認知症にならないために - 日常生活でのリスク予防をして回避しましょう -

遊歩道を歩く老夫婦の後ろ姿

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こんにちは、金次郎です。

皆さん良くご存じの、タレントのタモリさん。
実は、私が卒業した中学校の大先輩だったりします。
そのタモリさんも、80歳と言う年齢を考えてか長年続けていたテレビやラジオの出演番組を、近年次々と終了させています。

少なくなった出演番組の1つでNHKの「知的探求フロンティア タモリ・山中伸弥の!?」。
父が認知症になってからは、私は認知症に関する番組を良く見る様になっており、新聞の番組表で「認知症」を扱うと分かり見ていました。

番組内でタモリさんが
・最近は人の名前がすぐに出てこなくなったし、やった事を忘れてる事も多くなった
と、自身の認知症を疑う様な行動が有る事実を告白しています

参考元:(ステラnet)大反響の新しい知的エンタメ番組「知的探求フロンティア タモリ・山中伸弥の!?」 第2弾のテーマは「認知症 克服のカギ」!2025年8月29日

上記リンクの中に「2回目の放送に向け、メッセージ」と言う項目がありまして、4枚目の写真に「認知症リスク45%は減らせる」と言う画像が有り、それぞれの年代での「認知症リスク要因」が書いてありますます。
真ん中の18歳~65歳のリスク要因で、1番上の7%を「?」マークで隠していますが何だと思いますか?
実は、私の障がいである「難聴」なんです。

今回は、「認知症も対策すれば防いだり罹っても軽症で済ませられます」と言う事を書いてみます 

認知症になる様々な要因

下記「認知症予防財団」のホームページで、それぞれの認知症リスク要因について私の状態と照らし合わせて見て行きましょう。

これは、イギリスの「ランセット」という医学誌の専門家委員会による科学的根拠に基づいた報告書
「認知症のリスク2024年版
です。

ランセットの認知症リスク要因表

引用元:(公益財団法人 認知症予防財団)トピックス -「14のリスク排除で認知症45%予防可能」 ランセット専門委報告書 22024年12月

2024年版では、難聴と同じ高さの7%代のリスクに高LDLコレステロール」追加されました。
「LDLコレステロール」と言うのは、俗に「悪玉コレステロール」と呼ばれるものです。
悪玉と聞いただけで悪さをしそうですが、HDL(善玉)コレステロールに対しての悪玉ですので、善玉が増えすぎても身体に悪影響が出てしまいますので、2つのコレステロールの体内バランスが大事です。

さて私の場合はリスク表を見てみると、うつ病(3%)はもう完治しましたし、喫煙(2%)過度の飲酒(1%)も、今年2025年に「膀胱がん」に罹ったのを機に止めましたのでこの2つもクリアです。
さらに、喫煙を止めた事で高血圧(2%)気味だった血圧も下がりました。
と言う事で、認知症になるリスク要因はかなり減りました。

しかし、65歳以上のリスク要因項目で私が気になったのが「社会的孤立(5%)」と言う項目です。
遠くない将来、両親が亡くなった後、私は実家で一人暮らしになってしまいますから

・定年退職して社会との接点が少なくなる上に、難聴が故にご近所さんとの付き合いも希薄になるか?

と、孤立化する可能性が大な気がしています

少しでも遅らせる為に出来ること

認知症になるリスク要因としてもっとも高い「難聴」
難聴者の場合、耳の聞こえが悪いと言う理由で人との会話をなるべく避けると言う行動が上記「社会的孤立」の要因になっている様です。

ただし、私の様に「補聴器と言う機械で聴力を補う」と言う事をすればコミュニケーションはとれますので、「難聴で人との会話は苦手だから」と言う回避行動は起こさなくても済みます。
上記、トピックスにも
補聴器を使用している人は、使用していない人と比べて認知症リスクが17%低かった
という研究結果も有るそうです。

でも、「補聴器を着けていれば、完璧に音が聴こえる様になるのか?」と言うとそうでは有りません。
特にマスク越しの籠った声での会話は今でも苦手です。
新型肺炎の流行以降マスク着用が義務になった時に「マスクモード付き」と言う補聴器も開発されましたが、価格が高すぎて手が出せませんでした。
更に私の場合、会話で良く使う周波数の1000Hz帯の聴力が特に落ちており人の声が良く聞き取れません。
ですから、私は店員さんの問いが理解出来なかった場合は補聴器を見せて「もう一度言ってもらえますか?」とお願いしています

