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こんにちは、金次郎です。
去年の3月に、週刊誌やテレビ番組ガイド本などが相次いで休刊している事を書きました。
休刊が相次ぐ雑誌類、本を読まなくなった現代人
しかし、これだけではありませんでした。
今は、新聞も夕刊を取らない人が増えており夕刊の発行を「地域によって止める」と宣言する新聞社が続出しています。
性別や年齢にかかわらず、本だけでなく社会の情報を見る新聞まで読まれなくなって来ている様です。
相次ぐ休刊宣言の新聞社
朝日新聞が、北海道内での夕刊を休刊すると知ったのは、2月7日のニュースでした。
それによると、北海道内での夕刊発行を休止するのは4月1日からだそうで、理由としては新聞用紙と輸送費の高騰が主な理由ですが、更なる理由として、朝刊だけを希望する読者が増えた事やデジタルサービス利用者が増えている事を休止の理由にしています。
参考:(産経新聞)朝日、北海道で夕刊休止 費用高騰、1・3万部販売
・朝日新聞以外の地方紙で夕刊を休刊(廃刊含む)する事を伝えたニュース(抜粋)
参考:(日本経済新聞)中国新聞が夕刊を休刊 4月末で(2015年2月13日)
参考:(日本経済新聞)熊本日日新聞、夕刊休刊へ 10月から朝刊に統合(2021年8月10日)
参考:(NHK)信濃毎日新聞 夕刊の発行 今月末で休止へ(2023年9月12日)
参考:(リアルエコノミー)北海道新聞、2023年9月30日で夕刊廃止を決定
そもそも新聞は、いつ始まった?
時代劇を見ていると、江戸時代では事件等が起こると「瓦版(かわらばん)」と言うものを配っているのを見たことがあると思います。
現代風にいえば「号外」みたいなものです。
「新聞」と名づけられたのは、江戸幕末あたりでして、1862年(文久2年)に最初の新聞である『官板バタビヤ新聞』と言うものが出来ます。
その後、1870年(明治3年)に日本初の日刊紙である『横浜毎日新聞』が創刊されました。
参考:(ニュースパーク 日本新聞博物館)新聞のあゆみ
新聞社の苦悩
新聞の発行部数が特に減りだしたのは2017年以降です。
2017年以降、毎年対前年比で100万部以上の減少が続き、2017〜2021年の5年間を見ると合計916万部余りも発行部数が減りました。
これは、日本一の発行部数を誇る読売新聞が、700万部以上と言われていますので、読売新聞社一社が5年ほどで無くなってしまった感じです。
1年単位で見てみても毎日新聞(約200万部)や産経新聞(約120万部)辺りの新聞社が無くなっている計算です。
昔は、新聞を読む人のほとんどが、同じ新聞社の朝刊と夕刊の2部を読んでいました。
その様な「朝刊・夕刊のセット」での購読者は今後も、少なくなって行くでしょう。
読者が夕刊の購読をやめる前に、製造コストの負担に耐えかねて、やむなく「休刊」という名で夕刊廃止に踏み切った新聞社も少なくないと思います。
参考:(東洋経済)昨年も180万部減、全然止まらぬ「新聞」衰退の末路
終わりに
こちらは、私が今の事業所に入社した直後に書いた「私のお仕事遍歴」の記事です。
私のお仕事遍歴【難聴を生きる】
高校生の頃、原付免許を取った私は、バイクが欲しくて夕刊のみですが、新聞配達のアルバイトをしてバイクを買った事を書きました。
あの当時、福岡県には夕刊のみを発行している「夕刊フクニチ」と言う新聞が有りました。
第二次大戦終戦の翌年1946年(昭和21年)に、夕刊専門新聞として創刊されました。
しかし、この新聞社は1978年に、朝刊紙に移行したものの売り上げが思わしくなく、1992年(平成4年)4月に休刊しました。
現代は、新聞よりもテレビやスマートフォンと言うデジタル機器で、情報を見たり集めたりしている人が大半な時代です。
紙ベースの新聞は、気になる記事を切り抜いて保存したり出来ますが、速報性と言う点ではテレビやスマートフォンにはかないません。
また、紙代や印刷コストがそのまま購読料にかかってきます。
なので、新聞を読まない人が増えるのは、時代の流れなのかなと思います。
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