高めよう、自己肯定感〜メリットと高め方を考える〜

自己肯定感

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自己肯定感」という言葉を聞いたことはありますか?

自己肯定感」が高い、もしくは低い、と言い表されているのを耳にしますが、つまりそれはどういう状態のことなのでしょうか?

「自己肯定感」が高い、もしくは低い状態では、一体私たちにどんな影響があるのでしょうか?

今回は「自己肯定感」について、ツワブキの体験談も交えながら考えてみようと思います。

「誰か」と比べて、私って…

ツワブキには、何かにつけて自分と周りの人を比べて落ち込む癖があります。

例えば、昔の同級生に何かおめでたい話があったとします。

それを聞くと、最初は素直に祝福する気持ちになるのですが、次第に「彼(または彼女)は立派にやっているのに、自分はこんなところで何をしているのだろう?」という妙な気持ちになってきます。

そしてなんだか、自分のやっていることが、他人と比べてちっぽけでくだらないような気がしてくるのです。

自分なりに精一杯やっていて、特段すごくも特別でもないけれど、頑張っているはずなのに。

ツワブキは、発達障害を抱える障害者です。なので、他の人には問題なくできることでも、私にはできない、ということが結構あります。

それ自体は発達の関係で仕方がないことなのに、どうしようもなく自分が情けなくて仕方なくなります

私には障害を持たない弟がいます。私と違い、興味のある分野にしか集中力を保てない、なんてことはないので、いろんな方面に対して努力ができます。

私にとってはそれはとてもすごいことなのですが、彼にとってはおそらく普通です。

彼と自分を比べて、また落ち込みます。私は姉なのに、あまりにも劣って見えます。

劣っているところばかり目について、自分はなんてどうしようもなくて情けない存在なんだろうと考えてしまいます。

自分と他者を比べて、自分が劣っているところばかりに目が向いてしまうのは何故なのでしょう。

そう思っていた時、「自己肯定感」という言葉を耳にしました。

「自己肯定感」が低いから、自分と他者を比べて落ち込んでしまうのでしょうか。

私はもっと「自己肯定感」について調べてみることにしました。

「自己肯定感」ってなんだろう?

そもそも、「自己肯定感」とはどういうものなのでしょうか。

調べてみると、「ありのままの自分を肯定する感覚」や「欠点を含めて自分自身を肯定的に受け入れる力」などと言い表されています。

仕事のパフォーマンスや、人生の満足度を上げるために、重要な要素の一つであると言われているようです。

他者と比較するのではなく、自分自身が「今の自分」を認め、尊重することで生まれる感覚。

調べれば調べるほど、自分の今の状態とはかけ離れているように感じます。

やはり私は「自己肯定感」が低いのでしょうか。

それを判断するためにも、もう少し「自己肯定感」について調べてみました。

「自己肯定感」が高い人、低い人。それぞれの特徴

調べていくと、自己肯定感」が高い人にも、低い人にも、それぞれに特徴があるということがわかりました。

それぞれ3つずつ書き出してみましょう。

「自己肯定感」が高い人の特徴

①主体性がある

他者と比べて劣っている部分があったり、苦手なことがあったりしても、「自分はダメな人間だ」と自分のことを卑下せず、自分の長所を見てそれを活かすことを考える、という特徴があります。

それは他者に対しても発揮され、相手の悪い面ではなく良い面へ自然と目を向ける傾向があります。

相手の考えや意思を素直に受け入れ尊重することができます。

②自分に自信があり、行動や思考が前向き

物事を肯定的に捉えることができるため、思考や発言も前向きなものになります。

他者の目や評価に過剰に振り回されることなく、堂々と行動ができる特徴があります。

③失敗を恐れない

物事を楽観的に捉え、「なんとかなる」の精神で、新しいことや困難なことにも失敗を恐れず挑戦できます。

その結果失敗した場合でも、再度頑張れば良いと前向きに考えることができます。

そのため、失敗してもそれが成長の糧となり、次の成功を招きやすくなります。

「自己肯定感」が低い人の特徴

①他者と比較する癖がある

周囲の人と自分を過剰に比べてしまう癖があります。

他者と自分を比較すること自体は、自己の成長につながるという意味では、悪いことばかりではありません。

他者の考え方や行動を見習い、自分に取り入れることで、行動の質が高まることもあります。

しかし、他者との比較が過剰になっている場合、自己嫌悪に陥ってしまったり、嫉妬や劣等感に苛まれたりと精神的に不安定な状態になってしまいます。

②過去にトラウマがある

過去の失敗経験や、自尊心を傷つけられた経験が原因で、自己肯定感を持てない、という場合もあります。

そういった人の場合、物事や出来事に対する解釈が否定的な方向に寄っており、周囲から見て十分に成果を上げていても、劣っている部分に目を向けて自己否定したり、周囲からの評価を素直に受け入れられなかったりします。

結果として、いつまでも自己肯定感が育まれないということになるのです。

③承認欲求が強く、他者に依存してしまう

「自己肯定感」が低い故に、自分で自分を認めるのが苦手です。

なので、他者に認めてもらうことで自分の価値を確かめようとする傾向があります。

結果、常に他人の目を気にして、他者から評価されるかどうかが行動の基準になります。

また、自分に自信がないために、主体性に欠けることも多いようです。

意思決定を他者に委ねることが多く、たとえ1人で決断する場面でも他者の目を気にして選択肢を選ぶことがあります。

 

