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こんにちは、どうも、ゆたです。
少し前に自記事にて、ギャンブル依存症のお話をしました。
私自身もパチンコ・スロットが好きで、好きなアニメの新台が出ると打ちにいっています。
前回の記事で、依存症チェックをしたところ、私の場合、現段階では依存症ではなく、ただのギャンブルが好きな人程度ですが、ギャンブルは依存性が高く、誰しもがなりやすいものだと自覚しなくてはなりません。
しかし最近では、様々な依存症が生まれているのです。
今回はギャンブル依存症だけではない、様々な依存症についてのお話をしようと思います!
依存症とドーパミン
まずは、なぜ人間が依存症になるのか、簡単ではありますが説明させて頂きます。
依存症になる理由は、現在の医学でわかる範囲で言えば、ドーパミンの過剰分泌が原因であると言われています。
このドーパミンは別名快楽物質とも呼ばれていて、例えばテストで高得点を出した時、大会で優勝した時、上司に褒められた時、友人と馬鹿騒ぎしている時、そんなタイミングでドーパミンがたくさん分泌されます。
ドーパミンの効果はそれだけではありません。
ドーパミンが上手く分泌されていると、やる気になることができたり、集中力がアップしたり、ポジティブに物事を捉えることができたりします。
子どもの頃、親に褒められると嬉しいですよね?
あれはドーパミンの作用も関わっていると言われています。
なので大前提、ドーパミン自体が悪いというわけではなく、ドーパミンが適度に分泌されている方が、むしろ健康的と言えます。
ただ、過剰な分泌によって、依存性を高めるというのもまた事実なのです。
ドーパミンが過剰に分泌されていると、脳がそれを記憶してしまい、またドーパミンを出そうとします。
ドーパミンが出ていると人は幸福感に満たされていて、感覚で言えば気持ちが良いという状態です。
脳がまた、気持ち良さを味わいたいと思い、そのことばかりを考えるようになってしまうのです。
これはギャンブル依存症だとわかりやすいかと思いますが、アルコール依存症やその他の依存症も含め、このドーパミンによる作用であることには変わりありません。
幸福を感じる→ドーパミンが大量に分泌される→もう一度、これを繰り返す中で、依存症になるということです。
こんな依存症も?
さてさて、ここまではある種、授業のようなお話だったので、つまらなく感じてしまったかも知れませんが、ここからは世界各国にまつわる様々な依存症についてご紹介できればなと思います。
と、その前にもう少しだけ、依存症について理解を深めて頂きたいことがあります。
依存症には二つの大きな枠組みがあります。
『物質系』と『非物質系』です。
物質系の有名な依存症といえばなんといっても『アルコール依存症』ですね。
他に言えば、覚醒剤、ドラッグ、ニコチンなども物質系といいます。
このように何かの物質、ものに対して依存してしまうものを物質系といいます。
非物質系の有名な依存症といえば、やはり、『ギャンブル依存症』ですね。
こちらは物質系とは打って変わって、事象やその過程に依存するタイプを非物質系といいます。
ここからは私調べで信憑性が高くないので、なんとも言えませんが、物質系と非物質系では対応に若干の差があるようです。
というのも、物質系の依存症に関しては、直ぐにでも対策しないと最悪、命に関わる可能性があるからなのです。
察しの言い方はお気付きかと思いますが、アルコールや覚醒剤というものは、大量摂取、または乱用ともいいますが、異常な量を体内に取り込むと、アルコールで言えば急性アルコール中毒、覚醒剤で言えば急性中毒により、昏睡状態になり、いずれ息絶えてしまいます。
それと比べると非物質系に関しては本人や周りが困っていない場合は、正直治療すら必要ないとも言えます。
これから紹介します、一風変わった依存症の多くが非物質系の依存症であり、本人や周りが困らない場合は、治療に至らないものです。
ですが、紹介するということは困っている人がいるということなので、是非そのような視点からも聞いていただけると有り難いです。
それに加え、非物質系の依存症には「〇〇依存症」というような正式名称が存在しないものもあります。
しかし、医学的に定着していない場合でも、依存性がある場合、それは依存症の一部と言えるので、今回、ご紹介する中にも依存症とついていないものもありますのでご了承ください。
まず、紹介するのは「病的放火」です。
これは名の通り、放火をやめられない依存症です。
良く映画や漫画、小説などの創作物で放火魔を描く時、どちらかというとサイコパスのような描き方をされてしまいますが、そうではなく、放火することにドーパミンが異常に分泌し、その結果依存症になって、再犯を繰り返してしまうのです。
なので、建物などが燃えて最高に気持ちが良い! みたいな、爽快感というよりかは脳の異常のせいなのです。
実際に放火をする人の中には「つい、やってしまった」という人が多くいます。
内心、悪いことと理解している人がほとんどです。
とはいえ、放火をした結果、死人が出る可能性があることは容易に想像が付きますし、一刻も早く、警察や国が主体となって、このような方々の治療を行う必要はあるかなと思います。
続いて紹介しますのは、「ゲーム障害」です。
こちらは若者の中ではかなり浸透している言葉でもあります。
