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こんにちは、翼祈(たすき)です。
2025年7月30日、カムチャツカ半島付近を震源とする地震が発生し、地震の規模を示すマグニチュード(M)は8.7と推定されました。国外で発生した地震による津波は「遠地津波」と言われています。
北海道から沖縄県まで22の都道府県で津波から身を守るために避難指示が出て、対象地域にお住まいの方は、酷暑で熱中症になるリスクもありながら、1日半、高台か避難所に避難し、不安な日を過ごしました。
当初到達した津波で1番高かったのは1m30cmだと言われていましたが、満潮もあったことで、最終的には1m40cmの最大津波が来たと報道されていました。
津波フラッグを出して、避難を呼びかけていた地域もありました。
日本は島国なので、津波という災害にも、日本で起きた場合でも、海外で起きた場合でも、地震があると、必ず津波警報や注意報などがニュース番組で言われます。
周りが海なことで、海の魚などを食べられることは良いと思いますが、災害となると、リスクもまた多いなと思っています。
この記事では、津波が観測された時、避難する時にどこまで避難すべきか指針となる、「欠測」という気象庁が2025年7月から運用を始めたデータのことをお話したいと思います。
2025年7月24日の正午より、気象庁は、高い津波が来ている状況が正しく伝わらない恐れがあって、地点ごとの津波の観測データを伝える場合、津波計が被害を受けるなどして観測できなくなった時は、「欠測」として伝える運用を開始しました。
能登半島地震などの教訓として対応をすることとなりました。
どこで「欠測」というレベルになるのか?その度合いを示す、気象庁の方の説明

気象庁は「大津波警報などが出ている状況で『欠測』という情報を見聞きしたら、高い津波があった可能性が高いと考えて、速やかに避難してもらいたい」としています。
この間の地震で、
警報や注意報は、1日半で解除されましたが、影響は大きいものでした。
避難先で、避難している時に熱中症の症状が確認され、救急搬送された人が、11名いました。
宮城県気仙沼市や三重県鳥羽市では、津波の被害で、カキ養殖用のいかだが複数流され一部が破損しました。鳥羽市での被害は、湾内のカキ養殖いかだおよそ2000基の中の372基が流されて破損しました。
鳥羽磯部漁協浦村支所などによりますと、いかだが無事でも、カキをつるした海中のロープ同士が絡まってカキが割れている恐れがあって、収穫に影響する可能性が出ています。
参照元:読売新聞 津波でカキ養殖いかだ372基流される…三重・鳥羽、ロープ同士が絡まりカキが割れている可能性(2025年7月31日公開)
2025年8月1日、気仙沼市では、早朝から漁船で、いかだが流された沖合に向かいました。
沖合では流された、一部のいかだがぶつかり、重なり合った状態に発見され、絡まっているカキのついたロープを切って、絡まりをほどいていきました。
また、船を航行することへの妨げにならない様にいかだを回収し、海岸近くまで運びました。
参照元:NHK NEWS WEB 宮城 気仙沼 津波被害のカキ養殖いかだ 回収作業始まる(2025年8月1日公開)
いかだなどは回収されていますが、完全に復旧するのに、数年はかかるだろうと言われました。
また、津波警報などが出てきた時、海水浴も閉鎖され、人が全く居ない状況でした。沿岸のホテルなどのある都道府県では、相次いで予約がキャンセルされることが多かったといいます。
津波は元々日本で生まれた言葉で、2011年に起きた東日本大震災の後、世界で、「TSUNAMI」という言葉で、世界共有語になって、その怖さが災害が起きる度に増しています。
日本は災害が多い国だからこそ、特に人が津波に関して、危機意識を持っています。
津波が来たら、すぐに逃げること。それも東日本大震災の教訓から人々は学び、行動する様になりました。
その中でこの記事の本題の「欠測」という新たな指針も非常に大事なことで、日本が島国である以上、津波が来ることは避けられません。
でも、「欠測」という言葉が浸透して、世の中の共通の意識になれば、もっと津波でこういうこともあるから気を付けなきゃと意識改革も進むのではないか?と、そう感じて、この記事を書きました。

noteでも書いています。よければ読んでください。
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