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改めまして、M.Jです。
「皆さ~ん、最近寒くなっているので体調には気をつけてくださ~い!」
「風邪が流行しているので、風邪を引かないように注意してくださ~い!」
「え~っ!」「注意するのは風邪だけですか?」
そのように思っているかた、正解です!
冬の時期に気をつけないといけないのは、風邪だけではありません。
冬に最も気をつけないといけないのは「心臓の病気」だと言われています。
皆さんもご存じの通り「冬は寒い」ので、震えるということが起こり「身体全体に力が入ってしまう」のです。このことによって「血管が収縮しやすくなる」ということが起こります。
心臓の病気と血管の収縮は関係があり「冬は血管が詰まりやすくなる」傾向にあります。
ですので、冬の時期は「心臓の病気に注意しなくてはならない時期」と言えます。
「ウッ、胸が痛い」「く、苦しい」という感じにならないように、皆さんには「冬と心臓の関係について」と「心臓の病気について」しっかり認識していただきたいと思います!
「心臓のこと」について、今回と次回の2回にわたり書いていきます。
今回は、心臓の病気などについて、以下の項目に沿って書きます。
⚫︎冬と心臓の関係
⚫︎心臓の病気
⚫︎緊急時の対応
⚫︎参考資料:心臓の病気についての記事
⚫︎心臓の病気についての知識は必要!
冬と心臓の関係
皆さん「冬の環境は心臓に悪い」という言葉を聞いたことがありますか?
この言葉を聞いたことがあるかた「そのとお~り!」
参考元:豊橋ハートセンターVol.31:心臓にとってものすごく厳しい季節を乗り切る冬に心血管リスクが上がるのはなぜ?《2018年12月1日》
上記の参考文献の「表」に提示されているように、季節ごとの「心臓の病気の患者数」は「12月・1月・2月」という「冬の時期」に多いのです。ですので、冬の時期は「心臓病とすごく関係がある」と言えます。
冬と心臓病には、どのような関係があるのでしょうか?
【冬と心臓病】厚生労働省の調査→心臓病の死亡者数は「1月」が最も多い
【冬に心臓病が多い理由】
①気温の低下
◎血管が縮む
②血栓の形成
◎血液がドロドロになり、血管が詰まりやすくなる
③呼吸器感染
◎身体の炎症が心臓に影響する
④生活習慣の変化
◎運動不足
【冬の心臓病を予防する方法】
《1》防寒対策
《2》温度差を小さく
《3》意識的に水分補給➡お酒はNG!
《4》食べすぎない、飲みすぎない
《5》塩分を摂りすぎない
《6》禁煙
《7》定期的な受診➡早期発見・早期対応
参照元:大崎町:冬の心臓病にご用心(PDF)《2015年12月9日》
冬の「心臓病の発作」を防ぐためには、上記の方法の中でも特に「急に寒いところに行かない」「温度差を小さくする」「水分補給(→のどの渇きを感じにくいので水分補給)をする」ことです!
具体的には「室内から外に出る時には、コートなどの上着を着ていく」「お風呂に入る時脱衣所に暖房をつける」「水またはお茶を積極的に摂取する」「お酒は絶対に飲まない」ということです。
これらのことを徹底して実行していくことで「冬の心臓病の発作の危険性」は劇的に減ってくると思います!
強く意識して「冬の心臓病」を予防していきましょう!
次の項では、心臓の病気について書きます。
心臓の病気
心臓の病気は、季節を問わず「すごく危険な」病気が多いです!
ここでは、主に「狭心症・心筋梗塞・心不全」について掘り下げていきます。
《定義》
- 心臓に酸素と栄養分を送る血管である「冠動脈」が詰まって狭くなる病気
- 酸素や栄養がいかなくなるが血流が少しある状態
《原因》
- 動脈硬化⇒高血圧などによって血管が柔軟性を失い、硬くなる
- 動脈硬化が進むと血管が狭くなり、血流が悪くなる
《症状》
①胸痛 ②胸の重圧感・胸の圧迫感
③背中の痛み ④お腹の上部の痛み
⑤左の肩や左の腕の痛み
⑥冷汗・脂汗が出る など
《痛みの持続時間》⇒2分~10分
《治療》治療については以下の文献を参考にされてください。
《定義》
- 心臓に酸素と栄養分を送る血管である「冠動脈」が完全に詰まってしまう病気
- 心筋が「壊死(=死んでしまう)」状態の病気
《原因:主な原因》
- 動脈硬化が著しく進み「血管がふさがってしまう」
- 血管壁の内側に「脂質からなるコブ(=プラーク)」のようなものができ、プラークが破裂して「血栓(=血の塊)」ができてしまう
《症状》
①胸痛⇒頻繫(ひんぱん)に起こる
②胸が締めつけられる感じ
③激しい動悸
④不整脈⇒脈が飛ぶ感じがする
⑤左の肩や左の腕の痛み
⑥首やあごの痛み
《痛みの持続時間》⇒30分以上
《治療》治療については以下の文献を参考にされてください。
《定義》
- 心臓のポンプ機能が悪くなり、働かなくなった状態
- 個別の疾患名ではない
- 様々な原因疾患が引き起こす心臓機能弱化の症候群
- 死亡することが多い病気
《原因》➡さまざまな病気によって起こる
〇虚血性心疾患 〇高血圧性心疾患
〇弁膜症 〇心筋症 〇心筋炎
〇肺疾患 〇薬物性 など
《症状》
①呼吸困難 ②脚のむくみ ③身体のだるさ
④動悸・息切れ ⑤体重の増加 など
《心不全が重症化すると・・・》
★寝ているときに呼吸困難になる
★上半身を起こさないと呼吸困難
★ピンク色の痰が出る
★激しい咳が続く
《治療》治療については以下の文献を参考にされてください。
【参考文献】
「狭心症・心筋梗塞・心不全」いずれの病気の場合も「動脈硬化にならないようにすること」が大きなポイントです。
動脈硬化になり「血管が詰まる」と「血流が悪くなる」ので、心臓への負担が大きくなります。
心臓の状態が悪くなると「身体の急な状態の悪化」が出現して「意識障害(=反応が無くなること)」や「生命の危機」となってしまいます。
「胸の痛み」や「呼吸困難」になると「生命の危機」となりやすいので、心臓の病気は「こわい」といわざるを得ません!
