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盲学校の生徒に星空を2021
今年で3年目を迎えた「盲学校の生徒に星空を」では、これまで17校への寄贈が行われており、今回の達成で9校を加え、26校へ「暗所視支援眼鏡 HOYA MW10 HiKARI(ひかり)」を寄贈しました。
医療保険を使った訪問鍼灸マッサージ中心に、訪問看護・訪問介護事業を全国展開している株式会社フレアスでは、全国の盲学校・視覚支援学校の卒業生が活躍しており、視覚障害者の方々への就業支援に取り組んでいることから、今回のプロジェクトを応援されています。
山梨県立盲学校の贈呈式は、全校生徒・職員の集まる2学期の終業式後に開催され、日本ライトハウス協会の林田様から生徒会長へ手渡されました。
【クラウドファンディング】
暗所視支援眼鏡とは
暗所視支援眼鏡 HOYA MW10 HiKARI(ひかり)は、夜間の環境下や暗い場所で見えにくい方、困っている方に、より明るい視界を提供することを目的として、開発発売された眼鏡型の電子機器です。
高感度カメラが、目の高さ中央にセットされていて、暗い場所のわずかな光を増幅させた映像をリアルタイムで、目の前のディスプレイに映し出します。
よく知られる暗視カメラと呼ばれるものは、赤外線を使ったモノトーンや白黒の映像がほとんどですが、この眼鏡はまったく仕組みが異なり、カラーで鮮明な映像が再現されています。
暗い場所が明るく、鮮明に見えるのが特徴です。
また、白黒反転やハイコントラストなどもできるので、使用者の体調に応じて色調を調節することが可能になります。
中心視野があり、昼間は見えているけれども、夕暮れ時に見えづらくなる方(夜盲症の方)にも 暗所視支援眼鏡 HOYA MW10 HiKARI(ひかり)は有効と思われ、より明るい視界を提供できるようになっています。
夜盲症の方にも
夜盲と呼ばれる眼症状は、昼間は見えていても、夕暮れ時など、暗くなってくると見えにくくなるという症状です。
先天性というケースが多く、夜空に輝く月や星、夜景でさえも見たことのないお子さまが多くいます。
季節によっては日が短くなって暗くなるのが早くなりますので、この症状のために、クラブ活動や夜間の集まりには参加できなかったり、水族館やプラネタリウムなどは館内が暗い場所で充分に見学することができないなど…。
やりたい事を諦めてしまう、行ってみたい所へ行くのをためらうなど行動が大きく制約されてしまいます。
しかし、この暗所視支援眼鏡 HOYA MW10 HiKARI(ひかり)は、前述したように、暗い場所でも、明るく見ることができます。
使用者の声
といった利用者の声が多数寄せられました。
最後に
5校目となる寄贈式を12/15(水)に、静岡県立沼津視覚特別支援学校にて行いました。
暗所視支援眼鏡 HOYA MW10 HiKARI(ひかり)を体験した生徒の皆さんからは、校長先生の顔を初めて見て「校長先生~初めまして」と、手を振る場面や、クラスメイトの顔を初めてしっかり見て「目がかわいいね〜」、「イケメンなのね」と手を握り合って見つめ合う等、初めて体験した喜びの声を数多く頂きました。
また、ある生徒さんからは「これがあれば孫の顔がしっかり見える。諦めていた映画館や美術館にも行ける。主人の顔も見える」と涙ながらに喜びの声を頂き、私達ViXion社員も、その姿に感動し共に涙致しました。
当日は晴天に恵まれ、教室の窓からは美しい富士山が眺められ、暗所視支援眼鏡 HOYA MW10 HiKARI(ひかり)の寄贈式にふさわしい一日となりました。
今後も皆様のお力になれるよう、より一層の製品開発に取り組んで参ります。引き続き宜しくお願い申し上げます。
引用:ViXion(ヴィクシオン)株式会社|令和3年4月より、HOYA株式会社(メディカル事業部)より分社独立した、電子支援眼鏡、サービスを提供する新会社
私たちには、当たり前の星空も視覚障害の方には、見えにくい、見えないという困難があることを今回知りました。
そして、この暗所視支援眼鏡 HOYA MW10 HiKARI(ひかり)は本当に素晴らしい商品で、利用者さんのQOLが今以上に上がることを願っています。
参考サイト
盲学校の生徒に星空を”2021″。暗所視支援眼鏡を届けたい!
暗所視支援眼鏡「HOYA MW10 HiKARI」 新モデル発売に伴うお知らせ
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