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こんにちは、翼祈(たすき)です。
今、お米が高いことや、在庫がないことが深刻な社会問題です。
2025年5月12日に一度は少しお米が安くなりましたが、2025年5月19日に再び、値段が上がりました。
2025年6月6日から、米不足解消をするために、イオングループが、「カリフォルニア産100%」の米を販売します。
参照元:読売新聞 イオンが「カリフォルニア産100%」のコメ、4キロ2894円…6月6日から販売(2025年5月13日公開)
ネットを観ていると、「米が買えないから、パンやオートミールでしのいでいる」だったり、生活保護の方が、「もう米は手が出ない」と悲痛な声が書いてありました。
米不足を受けて、おにぎり屋さんなどで米を食べることをしたり、韓国米も放出されるのではないか?と、以前どこかで読んだ話もあります。
今回は、これらの動きを受けて、「米は水田で作るもの」という考え方を根本的に覆し、将来の米の安定的な生産に繋がるのではないか?と、感じている1つのプロジェクトを紹介します。
アサヒグループのプロジェクトの一環として、2024年4月から日本で行っている「節水型乾田直播」は、栽培の実証実験のプロジェクトが発展したもので、農林水産省輸出・国際局と、農業資材を提供する研究機関や企業、米農家が参加して展開されています。
アサヒバイオサイクルが提供するビール酵母細胞壁由来の農業資材は、植物に蒔くと、元々植物にある免疫力を向上させます。
かつ、土壌を還元化することで有用菌優勢の微生物叢に変えられるという2つの働きを持つバイオスティミュラントで、「乾田直播栽培」でも同じ様な効果が確認済みです。
「節水型乾田直播栽培」とは、どんな米の栽培方法ですか?
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節水型乾田直播栽培は、水を張らない状態の田に種子をまき少量の水で米を栽培する方法です。従来の田起こし、水張り、代掻き、苗代づくり、田植えなどの作業工程が不要となり、低コスト化・省力化が可能であることに加えて、水田栽培に比べ温室効果ガスであるメタンガスの発生抑制や、水資源使用量削減も期待できる気候変動対策にも適した米栽培方法と言われています。
画像・文章引用元:アサヒグループホールディンクス 農林水産省「グローバル・サウスにおける食料自給率向上のための節水型乾田直播栽培プロジェクト」に参画(2025年2月26日公開)
「節水型乾田直播栽培」で米を栽培するメリット
「節水型乾田直播栽培」の米は、水田ではなく、畑で育てています。
液体のビール酵母を蒔いて、それを病原菌と勘違いして、感染したりとか、「負けまい」として、稲を太くしたり、株や量が増えたり、大きくなります。
「節水型乾田直播栽培」で作られた米は粒が大きく、美味しいといいます。
現在はアサヒグループの少人数で行っていて、「節水型乾田直播栽培」を取り入れたい農家が増えてきています。
この技術ではそんなに量は取れませんが、元は十分に取れるほど、栽培が上手くいき、年中無休の農家も休みを取れ、水田を耕す必要もないことで、快適に米が作れます。
この様にメリットしかない、「節水型乾田直播栽培」。
今は深刻な米不足。
米屋の倒産や休業が相次いでいます。米を市場から手にできても、商売としてお客様に価格転嫁できず、破産した企業もありました。
ふるさと納税で、米を選んでいる県に申し込みが殺到して、半数以上が発送できずに、キャンセル扱いになって、「1年後まで待って下さい」と言われたこともありました。
今年の母の日は、「お花は要りません。米を下さい」と希望されるお母さん方も多かったと聞きました。
少しでも、この「節水型乾田直播栽培」の技術で、米不足が解消されて、市場で米が潤う位になって欲しいなって思います。
私が海外のお米を食べた時
私が小さい頃も米が手に入らず、東南アジアのブレンド米を食べたことがありました。
昔あった地元の米屋では、通常日本の米とブレンドして出すところを、そこは小袋でブレンド米をセットで付けていました。
東南アジアの米は乾燥しているパラパラした米で、釜で普通に炊くより、チャーハンにする方が美味しかったと母は言っていました。
また、地元には昔、米の無人販売機がありました。
英(はなぶさ)という米を米屋で買っていて、その無人販売機が米屋と同じ名前の米だったので、自販機も始めたんだと買いました。
すると、その米は外にあって、中が温かい自販機で、乾燥し切っていて、美味しくありませんでした。
後日母が米屋に、「貴方のところで買っている米で、無人販売機の米は、美味しくありませんでした。やはり直接買いに来た方が良かったです」と言うと、
『他の人にも言われました。あれはうちのお米ではありません。うちとは関係ない会社が販売している米です』と、言われたといいます。
その後、米屋は、無人販売機の会社に抗議し、米は花英から、はなざかりに名前が変更され、暫くして、無人販売機は無くなりました。
この話を聞いて、「私が子どもの頃にも、お米が無かった時があったんだ」と驚きました。
本当に、国が行っている減反政策が、子どもの頃も少なからず、影響を受けていたということなのでしょうか?
noteでも書いています。よければ読んでください。
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