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こんにちは、地平線です。以前投稿した障がい者アートの現在地では三回に渡り障がい者とアートの関係について考察しました。まだご覧になっていない方は合わせてご覧ください
今回は皆さんご存知であろうコンビニチェーン、ファミリーマートで開催されている取り組みから障がい者アートを展示する意義について考えていきたいと思います。
取り組みの概要
今回の記事で取り扱うのは株式会社ファミリーマートと千葉県、千葉アール・ブリュットセンターうみのもりが共催する障がい者絵画展「ファミマギャラリー」です。この取り組みはファミリーマートのイートインスペースに障がい者が描いた絵画を展示するというもので、5月28日より千葉県内の店舗を巡回する予定とのことです。
詳細は以下のリンクをご参照ください。
コンビニのイートインスペースにアートを展示することには利用者にとってもイートインスペースが明るくなり、落ち着いて休憩できる空間になる効果が期待できると私は考えます。私にとってコンビニのイートインスペースは落ち着かない空間に感じられるのでアートの展示がそうした雰囲気を解消してくれると良いなと思いました。
経験者として見る展示する意義
私は大学で芸術を専門に学んでいました。その過程で自身の作品を何度も展示する機会があり、展示する側から見た障がい者アートを展示する意義について書かせて頂ければと思います。
まず、障がい者アートという観点から見ると以前記事で書いたように障がいに対する理解を深めてもらえるという点が大きいでしょう。障がいというものは当事者以外には理解が難しいところが多くあるものです。しかし、アートを前にして障がいについて触れると理解をしてくれたり、あるいは考えてくれたりした経験は多々あります。逆に私が理解しようとする側になった場面も数え切れないほどありました。
言葉だけでは語りにくい内容や分かってもらいにくい事もアートを挟むことで伝えることができると私は考えています。
次に、創作において刺激になるという事が挙げられます。私が展示していた時はできるだけ作品の近くにいるようにして、お客様と交流を図るようにしていました。そうすることで意見や感想、アドバイスなどを得る事ができ、その刺激が最終的にはモチベーションの向上につながりました。
このことは障がいのある人だけではなく全ての作家に言えると思います。自身の作品を見てもらうことは作家にとって一番の刺激であり、大切なことなのでは無いでしょうか。
そして、ここまででも書いたように交流のきっかけとなる事が展示の、特に今回のような展示において重要な点であるのは間違いないでしょう。この交流には無数の形があると思います。作家と鑑賞者だけでなく、設営の際には作家同士の交流がありますし、あるいは今回の場合だとファミリーマートの店員など、スタッフとの交流も当然ながらあるでしょう。一回の展示でもたくさんの人が関わります。そうした交流が新たな活動につながることも珍しくありません。
こうした交流を生む効果が展示をする意義として一つの重要な点であると私は考えています。
人と人をつなぐ、展示がもたらす縁
作品を人に見せることは自己紹介をするようなものだと私は思っています。そうして縁が繋がって広がってゆく。そうした経験が私には何度もあります。アートには人と人を繋ぐ力があるようにこれまで感じてきました。
私も久しぶりに何か展示したいと思いながら書かせて頂きました。
今回はこの辺りで終わらせて頂きたいと思います。何かトピックがあればまたアート関係の記事を書きたいと思っていますので今後ともよろしくお願い致します。
また次の記事でお会いしましょう。地平線でした。
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