整理してみると、「自己肯定感」が高い場合と低い場合では、ほぼ真逆とも言える特徴が出てくることがわかりました。

そして、他者と自分を比較してしまいがちで、自分の意思決定に自信がないツワブキは、「自己肯定感」が低い人の特徴に当てはまることもわかりました。

「自己肯定感」の高低がもたらすメリット、デメリット

では、「自己肯定感」が高いこと、低いことで具体的にはどんなメリットやデメリットが生まれるのでしょうか。

これも順番に見ていくことにしましょう。

「自己肯定感」が高いことによるメリット

「自己肯定感」が高い人は、自分の能力や働き方に自信を持っているため、仕事で活躍しやすくなります。

自分の長所を把握しているため、それを上手に活かすことができ、良い成果へとつなげることができるというのが大きな理由です。

また、自分の短所を上回る長所を心から信じているため、短所について過度に悩むことなく、その短所の埋め合わせを考えることができます。

自分の長所を活かした働き方に集中でき、前向きに短所を補う動きを自分で選択できるため、それが更なる自信や評価につながっていきます。

結果、自己肯定感はさらに高まるという良い循環を生み出すことが出来るのです。

「自己肯定感」が低いことによるデメリット

「自己肯定感」が低い人は、少しのミスで自分の人間性まで否定しがちなため、失敗の恐れがあることをとにかく避けるようになってしまいます。

そのため、新しいことに挑戦する機会を逃してしまうことも多いようです。

結果として、自己肯定感を高めることはなかなか出来なくなります。

 

やはり、「自己肯定感」が高ければメリットが生まれ、低ければデメリットが生まれるようです。

「自己肯定感」が高いに越したことはないということがわかります。

「自己肯定感」を高めるには?

では、「自己肯定感」を高めるにはどうすれば良いのでしょうか。

それを考える前に、まずは「自己肯定感」を低くしてしまう習慣について調べてみました。

そうした習慣を取り除くことが出来れば、「自己肯定感」を高めるための第一歩が踏み出せると思います。

「自己肯定感」を低くしてしまう習慣

①完璧主義

成長意欲が高いこと自体は決して悪いことではありません。

しかし、過度に完璧を追求しすぎてしまうと、現在の自分、完璧でない自分を否定することにつながってしまいます。

自分の足りない部分にばかり焦点を当てていると、この状態に陥りやすくなります。

良いところも悪いところもひっくるめて自分であると認め、長所をさらに伸ばすには、活かしていくにはどうすればいいかについて、意識的に考えるようにすると良いでしょう。

②ネガティブに思い込みがち

失敗してはいけない、こんなことで他人を頼るなんて許されない。

そのようなネガティブな思い込みを持っている人が、「自己肯定感」の低い人には数多くいます。

思い込みを手放すところまでいくのが理想ですが、まずは「思い込みだということに気づく」ことが大事になってきます。

思い込みは自分では当たり前のものになっていて気づかないことが多いです。

なので、改めてこれまでの自分の行動を振り返り、どのような基準で物事を判断してきたか見つめ直してみましょう。

難しければ、人の手を借りて話しながらやってみると良いと思います。

 

「自己肯定感」を低くしてしまう習慣について整理できたところで、次はいよいよ「自己肯定感」を高めるための方法について整理していきましょう。

「自己肯定感」を高めるための方法

①不安を書き出し、今の自分を認める

自分が今不安に思っていることを紙に書き出します。

自分の不安と向き合って書き出すことによって、不安が形になって見えるようになります。

結果、自分の中だけで考えるよりも、より客観的かつ冷静にその不安について考えることができるようになるのです。

そうした不安を持ちながら日々を生きている自分がいる、ということを認めやすくなります。

一度そうした自分を認められれば、それがとっかかりとなって「自分を認める」という行動が取りやすくなると思われます。

②第三者としてアドバイスを考える

自分が持っている不安や悩みについて、もしそれが「他の人の不安や悩み」だったら、と仮定してアドバイスを考えます。

そうすることによって、客観的にその不安や悩みについて考えることができます。

思いついたアドバイスをそのまま自分へのアドバイスとして受け取ってみましょう。

別の視点から物事を考えることによって、新たな気づきが得られるかもしれません。

 

どちらも最初は難しいように感じます。

しかし、意識的に繰り返していけば考え方を徐々に変えることはできるかもしれません。

考え方が徐々にでも変わっていくことで、自己肯定感も高くなる方向へと変わっていく可能性は十分にあると考えます。

ありのままの自分を肯定するということ

自己肯定感が低いという自覚がある人間の1人として、この記事を書きながら、改めて自己肯定感を高めることの難しさを感じました。

私の場合はおそらく、障害のことに気づく前、物事に真面目に取り組んでいないのだと思われていた頃、弟や周囲の同級生と比べられた記憶が影響していると思います。

同じように過去にきっかけがある人たちにとって、自己肯定感を高めるのはとても難しいことだと思いました。

一朝一夕でなんとかなるようなものではなく、ゆっくり少しずつ変えていかなくてはいけない。

それでも、自己肯定感を高めるために行動することは、どこかで抱えている生きづらさを解消するための一つの方法になり得ると、記事を書きながら感じました。

調べて得られたことを私自身実践し、自分が良い方向に変わっていくことを期待しようと思います。

この記事が、自己肯定感について悩む人の元へ届くことを、そしてその人をほんの少しでも助けられることを願っています。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

参考サイト

・自己肯定感とは?低い人の特徴と高めていく方法

https://mba.globis.ac.jp/careernote/1327.html

・最近よく聞く「自己肯定感」って何ですか?

https://www3.nhk.or.jp/news/special/news_seminar/syukatsu/syukatsu714/

 

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