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自己紹介記事に書いた通り、私は芸術系の大学で写真を学んでいました。その経験も踏まえて障がい者アートの現状やそれに対する考えなどを書かせて頂ければと思います。
近年、障がい者アートへの社会的関心が高まっています。様々な用語、定義がありますがこの記事では障がい者アートとして広い視点で考察したいと思います。
私自身、美術館に足を運んだ際に障害を持つ作家による作品のコーナーが作られているのを目にした事がありました。その背景にあるのが「障害者による文化芸術活動の推進に関する法律(平成30年法律第47号)」(2018年)という法律の制定でしょう。
障がい者の芸術活動支援を掲げたこの法律が障がい者アートだけでなく、アート界全体に及ぼす影響は大きいと私は考えています。
ここ数年、日本各地で障がい者アートをテーマにした展覧会が開かれるなど、障がい者アートを取り巻く環境は大きく変化し始めている最中だと言えるのではないでしょうか。
障がい者アートを取り巻く環境
ここからは具体的な取り組みを見ていきたいと思いますが、まずは先ほどの法律について私なりに要点をまとめてみました。
- 障がいの有無に関わらない文化芸術の鑑賞、参加、創造を支援
- 障がい者による芸術上価値の高い作品などの創造を支援
- 障がい者の文化芸術活動における支援や配慮
全てをお話しすると長くなりますので今回はその1点目を軸にお話しさせていただきます。
今回のテーマについてわかりやすい事例は施設のバリアフリー化でしょう。
一例として福岡市美術館では以下のような取り組みが行われています。
このような取り組みは一般の人にとっても良いことだと私は考えています。美術館などを意識して歩いてみると段差が少ないことを感じられるのではないでしょうか。
このことで車椅子の方はもちろん、一般の人も歩きやすい上に事故防止にもなります。その他には手話通訳、音声ガイドなどさまざまな取り組みが行われています。こうした取り組みの詳細はまた別の記事で書かせて頂きたいと思います。
参加、創造については厚生労働省の取り組みがありましたのでそちらを参照していただければ幸いです。
こうした取り組みや教育機関での障がいに関する配慮などが行われています。
私も学生時代に何回か配慮していただいたことがありますし障がいを持ったクラスメイトもその内容に合わせた配慮を受けることができていました。
芸術の力
誰もが平等に芸術教育を受けられることは素晴らしいことだと私は思っています。
芸術には人と人とを繋ぐ力があるというのは本当だと私は感じてきました。学生の頃、障がいの有無や言語などの差に関係なく、芸術を通じて仲間になれた経験が何度もあるからです。
アートを介してありとあらゆる人がつながってゆく。そんな未来が、社会がつくられてゆくことを願いつつ第一回を終わらせていただきます。第二回では私の体験談をもとに障がい者の創作活動についてお話しできればと思います。
それではまた第二回でお会いしましょう。地平線でした。
→第二回投稿しました。
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障害者アートは健常者の方のアートと同じようで、いい意味で若干どこか違う部分もあって面白い分野ですよね…面白い記事を有難う御座います。
コメントありがとうございます。第二回も準備中なのでお待ちいただけたら幸いです。第二回では障がいと創作について体験をもとに掘り下げる予定です。