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わたしは以前も触れているのですが、片頭痛持ちです。
わかる方にはわかると思うのですが、あれが来た日は地獄です。
1歩も動けない、頭をちょっと動かしただけで激痛。
通院を始めてから前より回数は少なくなりましたが、やってきた日は仕事も趣味も手につかない。
そして今回もまた病院へ…
先生:「酷い頭痛の回数はどのくらいでしたか?」
わたし:「うーん、前回と同じくらいですね。月5~7回くらいかな」
先生:「最近新しい薬が出てね。注射なんだけど、月1本で改善するんだよ。実際使ってる患者さんもいるんだよね」
わたし:「なんて夢のような薬…」
新薬エムガルティ、片頭痛予防薬
その薬の名は『エムガルティ』。
一般名は「ガルカネズマブ」です。
皮下注射です。
2021年1月に認可され、4月に保険適用になりました。
片頭痛の治療薬には、片頭痛を予防する薬と、片頭痛が起きた時の薬があります。
エムガルティは予防薬になります。
↓エムガルティHP
https://www.emgality-patient.jp/
エムガルティの効能とは?
この薬の効能ですが…
「片頭痛患者は血中CGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)濃度が上昇。CGRPに結合する遺伝子組換ヒト化IgG4モノクローナル抗体であり、片頭痛発生の抑制効果が期待」
…??
どういうこと…??
つまり、こういうこと。
難しすぎて意味不明なので、わたしなりに訳してみました。
これまでの研究では、「片頭痛は何らの原因でこめかみ辺りの三叉神経が刺激され、炎症が起き、血管が拡張することで、ズキズキと脈打つような痛みが起こる」というところまで解明されてきました。
この「何らかの原因」というのが、血中のCGRPというものの濃度が上昇することだったのです。
そのCGRPの働きをブロックすることで、片頭痛の回数を減らし、軽いものにするのです。
急性期治療薬を使う日数が減り、効き目もよくなるという、何ともすばらしい薬なのです。
実際使用した人は?
臨床試験では、6ヶ月間の使用で片頭痛の回数が減った人の割合は、50%減ったのが59%、75%減ったのが33%、100%減ったのは11%。
片頭痛がなくなった人が11%いるというところは注目ですね。
お笑い芸人、オードリーの若林さんもエムガルティを使用しています。
子供の頃から片頭痛に悩まされていた若林さんは、ほぼ毎日頭痛薬を服用していたそうです。
エムガルティを使い出してからは、頭痛薬を服用しなくても頭痛が起こらない日が続いているそうです。
これはなかなか期待できるかも…?
使用できる条件とは
しかし、どうやらどこの病院でも処方してもらえるものではなさそうです。
・片頭痛とそれ以外の頭痛疾患を鑑別することが必要
・重篤な副作用にも適切な対応が必要である
などなど、厳格な条件を満たした施設でのみ接種可能のようです。
そして接種される側にも条件があり、3ヶ月における1ヶ月あたりの片頭痛が平均日数の4日以上の人、と定められています。
笑っちゃうような値段
わたし:「その薬、興味あります」
先生:「1本1万円以上するんだけどね」
わたし:「今はやめておきます…(笑)」
そうなんです、とにかく高価。
3割負担でも1本あたり13,550円、初回は2本27,099円、1日あたり450円くらい。
お…お金持ちのための薬ではないですか!
トリプタンの薬でさえ300円ほどもするのに!!
わたしのお給料ではとても、とても…
わたしには到底手が出せない薬ですが、記事を書くにあたっていろいろ調べていくうちに、どんどん魅力的に思えてしまうのです。
ジェネリックはまだ当分出ないと思うし、節約してどうにかなる値段ではないし。
今一度、自分の片頭痛を見つめなおす必要があるようです。
参考:NHKラジオ らじる★らじる|読むらじる「片頭痛を注射で予防できる新薬が登場」https://www.nhk.or.jp/radio/magazine/article/nhkjournal/On_rz-EEuJ.html
以前投稿した、片頭痛に関する記事です。
その片頭痛、あきらめないで治しましょう!~前編~
その片頭痛、あきらめないで治しましょう!~後編~
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