入院〜退院を経て

朝露に濡れる草

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お久しぶりです。えんろくです。
普段はnoteで投稿していますが、AKARIでも時々投稿させていただくことになりました。
私は今年の4月に母を亡くしてからその後、心身ともに体調が崩れてしまい、つい最近まで近くの精神病院に入院していました。
約3ヶ月間入院した時に感じたことを書いていければと思っています。

入院

私は入院前、母が亡くなってから鬱症状やパニック障、不安感が酷くなりました。続いて生活環境の変化もあり対応できずに体調を崩しました。
診察に行くと直ぐにドクターストップが掛かりました。
夢遊病のような症状も出ており自分でも何をしているのか分からない。
また大きなトラブルを起こしてしまう危険性が十分あり、訪問看護のスタッフさんの助けを借りて日々を過ごしていましたが、限界が来てしまいとある病院に緊急入院することになりました。
夜中12時という遅い時間帯でしたが訪問看護のスタッフさんが病院まで私を車で送ってくれました。
病院先では、施錠された生活を2日間、その後は4人部屋での生活になりました。
その精神病院は規則がとても厳しく、まるで牢獄のような場所でした。(汗)
叫び声、ドアを叩く音、閉鎖的な環境に不安で気が滅入っていましたが、
何か出来ることをと患者さんと話をします。
そこでは様々な病を持つ患者さんがいることに気が付きました。
精神の病を持った方だけでなく、アルコール依存症やギャンブル依存症など様々な病を抱えていて皆さんの経験談は凄い内容ばかりでした。
正直とても怖かったですが、一緒に生活していく内に皆さんはとても優しく親切なことが分かりました。
病棟内での過ごし方など親切に率先して私に教えてくれました。
私は自分の体調が悪くならないよう身を守るので必死でしたが、作業療法に参加したり、折り紙などを折って患者さんと話をしながら気を紛らわして過ごしました。少しずつ環境にも慣れ出した頃、主治医から転院の話しが出てきました。
元々通っていた病院先での治療が良いのでないか?という主治医の意向により、通院先で治療をすることに。転院することになります。
環境にも慣れてきたタイミングだったので、とても複雑な心境ではありましたが、出会えた方々に感謝し転院しました。
転院先の病院は、10年前に一度入院したことともあり、元々通っていた病院になります。ここで本格的に薬物療法による治療と療養が始まりました。
また、偶然知り合いや友人が入院していたこともあり、慣れるまで時間はあまり掛かりませんでした。
鬱病の悪化に加えて大きな問題を別に抱えていたので、終始不安定な体調ではありましたが、主治医や担当医の先生方に献身的に助けを受けました。
問題なかなか解決がしない中、訳あって亡くなった母への思いや法事に参列できないこともあり本当に辛かったです。
私の父も2年前に他界したのですが、両親を失った喪失感が酷く心の支えだった二人を失い、自分を立て直すことが中々できません。

主治医や仲間との出会い

そんな自分をいつも助けてくれるのは、主治医や患者さん方でした。
皆さんは本当に親切に私と向き合ってくれました。
鬱状態に加えて大きな問題が解決せず、私は自暴自棄になったり、自信を失い思うようにコンディションが上がらない毎日に、
私の今後の生活はどうなるのだろう、、行き場の無い複雑な状況ではありましたが、そんな私に声をかけてくれるのはいつも患者さん(仲間)達でした。

そこでは、世代で言うとちょうどばらばらに世代ごとに患者さんがいたのですが、中でも中学生から高校生くらいの子にはとても考えさせられることが多くありました。
大変な症状や経歴を持っているとある女性は、自分よりたくましく周りの人への気遣いをとても大切にしていました。歩けない高齢のお婆さんの車椅子を押して、外に一緒に陽を浴びに散歩に出ている姿を見た時は、
あぁ、なんて自分はちっぽけなんだろうと心から思いました。
私は自分のことでいつもいっぱいいっぱいになり、人を気遣う余裕がない人間なのんですが、胸を貫かれた様な思いでした。
情けない、。これに尽きます。しかしその光景は何よりも美しかったです。
人を大切にできる大人でありたいと改めて強く思いました。
そこで始めて知り合った患者さんや知人が後から入院してきたりと
輪が膨らんでいくように仲良くなっていきました。
灼熱の暑さの中、外で仲間達と見た綺麗な夕陽や病棟から見た花火大会。
作業療法でのカラオケでBUMP好きが沢山いてみんなで歌ったことなど
楽しさも沢山共有できて本当に良かったです。

リハビリ

リハビリというリハビリは正直あまりできていません。
体が鈍らないように病棟内を歩き回ったり作業療法で運動などしていましたが、体は鈍ったまま。
また、退院間近にコロナにかかってしまい、10日間部屋で一人隔離状態になりました。
隔離中は退院前だったこともあり心がポッキリ折れてしまいましたが、
仲良くさせて頂いていた患者さんが、書いてくれた寄せ書きを部屋まで送ってくれたりと、本当に励まされました。感謝しかありません。
その後、コロナから回復し直ぐに無事退院することができました。

その後の変化

自信は取り戻せなかったが学ぶことがとても多かったです。
今でも不安は多くありますが、何かできた自分を沢山褒めてあげる。
ということが少しできるようになってきました。
出会った方々の優しさに救われ、いつしか私もみんな幸せになればいいなと心から思えるようになったことがとてもが嬉しかったです。
温かい気持ちになれたことが嬉しかった。

入院を経て

今もまだまだリハビリ中の最中ですが、少しずつ元の生活が取り戻せるようになってきています。焦らず今後とも日々精進していきたいと思います。
職場や相談支援員さん、訪問看護の方、病院の先生方々、家族に大変心配やご迷惑をお掛けしてしまいましたが、出会った多くの仲間に日々助けてもらい、こうして何とか復帰できたことを嬉しく思います。
多くの気づきや学びを沢山の方々に支えてもらった入院生活になりました。

乱文になりましたが、今後ともどうぞ宜しくお願い致します。


最後までお読み頂き誠にありがとうございました。

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