【体験談】忘れ物キングの忘れない工夫〜ADHDによる不注意を抱えて生きる〜

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出かける時に、財布や携帯など大切なものを忘れたまま家を出てしまう。

さっきまで確かに持っていたはずのものを、どこに置いたのか思い出せない。

予定がある日だということを忘れて新たに予定を入れてしまった。

皆さんにはこのような経験はありませんか?

残念ながらツワブキは全て思い当たる節があります。

勿論忘れたくて忘れている訳ではないので、気づいた時にはショックを受けます。

忘れ物や予定の失念を少しでも減らしたい。

自分で自分の記憶の曖昧さにショックを受けたくない。

では、どうすれば忘れ物や予定の失念は減らせるのでしょうか。

今回は私の体験談を通して、忘れ物や予定の失念を防ぐ工夫について考えていきたいと思います。

忘れ物キングと呼ばれて

私は幼い頃からとにかく忘れ物がひどく、母親からは「忘れ物キング」とあだ名をつけられる程です。

子供の頃は学校で配られたプリントを親に渡すのを忘れ、宿題も忘れ、果てはランドセルを家に忘れかけたこともありました(さすがに途中で気づきましたが…)。

大人になってからは、さすがに持ち物全部をまるっと忘れてしまうことは無くなったにしろ、細かい忘れ物はよくしています。

例えば携帯を家に忘れたり、財布を置き去りにしそうになったり、スーツケースの鍵をキーホルダーごと失くしたり。

その他にも印象的なエピソードがありますので、恥ずかしながら一例として挙げさせていただきます。

まず1つ目は、「マスクをするのを忘れたまま電車に乗ってしまった」話です。

コロナ禍でマスクをするのが必須の状況となっている中、出かける用事があり、身支度をして家を出たところまでは良かったのですが。

妙に今日はスッキリした気持ちで心地よく歩けるな、とぼんやり思っていたら、ふと、自分がマスクをしていないことに気がついたのです。

しかも最悪なことに、気づいたのは電車に乗った後でした。

当然私は慌てますが、それでマスクが急に降ってくるはずもなし、結局駅に着いてから急いでマスクを買って付けました。

それ以来、予備のマスクをカバンに入れるようにしています。

そして2つ目は、「引っ越した際に転出届を実家に忘れてきてしまった」話です。

今住んでいる街に引っ越してきた時のことです。

転入届を出すために、以前住んでいたところで発行してもらった転出届が必要になり、私は当然持っているぞという顔でカバンを開きました。

ちょっと探してから、そこに転出届がないことを悟りました。

今持っていないということは、実家に忘れてきている、ということです。

新しい家に置いている荷物の中にそうした書類の類は残っていませんでしたから。

その後、転入届を出すのを一旦諦め、実家から転出届を郵送してもらい、何とか転入の手続きを終えることが出来ました。

どうしても忘れられない大切なものを持ち物に加えるときは、持ち物リストを作って確認しなければ、と強く感じた出来事でした。

忘れるのは物だけにとどまらない

忘れ物のひどさが目立つのは間違いないのですが、困ったことに忘れるのは物だけではありません。

予定や約束についても、すぐに忘れてしまうのです。

例えば、貸してもらったお金を返したこと自体を忘れて「返したっけ…?」と聞いていたり、予定が既に入っている日に予定を入れそうになってしまったりします。

特に予定のダブルブッキングは周りの人に迷惑がかかるので本当に困っています。

これについても印象的なエピソードがひとつあります。

友達と遊ぶ約束をしていた時のことです。複数人で遊ぶので、いつにするか話し合って全員都合の良い日を決めることにしました。

個人用に作っている予定表を見て、予定が空いているところを申告して、無事に決まった予定を書き込もうとしたところで、気がついたのです。

その日、既に予定があって、友達と遊べる状態ではないということに。

予定表を見ながら申告したはずなのに危うくダブルブッキングするところでした。

その時は、急いで友達に連絡し、日程をずらしてもらうことで何とかダブルブッキングを避けることが出来ました。

予定表の確認をもっとしっかり行った方がいいな、とその時強く感じました。

ひどい物忘れ、原因は…

自信を持って言うことでもないのですが、数々のお恥ずかしいエピソードのおかげで、私、ツワブキの物忘れがどれだけひどいかお分かり頂けたかと思います。

さて、この物忘れの原因ですが、ツワブキの場合は「ADHD」が大きな原因となっています。

ADHD(注意欠如・多動症)とは、「不注意」と「多動・衝動性」を特徴とする発達障害の一種です。

この2つの特徴のうち、「不注意」によって、物や予定を忘れやすいという特性が出てくる場合があります。

私の場合は、まさに「不注意」から物や予定を忘れやすい特性が出ています。

ADHDは発達障害の一種であり、根治することはありません

そのため、ADHD、またそれ由来の様々な特性について、上手に付き合っていく他に対処する方法はありません。

勿論、他の要因で忘れやすい人もたくさんいると思います。

そうした方々についても、自分が忘れやすい理由を把握しておくと、少し安心できるのではと思います。

原因がわかれば、対処法もある程度わかってくる

そういった意味で、自分が忘れやすい理由や原因を把握することは大事なことだと考えています。

物忘れは治療できるのか?

