マクドナルドや花王などが脱プラスチック。〜国から求められるメーカー側の早期対応〜

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こんにちは、翼祈(たすき)です。

国が脱プラスチックを提言してから、多くの企業で紙などに切り替えたりと、色々な取り組みがされている事を知っていますか?

今回はますます加速する、脱プラスチックの取り組みについて、メーカーの対応策も交えながら、考えていきます。

脱プラスチックについて、国が提言

プラスチックの削減をメーカーなどに求める法律が2022年4月1日に制定されるのを前に、政府はスプーンや歯ブラシなど削減の対象となる12の品目や取り組みが義務化される業種を発表しました。

プラスチックの削減をメーカーに求める「プラスチック資源循環法」が2022年4月に法律が制定されるのを前に、政府は、削減の詳細を法律として定め、2022年1月14日の閣議で決定しました。

閣議によりますと、削減の対象となるのは、無料で市民に提供される使い捨てのプラスチックのもの12品目で、コンビニなどで購入時貰えるスプーンやストロー、ホテルや旅館で渡される歯ブラシやかみそり、クリーニング店で使用されるハンガーなどとなっています。

こうした12品目を年間5トン以上提供しているスーパー、ホテル、食堂などには削減に向けた取り組みが義務化されます。

削減を義務付けるのは、使い捨てプラ製品を年間5トン以上扱う事業者です。

フォーク▽スプーン▽ナイフ▽マドラー▽ストロー▽ヘアブラシ▽くし▽かみそり▽シャワー用キャップ▽歯ブラシ▽ハンガー▽衣類用カバーの12製品に関し削減目標を定め、必要な対策を取るよう促します。対策が不十分な場合は、国が是正するよう命令や指導を行い、従わなければ罰金を科します。

代わりとなる竹や木などの新たな素材への転換、不要だとしてプラスチックを受け取らない客へのポイント還元率を高め、プラスチックのメーカー側から客への有料化などが求められることになり、不十分な場合は、国は勧告や企業名の公表などの法的措置が実施されます。

年間5トン未満の個人経営の店などについては努力義務とする方針です。

プラスチックをめぐってはコンビニや外食で竹やパスタへ切り替える動きなども始まっていますが、4月1日の施行に向けてより多くの企業などで対策が急ピッチになることになります。

参考:使い捨てプラスチック製品削減 対象の12品目や義務化業種決定 NHK NEWS WEB(2022年)

どれも使うには便利ですけど、脱プラスチックに向けては、まず出来る所から始めていかないといけないからですね。

スプーンなど使い捨てのプラスチック製品をめぐっては、2021年6月に成立した法律に基づき、政府が無料で大量に提供する事業者に対策を義務づける方針です。ここからは各メーカーや事業者の取り組みを紹介します。

各メーカーの模索

飲食店

プラスチックごみの削減が世界的な課題となる中、大手ハンバーガーチェーンの日本マクドナルドは、2022年2月から商品とともに提供しているプラスチック製のストローを紙製に、同じくプラスチック製のスプーンやフォークなどを木製に順次切り替えます。

全国の店舗で切り替えた場合、プラスチックの使用量を年間900トン削減できるとしていて、まず、神奈川県内の30店舗から始め、客の反応なども見ながら対象店舗を拡大し、全国的な導入も今後検討する方針です。

こうした中、ファミリーレストラン最大手の「すかいらーくホールディングス」が、持ち帰りや宅配用のスプーンやフォークを木製に切り替えるほか、コーヒーチェーン大手の「スターバックス コーヒー ジャパン」がストローを紙製に切り替えるなど、外食業界の間で対応が広がっています。

参考:日本マクドナルド ストローやスプーンなど脱プラスチックへ NHK NEWS WEB(2021年)

ハーゲンダッツ ジャパンは2022年4月から、順次アイスクリームのふたやスプーンを石油由来のプラスチックから環境配慮型のプラスチックや非プラスチック素材に切り替えると発表し、これにより、最終的にプラスチック使用量を2025年までに、2021年比で年間50%削減を目指すといいます。

