小児がん患者の明るい未来へ~ゴールドリボンってご存じですか?~

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始めに申し上げますと、今回のテーマは『ゴールドリボン』です。
最近記事を書くネタが尽きてきたichihimeは、いつものごとく病院をウロチョロしていたのです。
そんな中見つけたのが、がん患者団体が作成している冊子です。
その中で取り上げられていたのが、ゴールドリボンについてでした。

ピンクリボンは乳がん、レッドリボンはエイズ、以前は臓器移植のグリーンリボンを紹介したことがあります。ゴールドリボンもその中のひとつなんです。

臓器移植にまつわる人々の想い~わたしが誰かを救えるなら…~

ゴールドリボンとは?

日本では年間2,000~2,500人の15歳以下の子供たちががんと診察され、年間500人が小児がんによって幼い命を落としています。
小児がんは大人のがんに比べ圧倒的に患者数が少ないため、薬や治療法の研究開発も遅れており、治癒しても治療の影響で肥満や低身長などの晩期合併症と呼ばれる後遺症が残ることがあるなど、小児がん経験者は多くの困難と向き合っています。

そして、学習や就労と多くの問題と向き合わなくてはならない現実と周囲に理解されにくい環境の中で、子供たちは病と闘っています。

ゴールドリボンネットワークは、そんな子供たちが笑顔で生活ができるようにと、その家族、医療関係者と支援者の架け橋となって支援・啓蒙活動を続けている団体です。

画像引用:認定NPO法人 ゴールドリボン・ネットワーク|トップページ (goldribbon.jp)

NPO法人ゴールドリボン・ネットワーク公式サイトはこちらです↓

認定NPO法人 ゴールドリボン・ネットワーク|トップページ (goldribbon.jp)

ゴールドリボンネットワークの活動は?

①イベント

小児がんの理解と支援の輪を広げるために、ウオーキングやマラソン等のスポーツイベント、音楽イベント等の開催を支援しています。小児がん経験者とその家族へ小児がんに関する様々な情報の提供や、支援企業のご厚意によるイベントの招待等をする「サバイバーネットワーク」を運営しており、プロ野球の始球式への招待などが行われています

②交通費等補助金制度

遠方での治療が必要となる小児がん患者・家族を支援する「GRN小児がん交通費等補助金制度」を行っています。小児がん治療にかかる諸経費のうち、病院への交通費や付き添いの方の宿泊費等を対象としています。移動距離や金額に制限はありますが、患者もその家族も気兼ねなく会うことができますね。

③奨学金制度

認定NPO法人ゴールドリボン・ネットワークでは、小児がん経験者の大学進学等を応援する「はばたけ!ゴールドリボン奨学金」を行っています。大学や専門学校等へ進学を希望しているにもかかわらず、経済的理由により修学困難な小児がん経験者を支援する、予約採用型(入試前に採用を「予約」し、合格後に決定)、返還不要の給付型奨学金です。

④就労移行支援

「働く意思があっても仕事に就くことが難しい」「晩期合併症について職場での理解が得られにくい」などの問題を抱えた小児がん経験者への自立支援として、職場見学会と職場体験実習を通じて就労移行を支援しています。支援企業の協力により職場見学会が開催されます。

こんな企業が協力しています

①アサヒグループ

社員が生産・営業拠点近隣のゴミ拾いや各NPO団体と共同した社会貢献活動等のボランティア活動をすることにより貯まったポイント「エコマイレージ」から、同社が独自に算出した金額を寄付。

②ファーマインド

自社製品である山バナナ、陽なたバナナの2品目に当法人のロゴマークを入れて販売し、その売り上げの一部を寄付。また、ゴールドリボンウォーキングイベントに対し、物品提供等の協力をしています。

③ミドリ安全

同社ブランドの医療従事者向けユニフォームやシューズの売り上げの一部をゴールドリボン・ネットワークへ寄付。また、対象商品のパンフレットには、当法人の活動について紹介しています。

他にも、生命保険会社や製薬会社など、大手から中小まで様々な企業が協力しています。

わたしたちができる支援とは?

①チャリボンに本を寄付

「Charity by the book」通称チャリボンという団体をご存じですか?値段が付かないような本や、古紙リサイクルに回されるような本も集めて、NPO・NGO団体の活動資金に変えています。環境や医療、難民支援団体にも提供されています。

公式サイト→本で寄付するチャリボン (charibon.jp)

②チョコレートを購入する

公益財団法人「がんの子どもを守る会」が企画しているチャリティーチョコレートで、売上の一部が『国際小児がんの会(CCI)』を通じ、世界の小児がん医療の向上に役立てられるそうです。バレンタインデーに合わせて申し込むことができます。

 

断捨離の一環で売れなかった本を寄付したり、バレンタインでチョコレートを食べる・送る時など、日常ちょっとしたことでも支援になるかもしれないですね。
飲料メーカーが設置している自動販売機もあるので、飲み物がほしい時にはそちらで購入するのもいいかもしれません。 

ゴールドリボン奨学金申し込み受付中

そして現在、2023年入学予定の対象者へ、奨学金の募集が開始されています。

6/1~「はばたけ!ゴールドリボン奨学金」第9期(2023年度)奨学生を募集中です | 認定NPO法人 ゴールドリボン・ネットワーク (goldribbon.jp)
募集期間:2022年6月1日~2022年10月14日

長期の治療には医療費がかかりますので、経済的に進学できない患者さんも多いのですね。

 

その他、生命保険会社のアフラックでも奨学金の給付を行っています。
募集期間は毎年11月~2月を予定しています。

新規奨学生募集要項 | ESG | 企業情報 (aflac.co.jp)
※今年の受付は終了しています、あくまで参考です!

 

子どもは「国の宝」です。
そのような点から考えて、「子どもたちは私たちにとって、金(きん)のように【最も貴重な宝物】である」という考えから、ゴールド(金色)リボンがシンボルマークとして使われています。
金は火にかかるプロセスを経てより強くよりタフになります。
「小児がんの子どもたちが【辛い経験や挑戦を乗り越えて、より強くより幸せになれるように】」という願いも込められている」と言われています。

子供達の明るい未来のために、こうして活動している団体を紹介することでも、直接的ではないですが、支援につながるのだと思っています。

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