忘れやすい理由や原因によっては、服薬によって症状の改善が見られる場合があるようです。

ADHDが原因の場合でも、根治はしないものの、服薬でADHD特有の特性が軽減されることがあると知られています。

メチルフェニデートという薬が、ADHDの不注意・多動・衝動性を軽減する可能性があるとして使われることがあるようです。

しかし、薬物療法は、ADHDに対して行われる特性軽減の方法としてはほんの一部であるということもお伝えしなければなりません。

周囲の環境を調整することや、ADHDを持つ本人に対する行動療法を行って、それでも日常生活を送るのが困難である場合、初めて薬物療法を行おうという話になってくるようです。

ツワブキの場合、周囲の環境の調整や行動療法の成果が出て、日常生活に支障がないと判断されているため、ADHD治療薬を服薬しよう、という話になっていないのでしょう。

勿論、別の原因で物忘れがある場合はまた事情が違ってくると思われます。

忘れないためにどんな工夫が出来る?

しかし、例え投薬が必要なほど日常生活に支障をきたしていると判断されていなくても、物忘れが多いと困るものは困ります。

そこで、薬に頼らずにできる工夫や習慣づくり、便利なグッズを利用するなどの方法を皆さんと一緒に見ていきたいと思います。

①忘れ物チェックリストを作る

特に大事なものを持っていく際に役立つ工夫です。

小学校時代など、宿泊研修がある際のことを思い出してみてください。

持ち物リストがしおりにあって、それを使って研修の持ち物の準備を進めていた方も多いのではないでしょうか。

それと同じことを自分でやる、ということです。

リストを作る手間はありますが、確認することで入れ忘れを防ぐことができます。

リストを作る段階で、抜けがないか他の人に確認してもらうともっと精度が上がると思います。

②自分用の予定表を作る

こちらは予定忘れを防ぐための工夫です。

私の場合はスマホやタブレット端末のメモ帳機能とカレンダー機能で予定の管理をしていますが、手帳を使うのも全く問題ありません。

「メモを取る」という行動自体でも、自分の予定を再確認することができるので、とにかく何かに書くことをお勧めします。アナログでもデジタルでも、とにかく自分で記載するのが大事だと思います。

そして、せっかく記載したのなら、こまめに予定を見返すようにしましょう。

③大事なものは置く場所を決めて置く

特に家の中で物をなくさないようにするための工夫です。

例えば、帰ってきたら鍵は絶対に鍵置き場にしまう、と決めて実行するだけで、鍵をなくしにくくする効果が期待できます。

所定の場所に置く、という習慣が身につくまでは、置き忘れたりつい別のところに置いてしまったりなどすると思いますが、気づいたら所定の場所に置く、を繰り返していれば段々と習慣化してくると思います。

外出時のカバンの中でも、あらかじめどこに何を入れるか決めておくと、何か入れ忘れている時にすぐに気づけるようになるのでおすすめです。

④置き忘れ防止グッズを使う

こちらは置き忘れや落とし物を防ぐための工夫です。

世の中には、さまざまな種類の置き忘れ防止グッズがあるようです。

タグやカードの形状をした、貴重品につけたり財布に入れたりできるものが多いようで、スマートフォンと連携することで置き忘れた位置を把握できたり、物によってはアラートを鳴らして置き忘れを防止したりしてくれるそうです。

上三つと違ってお金を出す必要がありますが、その分自分が頑張る必要性は薄いと思います。

実際に使ってみて使用感などを文章に起こして下さっている方もいらっしゃるので、まずは調べてみるだけでもいかがでしょうか。

・【2021年】紛失防止タグおすすめランキング!財布や鍵をGPSで管理しよう

https://smartparty.jp/loss-prevention-device

忘れっぽい自分を受け入れて生きる

ツワブキの場合、忘れっぽい自分が完全に消えてしまうことはあり得ないと自分で認識しています。

ある意味では、自分が忘れっぽいということに諦めがついているような感じです。

これからも大事なものを忘れそうになったり、予定や約束を忘れそうになったりするんだと思うと、周囲にかける迷惑を考えて気が重くなります。

しかし、少しでもそうしたことを減らせるような工夫はできます。

そして、私が自分なりに工夫していることを周囲の人もわかってくれています。

たまに失敗してしまうことは、誰にだってあります。人間なのですから。

最近は「人並みに忘れっぽい程度まで落ち着いてるなら、いいかな」と思えるようになってきました。

この記事を読んでいる方の中に、忘れっぽい自分が嫌いだ、という方がもしいらっしゃったなら、少しの工夫でそんな自分を許せるようになるかもしれませんよ、と最後に伝えたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

参考サイト

・ADHD(注意欠如・多動症)の診断と治療

https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/heart/k-04-003.html

・ADHDは薬物治療で治る?薬の種類と特徴

https://medicalnote.jp/contents/171115-003-RE

 

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