みみよみ。〜日本初の視覚障害者だけで構成されたナレーション事務所〜 

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こんにちは、翼祈(たすき)です。

2020年6月に全盲の両親を持つ女性が視覚障害者専用のナレーション事務所『みみよみ』を立ち上げられました。彼女がどういう思いで、この専門のナレーション事務所を立ち上げられたのか?

彼女の思いと共に、『みみよみ』のお仕事のご紹介などしていきます。

視覚障害者専門ナレーション事務所『みみよみ』

合同会社ゆるりは日本初となる視覚障害者だけで構成されたナレーション事務所「みみよみ」を開設。視覚障害者ナレーターのハードルとなる営業・事務処理・音声編集を代行することで、音声コンテンツを必要とする企業との架け橋となります。

これにより、能力があるにもかからず様々な問題からナレーションの仕事をすることができなかった視覚障害者ナレーターと音声コンテンツを必要とする企業をつなぎ、高品質なナレーションをリーズナブルな価格でお届けします。

画像・動画・引用:【日本初】視覚障害者専門ナレーション事務所誕生!創設者は全盲両親をもつ三姉妹 PR TIMES(2020年)

『みみよみ』の会社の理念

わたしにできることは何なのか、悩んだ時に出会ったのが、視覚障害をもろともせず活動するナレーターやコーチングのプロフェッショナル達でした。

彼らは、視覚障害を「強み」と考え、日々仕事に打ち込んでいました。

その時に私の中にあった「点」が「線」に変わったのです。

視覚障害者は目で取れない情報を耳から取るため、音に対してとても敏感です。

その聴覚の鋭さを「優位性」と捉えて、主体的に活動している方達がいました。

引用:みみよみ

『みみよみ』の誕生秘話

音の世界で生きる人に自身の声を強みで活かしてもらおうと、視覚障害者専門のナレーション事務所『みみよみ』が2020年、日本全国で初めて誕生しました。立ち上げたのは全盲の両親を持つ3姉妹の女性の1人。視覚障害者の仕事の選択の幅を拡げるのが狙いです。2年前の2018年からWEBサイトの企画運営会社を経営しており、2020年6月、新規事業として『みみよみ』を立ち上げました。

視覚に障害を持つナレーターは養成中を含め現在約30人。留守番電話の応答メッセージやインターネット教材の音声など、少しずつ仕事を任され始動しています。まずは女性の両親の知り合いなどに声を掛け、主婦や他の仕事をしている人も「やってみたい」と徐々に人が集まってきました。

留守番電話の応答メッセージは数千円、株主総会や会社説明会などの事前収録のナレーション案内は約5万円の一律料金で請け負います。「障害者だから」と同情的に仕事を任されるのではなく、ナレーションの質の高さで選んでもらいたいと思います。今はまだプロと呼べるレベルのナレーターは数人程度で、今後研修を重ね、ナレーションの収録環境も整備していきます。

参考:「音」ならおまかせ 初の視覚障害ナレーター専門事務所「みみよみ」 東京新聞(2021年)

女性が『みみよみ』を立ち上げたきっかけはコロナ禍。ヘルスキーパーとして企業でマッサージの仕事を担う視覚障害者が自宅待機になる例を聞き、在宅でもできる仕事として思い付いたそうです。子どものころから、両親と視覚障害のある両親の友人も皆「仕事が同じだな」と感じていたといいます。

こういう会社があった事に驚きました。

この会社のナレーション担当の方は全盲など視覚障害をお持ちですが、とある男性はシステムエンジニアだった経験も活かし、パソコンの画面は見えないものの、画面の文字を読み上げるソフトとキーボードを使って、パソコンを操作し、原稿を点字で文字起こしされているみたいですね。ゲームやラジオドラマにも出演されたりと、本当に凄い事だなと感心しました。

目の見えない人が足音で人が聞き分けられるっていうのは、前何処かで聞きました。確か「その人の足音が好きで結婚した」って話でしたね。

障害者の職業の選択が狭いのは私も十分分かっています。20代に入ったばかりの時、健常者のフリをして、150件以上面接行って、不採用しかなく、精神的に病んで、それ以来長い事ずっと寝ていました。私も自分に可能性があるのか、ないのか模索しながら今日まで生きて来ました。

このナレーターになっている方は確かに本を朗読するのが好きだった様ですが、何処でその好きが職業になるかなんて、全く分からなかったと思います。私も未知数だけど、趣味で文章を書く事から、いつか文章を書く仕事がしたいとずっと思いながら、10年以上経過して、ようやく今のライターの仕事に就けました。

このナレーションという仕事をされる方も、巡り巡ってどこかに縁があってこの仕事に就職出来たと思います。職業は違えど、好きなものを職業に出来た私としても、この『みみよみ』様の今後のご活躍に期待します‼︎

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左耳感音性難聴と特定不能の発達障害(ASD,ADHD,LD全ての要素あり)、糖尿病、甲状腺機能低下症、不眠症、脂漏性皮膚炎などを患っているライターです。映画やドラマなどのエンタメごと、そこそこに詳しいです。ただ、あくまで“障害”や“生きづらさ”がテーマなど、会社の趣旨に合いそうな作品の内容しか記事として書いていません。私のnoteを観て頂ければ分かると思いますが、ハンドメイドにも興味あり、時々作りに行きます。2022年10月24日から、AKARIの公式Twitterの更新担当をしています。2023年10月10日から、AKARIの公式Instagram(インスタ)も2交代制で担当。noteを今2023年10月は、集中的に頑張って書いています。昔から文章書く事好きです、宜しくお願い致します。