルフレジなど4ヵ所に配備され、遠隔地に住んでいるスタッフが、無人レジの操作方法やオススメ商品を身振り手振りや表情を交えて説明を行います。
食品の廃棄を無くすべく、食品工場で作られた消費期限が比較的短い常温やチルドの弁当は販売は行なわず、「グリーンローソン」の厨房のみで作られた弁当と賞味期限が最長約8ヵ月の冷凍弁当を陳列します。「グリーンローソン」の厨房では通常のローソンにはないオリジナルメニューにも応じ、モバイル端末で注文を受けて出来たてのメニューを提供します。おにぎりやチルドのパスタ、ラーメン類の販売もあります。
レジ袋は無くし、有料でも販売を行いません。スプーンやストロー、フォークなどは当面の間は木や紙製のものを用意しますが、2023年1月10日からは全面的に廃止されます。その代用で「グリーンローソン」内でマイバッグやマイカトラリーを販売致します。自宅で必要ではなくなった紙袋を「グリーンローソン」で回収して買い物袋としてリサイクルする「紙袋リユース」というSDGsの活動も導入します。
ローソンは2026年2月までに「グリーンローソン」を、日本全国100店の展開を目標としています。
時間や身体的な制約があっても接客が可能なので、ローソンの社長の男性は「グリーンローソン」に関して、「(スタッフは)生産性や賃金が上がる方向で社会参画が可能です。その裏側に生身の人がいることの温かさを活かしたい」と意気込みを述べました。
参考:「グリーンローソン」オープン。運転免許+セルフレジで酒・アバター接客Impress Watch(2022年)
飛び抜けてると思う。
障害者雇用や脱プラとかはほとんどのコンビニで導入されていますが、ローソンは耳マークでの接客とか、障害を抱えている人だけではなく、多様な社会に沿ったアバター接客の導入とか、他のコンビニより飛び抜けているなと感じました。アバターを使って接客だとか、私の頭の中にはない考えでした。
確かにAIなどアバター文化というのは私が最初にアバターというものを知った時から存在しましたが、その時より色々進化していて、持ち運べるアバターもあったり、伝統文化とコラボしたりとか色々ありました。ですが、それまでは障害を抱えている人とか、ハンデがある人とか、そんなに多様性に踏み込んだものは無かった様な気もします。
まずは2022年10月7日までアバターワーカーの募集で、面接や研修があって、そこから試験的な導入となりますが、とても良い取り組みだと思うので、こういう良いことが後に続けば良いなと感じました。
noteでも書いています。よければ読んでください。
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