意外と怖い坐骨神経痛~10代で発症した筆者の話と、一生モノの腰を守るためにできること~

腰の痛みで冷や汗をかく男性の画像

この記事は約 7 分で読むことができます。

こんにちは、桜鳴です!

私は19歳の頃に坐骨神経痛を発症し、以来定期的に整体に通ったりしているのですが、4年経った今でも稀に強い痛みに襲われたりすることがあります。

坐骨神経痛と聞くと、なんとなく「中高年やお年寄りの方が発症するもの」というイメージが湧くかもしれません。ですが、実は日々の生活次第で年齢や性別問わず誰でも発症する可能性があるものなんです。発症すると意外と辛いですし、再発しやすい症状でもあります。

そんな坐骨神経痛の症状や予防策などについて、私の実体験も交えつつ書いていこうと思います。

坐骨神経痛とは?

人の体には、腰から足の先にかけて坐骨神経という太く長い神経が通っています。

その神経が、様々な原因によって圧迫されたりすることで引き起こされる症状の総称を指します。いわゆる腰痛とは定義が違うのです。

坐骨神経痛に関わる部位の図。
上から梨状筋、坐骨神経、そこから枝分かれした総腓骨神経、脛骨神経。

坐骨神経は腰椎から伸び、太もも辺りで総腓骨神経と脛骨神経に分岐する。

ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症といった骨の病気や、梨状筋という筋肉の硬直が原因となりやすい他、生活習慣病やストレスなどが原因になる場合もあります。

腰から下の部位にズキズキとした痛みやピリピリとした痺れなどを感じるのが主な症状で、症状や患部となる部位には人によって違いがあります。

発症すると歩行をはじめとした何気ない動作を行うことが難しくなってしまうほか、場合によっては重い障害につながる可能性もあります。

下半身に痛みや違和感を覚えた時はすぐに整形外科へ行き、痛みの原因を探ってもらいましょう。

参照元:からさわ整形外科クリニック「坐骨神経痛とは」

日本薬師堂「坐骨神経痛とは?原因、症状、治療法、日常生活のコツについて」

筆者が体験したこと

ここからは、私が坐骨神経痛になった際に経験して辛かったことなどをいくつか挙げていきます。

(症状には個人差があります)

・まともに動けなくなる

前に進もうと足を踏み出して力を入れた瞬間、足の付け根から腰に掛けてズキッとした痛みが走り、酷い時はその余韻で動けなくなってしまう……なんて事がありました。歩き方次第で痛みを和らげたりする事はできたものの、杖をついたり、痛み止めを飲まないとまともに歩くことができませんでした。

そんな状態だから外出はもちろん、そもそも立ち上がることすら思うようにできず、メンタルにも大きな悪影響が出ました。

・何気ない動きにも痛みが伴う

立つ、座るといった腰を曲げる動作はもちろん、咳やくしゃみといった生理現象、果ては笑う時などにも痛みを伴うようになります。なので杖などを支えにしてゆっくり座ることは必須、くしゃみや咳は我慢するか極力軽く抑えなければいけない状態でした。うっかり誤嚥してしまった時なんかは本当に大変でした……。

・患部をかばって別の痛みが

なるべく痛みを感じないよう普段と違う歩き方をしたせいで、腰の痛みが引いてきたタイミングで膝の筋の辺りが痛み出し、回復後もしばらく足が動かしづらくなったこともありました。

・その他

私の場合は、痛み始めてから数日~2週間程で回復するという流れが定番と化しています。

その間は痛みと共に生活することを強いられるし、家族に気を遣わせてしまったりもするので、体にも心にも悪影響しかありません。

また、一度治っても再発しやすい症状なので回復後も油断せず、腰に気を遣った暮らし方や定期的な体のケアが必要になります。

予防・再発防止の為に出来ること

発症してしまうと辛い坐骨神経痛ですが、日々の行動次第で予防や再発防止に繋げることができます。一部ご紹介します。

・姿勢の改善とストレッチ

猫背や足組み座りなどの悪い姿勢や、立ちっぱなし・座りっぱなしのような状態で長時間過ごすと腰に負担がかかったり、梨状筋の硬直を招き、坐骨神経痛の原因となってしまいます。

この症状は長時間同じ姿勢で過ごさなければならないデスクワークや運輸業の方などに多く見られます。普段の姿勢を良くするよう意識してみたり、適度に休憩をとりストレッチをして凝り固まった筋肉をほぐしてあげる事などが効果的です。また、座った時の腰の負担を軽くできる椅子やクッションを購入するのも良いでしょう。

また、もし坐骨神経痛のような症状が現れだしても、軽症のうちであれば腰付近の筋肉のストレッチが症状改善の一助となります。(ただし痛みが酷い場合は早急に病院へ行き、安静にすることを優先しましょう。症状が悪化する原因になります。

・肥満にならないようにする

おなか周りの脂肪が増えすぎるとその分だけ腰の負担も大きくなり、痛みの原因となってしまう場合があります。バランスのいい食生活やウォーキングなどの適度な運動を心掛け、肥満にならないようにする事も、回りまわって坐骨神経痛の予防につながるのです。

生活習慣病なども一緒に予防できて一石二鳥です。

・無理な動作をしない

重いものを持ち上げて腰痛に……なんて描写を漫画などで見たことある方も多いのではないでしょうか。現実でも、無理に重いものを持ち上げるとああいう風になってしまう可能性があります。

また、健康を目的とした運動やストレッチなども過度に行ったり、間違ったフォームで行うとかえって体に負担がかかり、腰痛の発症や症状の悪化を招いてしまうこともあります。

重いものを持つときは急に持ち上げずゆっくり持ち上げたり、周りの人に協力してもらうなどして工夫することを、運動時は正しいフォームで、自分に合った適度な運動(運動後に体が痛まないくらいが目安)をすることなどを心がけましょう。

参照:野中腰痛クリニック「坐骨神経痛でやってはいけないこと|最新腰痛情報」2022年9月30日

   蕨重症専門 くまさんの整骨院「坐骨神経痛になりやすい仕事|蕨市のくまさんの整骨院」2024年9月12日

あとがき

……と、ここまでいくつか予防法を挙げてきましたが、これらのことを実践したり習慣化していくのは割と難しい事だと思います。今までの生活の中で付いた癖や習慣ってそう簡単には抜けてくれないものですので。(現在痛みを感じていなかったり、まだ発症したことが無い方だとなおさら。)かくいう私もこの記事を書きながら何度背筋を丸くしていたことか……。

なので、「座ってる時間はずっと姿勢に気をつけなきゃ!」とか「1日〇回ストレッチ絶対に続けるぞ!」みたく気張りすぎず、「あ、気づいたら背中丸くなってたな。ちょっと背筋伸ばそ」とか「そういえば座りっぱなしでお尻痛いし、休憩ついでにストレッチでもするか~」みたいな、

「ふと思い出したときに、軽い気持ちで、軽く実践する」くらいの感覚で、ほんの少しずつ日常生活に取り入れていき、徐々に習慣化させていくのも一つの手かなと個人的には思いました。

人によって継続しやすいやり方は違います。腰は一生ものですので、それを守るための行動はもちろん大事ですが、そのせいで今現在の心の健康を損なってしまっては意味がありません。将来の身体の健康と今の心の健康、どちらも守るために自分に合ったスタイルを考えて無理なく継続していくことが大切だと思います。心身ともに健やかに生きていけるよう、少しずつ取り組んでいきたいですね。

ということで、今回の記事は以上です。ここまでお付き合いありがとうございました!

 

HOME

腰の痛みで冷や汗をかく男性の画像

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です