片頭痛治療にまたまた新薬『レイボー』登場!!その特徴とは!?

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わたしは片頭痛の持ち主で、過去片頭痛にまつわる記事をいくつか書いてきました。
一番最近では、エムガルティという新薬のお話でした。

そして今回なんと!またまた!!新しい片頭痛のお薬が登場します!!!
その名前はレイボー』!!
困っている方には是非読んでいただきたい記事です。

 

わたしは中学生くらいの頃から頭痛がひどくて、頭痛専門外来で「片頭痛」と診断され、もう腐れ縁のような存在なのです。

しかし、「この頭痛って何者!?」という時代は過ぎ、今では研究が進み、専用の治療薬が開発されるなど、「頭痛くらいで…」といわれていた片頭痛は今や立派な病気の1種として認識されつつあるのです。

片頭痛とは?痛みが起こる仕組みを解説

頭痛には主に3種類あり(緊急を要しない場合の頭痛)、緊張型頭痛・片頭痛・群発頭痛があり、頭痛持ちのうちの8.4%が片頭痛に当てはまります。

特徴は…
①ズキズキと脈打つような痛み
②頭の片側もしくは両側に急に起こる
③4~72時間ほど持続する

この他、光や音に敏感になったり、吐き気・嘔吐をもよおすといった症状が出る人もいます。
日常生活に影響を与えることが多い頭痛です。

従来の薬の特徴は?

まず、片頭痛の原因には、①血管説(セロトニン説)②神経説 ③三叉神経血管説、があります。
現在有力な説は③で、こめかみにある三叉神経が周辺の血管を拡張させるということが原因とされています。

過去の記事でご紹介
これまでの研究では、「片頭痛は何らの原因でこめかみ辺りの三叉神経が刺激され、炎症が起き、血管が拡張することで、ズキズキと脈打つような痛みが起こる」というところまで解明されてきました。
この「何らかの原因」というのが、血中のCGRPというものの濃度が上昇することだったのです。

三叉神経が刺激→炎症→血管が拡張→痛い……、だったら血管を拡張させないようにすればいいじゃん!という考えから生まれたのが『トリプタン製剤』です。
痛いからと通常の鎮痛剤を使っても、血管の拡張を抑えなければ根本的な解決になりませんからね。

そして研究は進み、こめかみの三叉神経を刺激している時、CGRPというものの濃度が上昇していることが分かりました。
だったらそのCGRPの濃度上昇を抑えればいいじゃん!という考えから生まれたのが『エムガルティ』というお薬でした。

 

研究者さん達は、わたしたち片頭痛患者のために日々試行錯誤してくれているのですね…(泣)

~わたしの過去の記事も是非読んでみてください!~
片頭痛治療に新薬『エムガルティ』が登場!救世主となるか!? | AKARI (akari-media.com)

新薬『レイボー』について

レイボー®錠は、イーライリリー・アンド・カンパニーにより片頭痛発作の急性期治療薬として開発された、世界初の低分子の選択的セロトニン1F受容体作動薬です。片頭痛の病態には、中枢での疼痛シグナル伝達、及び末梢での三叉神経系の過活動が関係しており、セロトニン1F受容体が視床、大脳皮質、三叉神経系の神経細胞やシナプスに発現していることから、セロトニン1F受容体の片頭痛の病態への関連性が指摘されてきました 1) 。本剤は、血液脳関門通過性を有し、セロトニン1F受容体に選択的に結合することにより、中枢での疼痛情報の伝達を抑制し、末梢では三叉神経からの神経原性炎症や疼痛伝達に関わる神経伝達物質[カルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)やグルタミン酸など]の放出を抑制することで、片頭痛発作に対する作用を示すことが期待されています。片頭痛の急性期治療薬として2019年11月、米国において承認を取得し、患者さんに提供されています。
https://www.daiichisankyo.co.jp/files/news/pressrelease/pdf/202201/20220120_J.pd

…ということらしいです。

今までの研究と併せて、わたしなりに解説すると…
片頭痛は血中のCGRPの濃度が上昇することが三叉神経を刺激して痛みが起こる、ということでした。
ではなぜCGRPの濃度が上昇するのか…

三叉神経終末(一番端って意味だと思います)にはセロトニン1Fというものが結合する細胞があり、これが結合すると、例のもろもろの仕組みで片頭痛になるのですが、このセロトニン1F受容体というものは大脳皮質や視床下部などの細胞やシナプスにも存在しています。

レイボーはそれらの中の三叉神経を効率的に選び、結合することで、痛みを発症するCGRPの濃度の上昇を抑制することで、片頭痛に対する効果が期待されている、ということなのです。

新薬レイボーはラスミジタン製薬(ジタン系)と呼ばれるようです

 

新薬としてエムガルティが処方され始めた時、似たような仕組みのレイボーも開発中だったのですが、国内での発売はまだまだ難しいとされていたのです。
CGRPの上昇を抑制することはエムガルティと同じですが、エムガルティが予防薬でレイボーが急性治療薬だという違いを考えると、ありがたい開発だったのかな、と思います。

レイボーの特徴① トリプタンが使えなかったひともOK!

これまでもイミグラン、マクサルト、ゾーミック、レルパックス、アマージなどの片頭痛専用の頓服薬であるトリプタン製剤がありましたが、これらは血管を収縮させる作用があり(拡張したこめかみの血管を収縮させなければいけないですからね)、トリプタンを飲んだあとに胸が締め付けられるような副作用などが出る人もあり、狭心症などの心疾患がある人には使用できないお薬でした。


トリプタン製剤が出てからこの20年間、片頭痛に対する新しい飲み薬は出てこなかったのですが、約20年ぶりに、ついに血管の副作用がなく、心疾患の持病がある方でも使用できるお薬が出たという事になります。

 

頭痛専門の先生が解説してくれている動画です!
(330) 新しい片頭痛の飲み薬、レイボーのお話 – YouTube

レイボーの特徴② 飲むタイミングはいつでもOK!

トリプタン製剤では頭痛を感じた早い段階に飲まないと効果が出づらいので、飲むタイミングが難しいという人が多いでしょう。
このレイボーは頭痛を感じた4時間以内の投与であれば効果があることが分かっています。
つまり痛くなってから飲んでも効果があるということです。
仕事中や運転中ですぐに薬が飲めなかった人にも服用しやすいお薬だと言えると思います。

また、効果は24時間持続するため、頭痛がぶり返す可能性も低くなっています
個人的にはこれが一番魅力的に感じています。

トリプタンとの薬価を比較、新薬なのにお手頃価格!?

そして、わたしが一番驚いたのはそのお値段です。

片頭痛専用のお薬は結構なお値段だと感じる方が圧倒的多数だと思います。
トリプタン製剤が発売された時のお値段は、1錠800円ほどしたのだとか。
このレイボーは50mgで324.7円、100mgで570.9円、新薬のお値段としてはお得なのです!

エムガルティは一日あたり450円くらいするのに…

 

 

われわれ片頭痛患者にとって、新しいお薬が開発・販売されるのは天に昇るほどうれしいことですよね。
それほど辛く、他に自分にあったお薬はないものかと、いろいろ試したくなりますよね。

しかし、どのお薬も飲み合わせという問題がつきまといます。
わたしはプロプラノロールというお薬との併用がダメになってくるのかな…と考えています。
いや、そのプロプラノロールも片頭痛対策で服用しているのですがね。(笑)

次回、ダメ元でお願いしてみようかなと思っています。

2022年6月8日から発売です!

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