参考:ハーゲンダッツ 石油由来のプラスチック製スプーンなど順次廃止 FNNプライムオンライン(2022年)

食品メーカー

食品加工メーカー・日本ハムのソーセージ「シャウエッセン」。1985年の発売から愛されるロングセラーですが、2022年2月1日からある部分が見直されることになり、包装の大きさがこれまでは縦245mm、幅150mmでしたが、新しい包装では縦175mm、幅150mmになることのこと。プラスチックの削減を目的としたものだといいます。

包装が変わるのは発売以来初のことで見比べると、これまではシェフの帽子のように細長く、上部の縦じまの部分を店頭で結んでいましたが、新しい包装ではより長方形に近い形となります。袋の隙間が減ってコンパクトになった印象です。

参考:「巾着型」シャウエッセンの包装が“プラ削減”で2月から変わる…パンパンの2袋セットの理由も聞いた FNNプライムオンライン(2022年)

日用品

お店でよく目にする、商品の宣伝用のシール。プラスチックごみ削減で、徐々に姿を消しています。シャンプーや洗濯洗剤などでよく見かける、このシール。プラスチックでできています。商品の特徴や使い方などが書かれたもので、花王は、これを新たに作ることをやめました。

間違って買ってしまう、などを防ぐために使われているこのシール。今後は一部の商品で、シールの情報を直接パッケージに印刷するといいます。シール1枚は1グラムにも満たないものですが、全て撤廃することで、大きな効果につながるといいます。

参考:花王“宣伝シール”やめます 脱プラ…今後は容器に表記 FNNプライムオンライン(2022年)

続々とメーカーさんも脱プラスチック問題に取り組んでいますね。確かにシャンプーとかのあのラベルは少し厄介で、あのラベルがなくても、きちんとパッケージに書かれているのを読めば、買うのを間違えないなと思っています。

2023年度から給食のストローを順次廃止する小学校増加in関東圏

画像引用・参考:給食の牛乳「ストローレス」が増えてます プラスチック削減へ、雪印メグミルクが新容器 東京すくすく(2023年)

東京都内で、2023年度は公立小中学校の給食でプラスチックのストローが予め付いていない牛乳パックを提供する市区町村が、2022年度に比較して10市区に増加したことが明らかとなりました。東京都や各自治体の要望に賛同した、大手の東京都新宿区にある雪印メグミルクがプラスチックのストローが予め付いていない牛乳パックの導入を始め、東京都の全体まで押し上げました。

同雪印メグミルクによりますと、東京都内で毎年最大4600万本のストロー、13.8tのプラスチック使うことを削減可能な計算です。

東京都内は、伊豆諸島も含めトータル62市区町村で作られています。都教育庁は、この中で50市区町村を15の区域に区別し、各地域で牛乳納入業者を決定しています。

都教育庁によりますと、2022年度はプラスチックのストローが予め付いていない牛乳パックが18市区町村、プラスチックのストローが付いている牛乳パックが10市区、バイオマス素材を配合したプラスチックのストローを使った牛乳パックが22市区町村でした。 

これに対し2023年度に入ると、10市区にプラスチックのストローが付いている牛乳パックで小学校に供給していた同雪印メグミルクが、プラスチックのストローが予め付いていない牛乳パックに切り替えることが決定し、プラスチックのストローが予め付いていない自治体が28市区町村へと増加しました。

教育庁は2023年度の業者選定においては、入札参加の条件に「牛乳パックやストローでプラスチック削減活動を念頭にした環境配慮を積極的に行なっている企業」とのカテゴリーを追加しました。その反面、東京都練馬区に住む小学4年生の女の子は2022年秋、プラスチックのストロー廃止を訴えて、ネット上でおよそ3万人分の署名を集め、2023年2月に練馬区長へと提出しました。

同雪印メグミルク販売店企画グループ統括チームの課長の男性は「東京都が環境配慮に熱心に励んでいるということは認識していて、それに対応したいと思いました。練馬区での署名提出も含めプラスチックのストローを廃止して欲しいという声が、私たち雪印メグミルクでもプラスチックのストローが予め付いていない牛乳パックへの変更の背中を押してくれました」と語りました。

参考:新年度から!都内の給食用牛乳で「脱ストロー」進む 雪印メグミルクがパックを変更 東京新聞(2023年)

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ローソンがグリーンローソンで、脱プラスチック宣言!