実は2019年の5月ごろに、WHOは「国際疾病分類」の最新版に「ゲーム障害」を新たに加えることを承認しています。
2022年1月には正式に執行され、認知度はかなり高まりました。
ゲーム障害もその名の通り、ゲームに依存してしまうことを指します。
ゲーム、というのはみなさんが想像するようなTVゲームやPCゲーム、スマホゲームなども全てを総称しています。
ゲーム障害の始まりはゲームを理由に他の用事を断ることから始まることが多いといいます。
例えば、ゲームをしたくて学校を休んだ、仕事をサボった、ゲームを理由に冠婚葬祭を断ったなど、一度の今日はいいか、という甘えがゲーム障害を加速させる可能性があるのです。
ゲーム障害で勘違いされているのは、ゲームばっかりしている=ゲーム障害と安易に思ってしまうことです。
大事なのは、ゲームを理由に何かしらを断る行為があったか、ないかです。
なので、暇な時間をゲームしている場合は、ゲーム障害ではありませんし、子どもがゲームばかりするから、将来は依存症だ、ということもありません。
もちろん、ゲームをしなければゲーム障害にならないという理屈はわかりますが、子どもが興味があるのであれば、ルールを決めて、遊ばせる方が良い場合もあると思います。
最後に紹介しますのは、「ゴトン病」と呼ばれる依存症です。
ゴトン病とはズバリ、「クレーンゲーム依存症」のことです。
動画引用:(ABEMA Prime #アベプラ【公式】)【ゴトン病】クレーンゲームに夢中?ドーパミンや脳汁がヤバい?誰もが何かの依存症?ギャンブルやお酒は?|アベプラ
(こちらの動画で詳しく紹介しております)
この動画で紹介されている男性は、ほぼ毎日、ゲームセンターに通い、月に10万円ほど注ぎ込んでいます。
動画内で男性は「(景品を取るのに)苦戦しているとお店によっては店員さんがほぼ取れるような位置にアシストしてくれることがあるんですけど、それで取れても脳汁は全然出ないので、私はお断りして、どれだけお金が掛かっても自力で取ります」とコメントしています。
そして、獲得した景品はすぐに中古買取に出して、売ります。
クレーンゲーム依存症は、景品を獲得した時の嬉しさや喜び、そういった感情に応えるようドーパミンが分泌され、また快楽を求めプレイするのです。
なので、取れた景品に対しての興味は薄そうです。
私も少しだけわかります。
私の中ではクレーンゲーム依存症と、ギャンブル依存症は案外近い位置にあるのではないかと思います。
パチンコで大当たりを引いた時、有り得ないほど気持ちが良いです。
それは結果的にお金が増えるとか、そういった部分ではなく、本当に幸せな気持ちになるんです。
そして、私は学生の頃、ゲームセンターに良くいっていましたが、クレーンゲームで景品が取れたとき、同じような感覚に陥ります。
動画内の男性も元々、パチンコ・スロットを好んで遊戯していたそうなので、やはり、ドーパミンの質が似ているのかも知れませんね。
参考:【特集】さまざまな依存症の種類一覧 原因・症状・治療法まとめ
終わりに。
今回、依存症について少し詳しくなって頂けたかなと思います。
最後に依存症の話をする上で一番大切なことを話そうかなと思います。
依存症は決して、心が弱いから、精神的に未熟だからといった理由で起こるものではありません。
むしろ、真面目で周りに頼らず、自力で頑張ったり、我慢してしまうような人の方が依存症になりやすいとさえ言われています。
そして、「私には関係ない」そう思っている人でも、たくさんのもので溢れている世の中なので、何かしらの依存症になり得る可能性は非常に高いと言えます。
今、流行っている依存症の中でスマホ依存症やインターネット依存症なども挙げられます。
ギャンブル依存症やアルコール依存症には全く関係ない方もスマホやインターネットみたいな身近なものにも依存性があると思うと、少し危機感が増すかも知れません。
ただ、ここまでの話を聞いていると何となく、察している方もいると思いますが、実は依存症に陥る良くあるパターンがあります。
今回はそれに気をつけることで依存症を予防できるかも知れません。
それは急激なドーパミンが出る行為を続けない、ということです。
え? ギャンブル依存症になりたくないなら、ギャンブルするなってこと? そんなの、当たり前じゃん! と思われたかと思いますが、そうではありません。
ドーパミンの説明の時、お話しした通り、ドーパミンは適切な量であれば、動物的な観点でも、健康的な観点でも、素晴らしい効果があります。
なので、一時的なドーパミンに対してはやはり依存しないのです。
何が言いたいかというと、生活のルーティンの中にドーパミンが出る行為を毎日、続けないということです。
例えば、買い物をした翌日は買い物に行かない、パチンコで勝った日の翌日は続けて行かない、スマホを見て徹夜した日の次の晩はすぐに寝る、などです。
これができる間は依存症ではなく、そういう日もあるか、で済む話なので、是非皆さんも最近、同じことばかりしてるな、と思ったら、他の楽しいことを見つけるために意識的にアクションを起こしてみてはいかがでしょうか?
私もギャンブル依存症にならないように1ヶ月に2、3回程度にしておこうかなと思います。
今回は長くなりましたが、ここまでお付き合い頂けた方は本当にありがとうございました。
これにて、以上になります。
お相手はゆたでした、また次回の記事でお会いしましょう!
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