何とかして「早期発見(=早めに気づくこと)」が必要不可欠となってきます。
次の項では、緊急時の対応について書きます。
緊急時の対応
周りの人が心臓の病気になった時、欠かせないことは「救急対応」です。
以下の文献は、救急対応についてわかりやすく書いてあります。ご覧になっていただけると有り難いです。
【推奨文献】
推奨:和歌山県:救急処置の手順(PDF)《2016年12月8日》
総務省消防庁:救急車を上手に使いましょう(PDF)《2024年10月23日》
心臓の病気への対応といえば、何といっても「緊急時の対応」です!
この「緊急時の対応」で「人が助かるか、助からないか」が大きく左右されます!
「大事なこと」としては、以下の通りです。
★落ち着いて行動する
★救急は「119」番であることをしっかり認識する
★心臓の病気で倒れた場所をわかりやすく伝える
《国道〇号線、〇〇通り、◇◇中学校の前 など》
★具合が悪い人の状態を把握して伝える
★自発呼吸がない(=自分で呼吸ができない)場合は「胸骨圧迫」を行なう
★「AED」がある場合は、マニュアルに沿って「AED」を操作する
最低限、上記のことを考えて実施していきましょう!
日頃、緊急時の対応について「イメージしておくこと」は、必要不可欠です!
そうしないと、いざという時に「番号・・・、あれ何番だったっけ」「ここどこだ?」ということが発生して、助かる生命が助からないことになってしまいます。
「助かる生命を助けるのはあなたの行動次第」であることを強く認識していきましょう!
緊急時の対応をしっかり意識して、いざという時「適切な対応」を実行していきましょう!
参考資料:心臓の病気についての記事
以下の記事は、素敵なライターが「心臓の病気のことについて」書いた記事です。わかりやすいので、ご覧になっていただけると有り難いです。
【推奨記事】
推奨:金次郎:入浴中の事故に注意!‐高齢者だけでなく若者も気をつけよう‐
ichihime:胸キュンは実は危険?胸が苦しくなる仕組みを解明
心臓の病気についての知識は必要!
皆さん、今回の記事はいかがでしたか。
冬の時期は「心臓のケア」にすごく注意を払う必要性があります!
ヒートショック(=入浴時などの温度差による心臓発作)だけ気をつければ済む話ではありません。
「外出時にはコートを着ること」や「水分補給(夏と違い、のどの渇きを感じづらいため)をすること」が必要となってきます!
これらのことを忘れて行動すると「心臓の病気になる危険性は高まる」のです。
また、寒くなってくるとどうしても「身体全体に力が入ってしまう」ので、血管が収縮して「血管が詰まりやすくなる」ことが多いです。これによって「心臓の病気を誘発しやすくなる」ことが多いです。
どの季節においても「心臓の病気」はこわいのですが、特に「冬の時期は前述したような危険因子」があるので「心臓のケア」はすごく重要となってきます!
M.Jからのお願いです。
心臓病の知識をもって、何とかして「心臓発作」によって救急車で運ばれることにならないように『明るい人生』を送っていただきたいと思っています!
記事をご覧いただき、どうもありがとうございました!
次回は「心臓の病気を避ける方法」について書いていきます。
今回の記事は、以下の文献を参考にしました。
国立循環器病研究センター:冬場は心筋梗塞による心停止が増加《2021年9月28日》
これまでに私が書いた記事です。ご覧になっていただけると有り難いです。
Noteのほうにも記事を書いています。ご覧になっていただけると有り難いです。
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