ギャンブル依存症の方の、不安とストレス

ギャンブル依存症

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こんにちは、金次郎です。

 新型肺炎の流行に伴って「密」な状況を避けるため、色々な業界のお店が営業を自粛しています。
 そのせいで仕事を失った人や、解雇されないまでも「自宅待機」を命じられ、お給料が減ってしまい生活が苦しくなっている人が大勢います。
 それで政府は、日本に住む全ての国民に1人10万円の「特別定額給付金」を支給する事にしましたが、それを危惧している人がいます。
 それは、家族の中にパチンコ好きな人がいる家庭です。
 事実、テレビニュースを見ていて、パチンコ屋さんに来ているお客に給付金についてインタビューしている模様を見ていたら「給付金は、パチンコ代で全部無くなってしまうでしょうね」と苦笑いしながら答えていました。

 そもそも、「緊急事態宣言」以降は、人が集まる様なお店は都道府県から「営業自粛」を要請されており、パチンコ屋さんも営業を自粛する事を求められていました。
 しかし、宣言以降も営業を続けるパチンコ屋さんが存在しましたので、都道府県の職員は営業を自粛する様にと、お店に出向いて説得していました。
 それでも営業を止めないパチンコ屋さんがありましたので、警鐘の意味で、まず大阪府がお店の名前を公表し、その後に福岡県や東京都も店名を公表しました。
 でも、この公表がパチンカー達には「あそこのお店が開いている」と言う情報を与えてしまった様で、そのお店に他県からも来店すると言う事態になってしまいました。
 パチンコではありませんが、ギャンブルと言う事では、私も「サッカーくじ BIG」で、過去下手に2等などと言う高額賞金を当ててしまった事により、一時期サッカーくじを買う事にハマっていましたが、ギャンブル依存は立派な病気と言う事を皆さんはご存じですか?

ギャンブル依存症とは?

 ギャンブル依存症とは、パチンコや宝くじを始めとするあらゆるギャンブルにおいて、自分が使えるお金の範囲内で止める事が出来ない病気でして、1970年代後半にはWHO(世界保健機関)が「病的賭博」と言う名称で正式に病気として認めました。
 依存症はギャンブル以外にも、アルコール依存や薬物依存も有りますが、その発症メカニズムは、どれも似ている事が長年の研究によって分かってきました。

なぜ依存症になるのか?

  では、ギャンブル依存・アルコール依存・薬物依存この3つの依存症の共通的な特徴はどの様な状態でしょうか?

・依存症の症状(ギャンブル・アルコール・薬物 共通)
 1・その行動にのめり込む
 2・その行動に掛けるお金がどんどん増えて行く
 3・止めようと思っても、自分の意思では止められない
 4・その行動をしないと落ち着かない(イライラしたり不安になったりして、ストレスが溜まる)
 5・その行動の為に、ウソをついたり借金をする

 これらの症状があれば、その方はもう立派な依存症です。

・依存症になりやすい人
 1・男性
 2・若者
 3・ストレス発散が下手な人
 4・遊技場やくじ売場が身近にある

 特に最近のパチンコやスロットマシーンの様な電子ゲーム機化した物は、機械そのものに依存性が有るものが多いそうです。
 あと少しで大当たりする様な場面になると、脳の中の高揚感を感じる部分が刺激され働きが活発になり「大当たりが来るまで」と、大金をつぎ込みたくなる様な感覚に仕向ける様な感じに作られているそうです。
 また、パチンコ台やスロットマシーンの画像や音響は、負けていても勝っている様な錯覚を起こさせる作用が有るそうです。 

 と、最近のパチンコ機器に関して「・・そうです。」と想像系で文章を終わらせたのは、今までの私の人生でパチンコをした事があるのは、大学入学時と新卒で入社した会社で学友や会社の先輩から誘われて行った2回だけなんです。
 それ以降、現在に至るまでパチンコ屋さんに入店した事が無いので、近年のパチンコ台の事は良く分からないからです。
 しかも、その2回とも、私はパチンコに面白味を感じなかったので、友人や先輩に「お先に帰らせて下さい」と言って帰ってしまいました。

治療方法

 3つの依存症とも治療は精神科・心療内科の病院に行けば、診察およびカウンセリングを受ける事で治療をしてもらえます。
 入院施設がある様な大きな病院ですと、病院の看板にも治療内容が書いてあります。
 私が勤務している作業所近くに有る、精神科病院の広告看板には「アルコール(飲酒)指導」と書いてありますが、先にも書いた様にどの依存症も依存になる原因や症状は似ていますから、医師やカウンセラーさんは、診察やカウンセリング手法を応用してそれぞれの依存症に対処しています。

・ 依存症問題に詳しい精神科医・松本俊彦さんの話
それでもパチンコに行くのはなぜ? ギャンブル依存症の人が抱える不安とストレス    BuzzFeed News)2020年5月8日よりhttps://www.buzzfeed.com/jp/naokoiwanaga/pachinko-addiction

  感染症の流行を含む自然災害後には、アルコールや薬物といった精神作用物質の摂取量が増える傾向があります。海外には、SARSのアウトブレイク後、あるいは竜巻などの自然災害の後にはアルコール・薬物問題が増えたという研究が報告されています。
 日本でも、阪神淡路大震災後、仮設住宅で先の見えない不安のなかで飲酒量が増え、アルコール性肝障害が増えたことが報告されています。また、東日本大震災の後にも、もともと飲酒習慣のある人が、震災によって失業などを体験した場合に飲酒量が増えたことが指摘されています。 

