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初めまして、2024.01.04よりメンバーになりました、ゆたと言います。
私は統合失調症を患っており、計3回、精神科病院に入院しました。
私は記事を書くにあたり、入院中に感じたこと、思ったこと、良い点や悪い点など、これから精神病院に入院する方や気になっていた方、興味のある方に一例として発信していこうと思います。
私が精神科にお世話になるきっかけ
私は幼少期、空気が読むこと、人と同じ行動をすることが凄く苦手な子供でした。
なので、友達が少なく、寂しい思いをしていました。
しかし、転機が訪れます。
それが小学五年生の時です。
体育の授業で相撲をしていた時、ズボンが破けてしまったのです。私は恥ずかしい! って思っていましたが、周りの同級生は大爆笑。その日以来、良くいじられるようになりました。
人によっては最悪な記憶かも知れませんが、同級生が笑ってくれることに何とも言えない高揚感を覚え、その日以来、ことあるごとに、ふざけては笑いを取ろうとする子供になりました。
中学校に上がると、それは更にヒートアップ。皆が求めていることをやり続け、とどのつまり、道化のような存在になっていました。
中学二年生になったある日のこと。目を覚ましたら病院にいました。これは誇張ではなく、気が付いたら病室だったのです。
話を聞くと、急に暴れたらしく、救急車でここまで運ばれた、とのこと。
私は混乱していましたが、思い当たる節はありました。
最近、妙に胸が痛かったり、急に涙を流したりと、そんなことが度々あったのです。勿論、この時点では精神病なんて、全く知らず、まぁ、こんなこともあるか、と思って過ごしていました。
一夜を病院で過ごした次の日。診断を受けた後、そのまま緊急で入院することになりました。
病名について。
これがざっくりとした入院の経緯です。
次回の記事では入院初日について、書こうかなと思います。
その前に統合失調症について少し話させてください。
統合失調症について、実は明確な原因というのはわかっていません。
ただ、若者に多く発症し、全国に79万人以上の患者がいると言われています。
わかりやすく言うと、100人に1人ぐらいの人数なんですね。
思ったより、多くてびっくりです笑
症状としては、大きく分けて3種類あります。
統合失調症の3つの症状
・陽性症状…幻覚・妄想
・陰性症状…感情・意欲の低下
・認知機能障害…情報処理能力の低下
私はこの中でも、情報処理能力の低下と妄想が濃く症状として出ていました。
情報処理能力の低下で言えば、同時に複数のことができなかったり、一つのことに集中しすぎて、周りを全く気にしなかったりなどが挙げられます。
妄想は、例えば、先生から軽く注意を受けた時に、あの人は僕のこと嫌いなんだ、だから、怒るんだ、と思ってしまったり、友人の冗談を冗談だと分からず、本気で謝ったりなど、想像を現実だ、と思い込んでしまうものです。
学生で多いのは陰性症状である感情・意欲の低下です。
うつ病と似ている症状ですが、実は違いがあり、うつ病だとやる気が全く起きない、といったイメージですが、統合失調症の場合、本当はやりたいのに体が動かない、といったイメージです。
なので、周りからは仮病じゃないか? と思われてしまいがちで、そこが辛い部分でもあります。
私は陰性症状はそこまで酷くはないので、時々、妙に体が重い日がありますが、これに関しては病気ではない方々とあまり変わらないかと思います。
参考になり:統合失調症 病名の歴史と3つの症状
統合失調症と私
ここまで私が入院する経緯、そして、統合失調症について書いてきました。
統合失調症は残念なことに今の医療では完治することは難しい病気の一つです。
今でもお世話になっている病院のM先生は、私と出会って直ぐに、酷かも知れないがあなたはこれから一生病気と向き合っていくことになる、と言われました。
その言葉通り病気を発症して約10年が経ちますが、完治はしていません。
しかし、全く進歩がないというわけではありません。
飲んでいた薬もかなり量を減らし、現在では毎朝、一錠のみの服用になっています。
私と同じ、統合失調症の方の中には今が苦しくて、やりたくてもできない、自分ではどうしようもない、という不安に苛まれている方々も多くいらっしゃるかと思います。
しかし、生きてさえいれば、少しずつ前に進めると、私が身をもって証明しています。
まずは、無理せず、周りとは違う自分を認めることから始めてみませんか?
皆さんの未来がきっと、明るいと信じて、この記事を〆させていただきます。
お相手はゆたでした。それでは次回の記事でお会いましょう。
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