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こんにちは、金次郎です。
2022年(令和4年)2月24日、突如としてロシア軍が隣国のウクライナに攻め込みました。
それから3ヶ月以上過ぎましたが、ウクライナの抵抗が予想以上に強く、未だ戦闘は続いています。
テレビや新聞を見ると、毎日この話題ばかりですが、大国ロシアが最終兵器である核兵器を使わない事を、唯一の被爆国の人間である私は望むばかりです。
ロシアと言う国
私の世代ですと、ソビエト社会主義連邦共和国(略称:ソ連)と言う印象が強いのですが、それ以前はロシア帝国と言う国が17世紀(1613年)に成立します。
中世以前は、モスクワ大公国やノヴゴロド公国・キエフ大公国など時の権力者によって、色々と国名を変えています。
第二次世界大戦後は、アメリカを始めとする資本主義の国と、ソ連や中国などの共産主義の国とで東西冷戦時代が続きます。
1980年代に、当時のゴルバチョフ書記長によって行われたペレストロイカ(政治体制の改革)が失敗に終わり、ソ連各地で暴動が頻発し、ソビエト連邦に所属していた国も次々と独立国として離れていき、1991年12月26日ソ連と言う国は崩壊してしまいました。
その翌年の1992年、ロシア最高会議で「ロシア連邦」と名前を変え、初代大統領にエリツィン氏がなる事を決定しました。
現在のプーチン大統領は、エリツィン氏退任後の大統領選挙で圧倒的多数の票を獲得し1999年に大統領に就任します。
プーチン大統領の思惑
なぜ今回、プーチン大統領はウクライナ侵攻を命令したのでしょう?
それは、先に書いたキエフ大公国時代には、ロシアもウクライナも同じ国と言うルーツを持っており、言い変えれば、兄(ロシア)と弟(ウクライナ)みたいな関係だからです。
しかし、ソ連から独立した後も、ウクライナはロシア派の政権になったり、ヨーロッパと仲良くしようと言う政権になったりと、どちらにつくか揺れていました。
今回プーチン大統領が軍隊まで動かしたのは、ウクライナの現政権が「ヨーロッパのNATO(北大西洋条約機構)に加盟したい」と言いだしたからです。
もし、ウクライナがNATO加盟国になってしまうと、国境を挟んですぐ隣りにNATO軍が配置される国ができてしまう事になり、プーチン大統領としては心中穏やかな状況では無くなってしまったからです。
西側諸国の対応
無論、そんな言い訳で軍隊を動かしウクライナを攻めたロシアを国際社会は許せるわけは無く、西側諸国は次々とロシアに対して経済制裁を発動します。
ロシアの通貨ルーブルとの交換を無くしたり、ロシアが海外に持っていた資産を差し押さえたりしました。
また、ロシアにお店を出していた西側の飲食店や日用品店などの色々なお店が、次々とお店を閉店させてロシア国内から撤退しました。
故に、現在ロシアでは、こんな模倣店まで登場しています。
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ロシア人であるが故の苦しみ
1人の人間が始めた過ちで、苦しんでいる人たちがいます。
それは、ロシア国外で暮らしているロシア人です。
ロシア人と言うだけで、批難されたり誹謗中傷されたりしています。
フランス文学を学ぶためにパリに移住した、ロシアの女性タチアナ・クリモワさん。
インターネットを使って、ロシア語学習のコンテンツを配信しており、日本を含む世界各国に約500人の会員がいます。
今回のウクライナ侵攻に関して「多くのロシア人は、戦争に反対しています」と苦しい胸の内を語り「全てのロシア人が、心ない人間ではありません」と訴えており、彼女自身もフランスで行われた抗議活動に参加して「戦争反対」を叫んでいます。
また、ロシア国内に住んでいる人達も「戦争反対」のデモに参加しただけで身柄を拘束されたり、デモに参加しなくても「戦争反対」の意思表示をしただけで逮捕される危険が有るので、海外に逃げる人も出てきています。
終わりに
ロシアのウクライナ侵攻後、テレビや新聞で報道しない日は無い状態です。
また、今年に入ってから北朝鮮が多数のミサイルを日本海に向けて発射するなど、日本周辺もきな臭い状態です。
その様な状態ですから、政府も今までの「防衛費はGDP1%以内」と言う枠を越え「防衛費を、倍増させる」と言いだしたのでしょう。
「万が一、日本も戦争に巻き込まれたら、狭い日本のどこに逃げるのよ?」とか「輸入に頼っている日本、戦争中の食事は、どうやって食いつなぐの?」なんて思っています。
第二次世界大戦を子供の頃に経験している両親は、今回のウクライナ侵攻に関しては何も言いませんが、複雑な思いでニュースを見ていると思います。
21世紀になって22年も経とうとしているのに、まだ「戦争になるかも?なんて考えなきゃいけないのか、なんか時代が逆行していない?」なんて考えています。
日本もやっと、新型肺炎の感染者が減って来て、経済活動も再開しかけていると思ったのに、ウクライナ情勢のせいで、食料品や生活用品の値上げはされるし、会社員の給料が上がらないと言う事で、年金も減額されるし・・・。
本当、時代は進んでも生き辛い世の中は変わりませんね。
参考
(AERAdot.)ロシアのウクライナ侵攻、そもそもナゼ? 「子どもにもわかりやすい」
ジャーナリストの解説
(HATENA Biog)「ロシアを嫌いにならないで」 やり場のない苦悩と葛藤
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