画像引用・参考:「MACHI café」コーヒーの上蓋を紙製に変更する実証実験をグリーンローソンで開始 LAWSON(2023年)

ローソンでは、淹れたてコーヒーブランド「MACHI cafe(マチカフェ)」のホットコーヒーで使っているプラスチック製の上蓋を“紙製”に切り替える実証実験を、2023年6月20日より東京都豊島区にある環境配慮型店舗「グリーンローソン」で提供をスタートし、その後日本各地のローソンへの導入も検討したいとしています。対象となるコーヒーは、「マチカフェ」のホットコーヒーSサイズ(税込110円)。同ローソンでホットコーヒーの上蓋を紙製にするのは今回が初の取り組みとなり、他のサイズでも導入したい意向だといいます。 

今回のプラスチック製の上蓋を“紙製”への切り替えで、ホットコーヒー1杯当たりのプラスチックを使う量は従来の2.1gから0.3gと変更されます。耐水性の確保をすべく、紙製の上蓋の表面はポリエチレンでラミネート加工されていて、0.3g のプラスチックを使っています。

従来から同ローソンでは、「マチカフェ」のアイスメニューでは、カップを2019年から順次紙製に切り替え、プラスチックのストローを使話なかったとしても飲める蓋に切り替えたことで、毎年累計約2,165tのプラスチックを削減してきました。

今回の「グリーンローソン」での実証実験では、日本各地のローソンでの採用を目標に、紙製の上蓋の品質の向上とユーザーの支持の検証をします。実現すれば、年間でおよそ127tのプラスチック削減に結び付きます。

同ローソンは、コーヒーの容器でプラスチックを使う量を2030年に2017年対比で30%削減、2050年にプラスチックの容器で使うオリジナルアイテムを環境配慮型素材の100%を使うことを目標に掲げています。

参考:ローソン、コーヒーのふたを紙製に変更 都内グリーン店舗にて実験、全国採用を目指す 中日新聞(2023年)

他の大手コンビニチェーンでは、ファミリーマートも2023年2~3月に紙製のプラスチックの容器の導入への実証実験を実施し、日本各地での拡大を検討段階です。

昔は画期的なものだと言われていた、プラスチック。

母が前言ってました。「プラスチックが出て来た時、丈夫で壊れないし、長持ちするし、凄く画期的なものが出て来たと思っていた。それが今はその丈夫さ故に壊れにくく、環境も破壊している。そんな事になるなんて、あの当時思わなかった」と。

確かにプラスチックは、すぐに壊れませんからね。私は前母と100均で小物入れを買った時、前だったら「丈夫だから」という事でプラスチックのものを買っていましたが、今は紙のバンドで作られている、環境に優しいタイプのものを買いました。

1人1人がちょっと気にしていくだけで、この問題は大きく変わっていくと思います。私も出来る事から、環境への配慮をしていきたいと思います。

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左耳感音性難聴と特定不能の発達障害(ASD,ADHD,LD全ての要素あり)、糖尿病、甲状腺機能低下症、不眠症、脂漏性皮膚炎などを患っているライターです。映画やドラマなどのエンタメごと、そこそこに詳しいです。ただ、あくまで“障害”や“生きづらさ”がテーマなど、会社の趣旨に合いそうな作品の内容しか記事として書いていません。私のnoteを観て頂ければ分かると思いますが、ハンドメイドにも興味あり、時々作りに行きます。2022年10月24日から、AKARIの公式Twitterの更新担当をしています。2023年10月10日から、AKARIの公式Instagram(インスタ)も2交代制で担当。noteを今2023年10月は、集中的に頑張って書いています。昔から文章書く事好きです、宜しくお願い致します。