また、難聴と同じ7%と言う高いパーセントで新たに加わった「高LDLコレステロール」に関しても
・塩分摂取を控えて、動物性脂肪も抑えた食生活
を心がければ防げる要因です。

「社会的孤立」と言うライフスタイルに関しては、運動不足解消を兼ねて積極的に外出して色々なお店に寄って店員さんとの会話を楽しめば脳の活性化は出来ると考えています。

参照元:公益財団法人 認知症予防財団)予防の10箇条 2024年12月

認知症は高齢者だけの問題ではないのです

認知症と聞くと、どうしても高齢者がなってしまう症状と思われがちですが、そうでは有りません。
過去にも書きましたが、59歳以下の方がなってしまう

・若年性認知症

や、最近社会問題になっている、スマートフォンの見過ぎによりなってしまう

・スマホ認知症

など、色々なタイプの「認知症」があります。
上記2つの認知症は、高齢者に多い「アルツハイマー型」とは違いまして「脳血管性型」です。

アルツハイマー型は、脳の細胞が老化していってなってしまう自然現象です。
しかし認知症も「歳をとったら皆認知症になってしまうのか?」と言うと、前回の記事で書いたタバコ同様に、なる人とならない人がいますので上で書いた様にライフスタイルの問題だと思います。

一方、脳血管性型は脳を使い過ぎた故に神経細胞に十分な栄養や酸素が行きわたらないと言う、脳が疲れた状態になってしまった末になるものです。
高血圧や糖尿病などの生活習慣病も危険因子ですので、脳血管性型は防ごうと思えば防げる病気です。

終わりに

父の認知症の症状も、5年前に記事を書いた時より酷くなっています。

それは運動不足解消の為にと続けていた散歩を、足腰が弱くなって辛いからと止めてしまった以降の事です。
一日中家に籠り切りになって、ボーっとテレビを眺めている毎日を送り考える事もしなくなったので、症状の悪化が急激に進行したと感じています。

そういう状況を目の当たりにしていますので、私は

・日中はなるべく外出して運動不足にならない様に、そして色々な人と会話して脳を刺激しないと

と考える様になっています。

それは父より5歳年下の母が、上記記事を書いた時の父と同じ年齢になった今でも、市内の卓球クラブに行って運動したり、思考力も全く衰えていないからです。
この差はなんだろう?
と考えてみるに、私が荷物持ちをする日曜の買い出しだけでなく、父のデイケアや卓球クラブが無い日も暇を見つけては買い物に行ったりして、身体を動かし御飯のメニューを考えると言う「運動&脳を活動させる」事をしている成果だと私は思っています。

山奥の一軒家や意外なところに住んでいる人を訪ねるバラエティー番組がいくつか有りますが、両親より高齢の方が畑仕事をしたり車を運転して作物を運んだりと元気に動き回っています。
番組を見ながら「やはり屋外での運動や車の運転など思考する事を止めないのは大切だな」と感じています。

しかし私は事業所に、以下の様に伝えています。
・とりあえず定年まで働く予定ですが、介護離職の可能性も否定出来ません

これは、住んでいる団地内にも高齢の両親が入院したのをきっかけに、お子さんが会社を退職して両親の世話をしている家がいくつか有るからです。
我が家にも、認知症になってしまった父だけでなく思考力は衰えていないとはいえ高齢の母もいます。
当初は、他の家と同様に父を施設に入所させる事を病院から進言されましたので、その方向で検討していました。
しかし「一人ぼっちで施設なんかに入りたくない、最後まで自分の家に居たい」と言う父の願いを聞き入れ、母と私で面倒を見る事になりました。
私も定年まで2年を切りましたが、現在も働いていますのでかなりの割合で母に負担してもらっています。
でも、いよいよ母だけでは負担しきれなくなったら(もしくは母まで介護が必要になったら)私は仕事を辞めて手助けをしなければならないでしょう。

定年退職するか?介護離職になるか?どちらにしても、楽隠居とはいかないでしょう。

参考元:(政府広報オンライン)知っておきたい認知症の基本(2025年1月16日)

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1 個のコメント

  • 記事を読ませていただきました。認知症になると新しいことを覚えられないし、だんだんと記憶していることが抜け落ちてしまいます。同じ言葉を繰り返すのも言ったことを忘れてしまうために人によってはうるさく感じてしまう場合もあります。認知症に関わらず病気とは縁がないようにしたいと思うようになりました。これからも記事を楽しみにしています。

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