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「TANOSHIKA本部にインターンできてくれている菊政さんという方に、今度インタビューします。もし、他にインタビューをやりたい人がいるなら支援員へ伝えてください。」
お仕事をしてたら、ライティングチームのチャットにそのような文章が流れてきた。
すぐにやりたい!と思った。
慌てて、支援員さんにチャットを送った。
「興味があります。」
TANOSHIKAにインターン生が来る。
どこかで、そのような事を聞いた時、私の心がざわついた。
恥ずかしいけれど、うらやましかったのだ。
私は、23歳。
そんなに歳の変わらない、大学生が、支援員さんと働ける。
その事がすごくうらやましかった。
色々考えた。
自分がもし大学に行っていたら?
自分がもし障害がなかったら?
もしも、私が健康だったら、あそこにいたのは私かもしれない…。
どんな人が来るのかすごく怖かった。
インターン生の自己紹介があった。
ドキドキしていたら、インターン生として、菊政さんが現れた。
私は、「あ!」と思った。
zoomの画面越しで、よく見えなかったけれど、すぐに気づいた。
実は、菊政さんと面識があったのだった。
3年ほど前、何かのパーティーで会ったのだと思い出した。
その時、会話をした事もあった。
その時も、優しく接してくれて、すごく嬉しかった。
菊政さんで、良かった、と思った。
それから、仲良くなりたいなあ、とも思った。
病気が見つかり、学校に行けなくなった私。
同世代の人とあまり会話をした事がなかった。
だから、同世代の人に対して、強い劣等感があった。
私は、そのコンプレックスにも立ち向かいたいと思った。
「他にインタビューをやりたい人がいるなら支援員へ伝えてください。」
チャットに流れてきた時、これはチャンスだと思った。
何かを乗り越えるチャンスだと思った。
インタビューを対面で行うか、zoomで行うか、聞かれた。
私は、少しでも、菊政さんとお話がしたいと思ったから、対面をお願いした。
当日、すごく緊張した。
インタビュー前に、支援員さんと、インタビューに使う部屋の掃除をした。
ドキドキした。
でも、乗り越えたいと思った。
これを乗り越えたら、何かが見えてくる気がしたから。
菊政さんがTANOSHIKAに現れた。
びっくりしたのは、以前パーティーで会った時より、すごく大人になっていた事だ。
インタビュー前、慣れない仕草で名刺を渡した。
TANOSHIKAが作った名刺。
その私の名刺の肩書には、「ライター」と書いてあった。
「ライターなんですね!」
菊政さんは、そう言ってくれた。
私は、その時、すごく嬉しかった。
自分を「障害者」としてではなく、「ライター」として扱ってくれた事。
あのインタビューの一時間で、菊政さんは一度も私を「障害者」として扱わなかった。
その事が嬉しかった。
インタビューが終わっても、菊政さんは、私のライターのお仕事を熱心に聞いてくださった。
メモを一生懸命とっていて、私は、すごい人だなあ、と心から思った。
今まで、羨ましいとか思っていた自分が、なんだか恥ずかしくなった。
私は、普通に学校に通っていた健常者と、自分にどこか一線引かれてる気がしていた。
でも、その一線は、自分が引いていたものだったんだ、と気づかされた。
菊政さんが、私を「差別」せずに「区別」せずに接してくれた事。
その事で、私は何かを乗り越えられた。
自信や誇りを持つ事が出来た。
同世代に向けていた、劣等感が少し消えた。
挑戦して良かった。
そう心から思ったインタビューだった。
最近はnoteでも記事を書いています! よければこちらも読んでみてください! TANOSHIKA piasu|note
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インタビューを受けさせていただいた菊政です。
piasuさんのこちらの記事を読ませて頂きました!piasuさんがインタビューしてくださった経緯や想い。どれもpiasuさんの真っすぐな思いが伝わってきました!同じ時代を生き、作っていく者同士、これからもワクワクする事沢山挑戦していきましょう!
陰ながらpiasuさんをこれからも応援しています!次にお会いする時も沢山お話聞かせてください!
菊政さん、コメントありがとうございます!とっても嬉しいです!
インタビューもありがとうございました。
記事も読んでくださり、ありがとうございます。少し恥ずかしいですが、それ以上に思いが伝わり嬉しいです。
菊政さんのコメントでまた生きる上での勇気を貰いました。
私も応援しています。またお会いして、沢山お話できる日を心から楽しみにしています。