災害とギャンブル行動との関連については、現時点では報告は少ないですが、東日本大震災後、岩手・宮城県沿岸部に居住する男性で、一過性にギャンブル障害が増えたという報告があります。
 物質使用やギャンブル行動といった嗜癖行動そのものが、不安や気分の落ち込みへの対処として行われることが少なくないことを考えると、現在の自粛生活がもたらす、先の見えない不安がパチンコへの耽溺を促す可能性は十分にあり得ます。
 その場合、パチンコ店に行く人を非難するのではなく、本人やそのご家族(本人は困っていなくとも、家族は困っている可能性があります)に精神保健福祉センターなどの相談機関の情報を提供することが必要です。

 それから、「男たちの居場所」という視点も無視すべきではないでしょう。

 在宅勤務の促進や子ども休校といった、「3密」を防ぐ対策の結果、皮肉にも、現在、住宅事情の厳しい都市部の家庭は「密」な状態になっています。
 そのような家庭内で、ふだんいないはずの「ワーカホリックな」父親が終日存在するわけです。
 そのような男性たちは家族から邪魔がられ、家庭に居心地の悪さを覚えていることでしょう。

 職場は原則出勤禁止で、飲み屋もカフェも休業している現在、そのような男性たちが行くことができる、数少ない「居場所」がパチンコ店である可能性も否定はできません。
 その意味で、ともすればStay home運動が美しく語られていますが、実は都市部ではけっこう苦しいものであることももっと指摘されてよいと思います。

・ギャンブル依存症の相談先
 ・一般財団法人 日本公衆衛生協会 全国精神保健福祉センター長会
  
 http://www.zmhwc.jp/index.html

 ・公益社団法人 ギャンブル依存症問題を考える会          
   https://scga.jp/

 ・NPO法人 全国ギャンブル依存症家族の会             
   https://gdfam.org/

 ・一般社団法人 ギャンブル依存症回復施設 「グレイスロード」    
   https://gracelord.jp/

 ・一般社団法人 ギャンブル依存症家族の自助グループ 「ギャマノン」  
   http://www.gam-anon.jp/

 ・ギャンブル依存当事者グループ 「GA」        
 http://www.gajapan.jp/index.html

終わりに

 日本にプロのサッカーリーグ(Jリーグ)が出来たのは、今から29年前の1991年(平成3年)で、その10年後の2001年(平成13年)に、試合結果を予想するサッカーくじ「toto」の販売が開始されました。
 私が会社のサッカー大好き後輩から勧められて買い始めた、試合結果をコンピュータがランダムに選ぶサッカーくじ「BIG」は2006年(平成18年)から発売開始です。
 それまで私は、宝くじと言えば、第一勧業銀行(現:みずほ銀行)が販売している「ジャンボ宝くじ」を買う程度でした。
 母校のサッカー部が、在学中から毎年の様に福岡県代表として全国高校サッカー大会に出場しており、サッカー自体嫌いではありませんので「土日の暇つぶしに買ってみるか」と軽い気持ちでした。
 しかし、販売元が指定する14試合の勝ち・負け・引き分けを当てなければいけませんから、そう簡単には当たりません。
 買い始めてから、5年ほどして「末等すら、たまにしか当たらないし、そろそろ買うの止めるかな?」と思っていた時に転機が訪れます。
 くじの結果を公式サイトで確認していたら「おめでとうございます!2等当選です!」の文字が。
 私は「えっ?うそ!2等だと?賞金いくらだ?」と、確認画面をスクロールして見ると「2等当選金額 169万5783円」の表示が!
 これで、私は「後は、1等6億円を当てるしかない」と、サッカーくじの購入にハマり込んでしまいました。     
 
公式サイトや予想サイトに掲載されている勝敗表を見て「この試合は、こっちのチームが勝つだろうから、この出目はダメだ追加購入しよう」とか「同じレベル同士のチームでの試合で、どう言う結果になるか分からないから多くの出目をそろえよう」と思いながら、どんどん買っていました。
    そんな感じで、当時持っていたクレジットカードの利用可能限度額まで買う様な生活をしていましたので、遂にある月に預金残額以上買ってしまいカード会社が預金口座から引き落とし出来ないと言う事態を起こしてしまいました。
 「どうしよう、このまま払えないとカード会社から督促状が来てしまうけど、払えるお金が無い」と不安になり、恥ずかしながら両親に事実を話し相談しました。
 当然の如く、父から烈火のごとく怒られまして「しょうがない、今回だけは肩代りして残金を全額支払ってやる、その代わり持っているクレジットカードは全部解約しろ、それが条件だ」と言う事で、なんとか助けてもらいました。

 それで、しばらくはサッカーくじを買う事を止めていましたが「肩代りしてもらったお金を全額返してやる」との思いと、やはりサッカー大好き人間ですから、3年前から性懲りもなくまた買い始めました。
 現在はクレジットカードを持っていないので、コンビニや宝くじ売り場で買っていますが「同じ過ちを繰り返さない」と言う事を肝に銘じて、現在は以下の事を守って買っています。 

 その月にかかる必要経費(交通費や昼食代・携帯電話料金・通院費等)を書き出して「今月はいくらまでくじ購入に使える」と言うのを、メモ用紙に書いて財布に入れておき、その限度金額内での購入しかしていません。

 ギャンブルと言うのは、一度ハマると自分の意思では中々止められません。
 私の様に、一度痛い目に合わないと懲りないでしょう。
 「おいおい、また買いだしているじゃないか?と言うのはさておき(苦笑)」
 個人が苦しむだけなら自己責任で終わるでしょうが、家族持ちで奥さんや子供などに迷惑をかけたり心配されたりする様だと、キチンと病院でカウンセリング等の治療を受けた方が良いですね。

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