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こんにちは、翼祈(たすき)です。
まず、糖尿病当事者として、あまり知られていない話をします。
血糖値測定や食欲を抑える注射を指す時は、針を刺します。実は針は医療器具です。
針はペットボトルに溜め、通院日に所定の場所に持って行き、病院が廃棄します。
針を刺すことは、採血以上に自分自身でするので、苦痛を伴います。その悩みを解決する機器が、今開発中です!
今回は、大阪・関西万博に出展中のこの機器が実用化されることで感じる、糖尿病当事者と病院側のメリットを説明します。
山川考一社長は、長年に渡り最先端のレーザー開発に携わっており、世界最高レベルの高出力レーザーの開発にも成功していました。
「このレーザーで血糖値を測定できる数値で、この針を刺して痛い想いをしている、1型糖尿病の子ども達の悩みが解決できないか」と感じました。
2015年に開発を開始してからおよそ2年。
指先で触れるだけで血糖値を簡単に測定可能な装置に目安を立てました。
針で刺さなくても血糖値を測れる機器は、どんなものでしょうか?
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画像・引用元:Light-Touch-Tech-ライトタッチテクノロジー株式会社 | TOP 世界初、針のないレーザー血糖値センサーの実現
この機器が実用化すれば血糖値測定での苦痛を取り除き、医療器具として病院側も廃棄しないで済む!
開発した機器は、手のひら大の大きさだ。装置にのせた指に機器内部から赤外線レーザーを照射し、反射してくる光の強さから血中のグルコース(ブドウ糖)濃度を測る。
測定にかかる時間はわずか5秒。データはスマートフォンなどで管理する。体を傷つけないので、小さな子どもに苦痛を与えることはなく、感染症のおそれもない。採血に伴う医療廃棄物を出さないという利点もある。
引用元:読売新聞 <チャレンジ!万博>「血糖値測定」わずか5秒、指先触れるだけで採血不要…ライトタッチテクノロジー(2025年9月6日公開)
私が糖尿病当事者として感じた喜びとは?
まず、採血の話からしても痛い。
私は毎回採血の際、採血に慣れている看護師さんからも、「貴方はしにくい」と言われます。
それは、血管が細く、浮き出ていないためでした。
私は昔から桶に入れたお湯を溜めて、腕を入れて全身を温めてから、採血をしていました。今は、蛍光ブルー系の保温されたコールド・ホットパック2つで、採血する場所に当て温めてから、血を抜きます。
1回緊急入院した時、手の甲から抜かれました。
痛みは指先に行く程激痛で、手の甲もかなり痛かった。
家で血糖値測定をするのも大変です。
お腹に注射する時は、まず針をはめる部分を消毒する。
空撃ちをし、打つ量にメモリを合わせ、少し手で注射をピンとはねる。
そこからお腹に針を刺す時にも、消毒をする。
お腹に針を刺す時にも、同じ場所に刺すと効果が減ります。
その上、皮膚が硬くなって盛り上がり、皮膚の表面はボコボコに。
血糖値測定も、機器がある程度したら電池が切れ、切れるのも早く、短期間の交換や、電池の予備も必要です。
針は医療器具ですが、センサーと呼ばれる血を吸い込み、血糖値を表示するのは医療器具ではなく、燃えるごみです。消毒用の綿も血が付いていても、燃えるごみになります。
私が入社して4日後に骨折した時のギプスも医療器具で、完治後回収されました。
また、血糖値測定は、毎回紙に書きます。
これも本当に昔からのやり方で、手間がかかる。
この記事の本題の医療器具は、スマホで管理するので、ペーパーロス削減にもなります。
指に針を刺してたまに深く刺しすぎて、血が止まりにくいなどの問題も解決します。
何より、痛みを伴わないところが良いなと感じました。
特に血糖値のコントロールが上手にできていない2型糖尿病でも、その時は血糖値の測定がかなりの頻度で求められます。1型糖尿病になれば尚更、回数も多いはず。
その点を考えても、わずか5秒、かつ痛みがないことで、糖尿病当事者の生活の質は、格段と上がるに違いないと確信しました!
noteでも書いています。よければ読んでください。
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