「冬季うつ病」と「うつ病」の違いとは

冬季うつ病

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皆さんこんにちは。Pinkです。私には「適応障害」と「双極性障害」があります。最近「うつ病」の症状が強く出ていているのですが、AERA dot.の記事に「うつ病」とはまた別に、「冬季うつ病」について書かれていました。

冬季うつ病」というのを初めて知り、どのようなものか、また「うつ病」とどのように違うのか、知りたいと思い、今回記事を書くことにしました。

冬季うつ病とは

寒さが厳しくなって来る時季に、以下のような症状に悩まされているとしたら、それは「冬季うつ病」かもしれないとのことです。

症状

① 気分が落ち込む

② 疲れやすい

③ 十分な睡眠が取れているのに眠い

④ 甘いものを無性に食べたくなる

⑤ 人と会うのが面倒くさい

以上になります。症状を見た限りでは、私は「うつ病」とあまり変わらない気がするのですが、皆さんはどう思いますか?

 

「冬季うつ病」と「うつ病」の違い

冬季うつ病」と通常の「うつ病」との違いについて、「冬季うつ外来」を実施している病院の院長は、「過眠と過食」だと話しているとのことです。

気分の落ち込みなど、「うつ病」の主な症状には殆ど違いはないようですが、違いが出やすいのが「食事と睡眠」だそうです。

通常の「うつ病」は、不眠や食欲の低下などが現れやすいのに対し、「冬季うつ病」では逆に寝過ぎや食べ過ぎになるのが特徴的とのことです。

さらに、一度症状が出ると、毎年繰り返しやすいのが特徴で、女性は男性の4倍「冬季うつ病」にかかりやすいと言われていて、20代から40代の女性に多いという報告もあるそうです。

また、「冬季うつ病」は「季節性感情障害」(季節とともに症状が出たり消えたりするうつ病)の一つで、秋の終わり、または冬のはじめに発症し、春と夏の間に消失する場合に「冬季うつ病」と呼ばれるとのことです。

「冬季うつ病」の原因と予防

冬季うつ病」は、1984年に精神科医らにより初めて報告され、病気の発症時期として季節性があるのが重要な点で、明らかな心理的原因となる出来事がないこと、少なくとも2年間冬季に症状が出ていることが診断の条件となるそうです。

主な原因と考えられているのは、「日照不足」とのことです。うつ症状」は、日光を浴びると分泌されやすくなる脳内物質の一つである「セロトニン」が不足すると出現しやすくなるため、日照時間が短い冬に「うつ症状」が現れやすくなるとのことです。

また、「冬季うつ病」は、北国に多いとされていますが、南国でも天候が不安定になりやすい場所では発症率が高くなり、日本で実施された調査でも、秋田市や札幌市など日照時間が短い地域ほど、「冬季うつ病」になる危険性が高い人の割合が多いことが報告されているそうです。

その他にも「コロナ禍」の生活習慣の影響で、「冬季うつ病」のような症状を訴える人が増え、高校生や大学生からの相談も多くなっていると指摘されているとのことです。

「リモートワーク」や「オンライン授業」の普及により室内での作業が続き、太陽に当たる機会がさらに減少していることが影響している可能性があるそうです。

冬季うつ病」前段階、または、可能性がある場合、日常生活ではどのような点に気をつければいいのか下記の通り5つの方法があるとのことです。

5つの方法
① 太陽の光を浴びる

② トリプトファンを含む食材を意識する

③ ウォーキングなどの運動をする

④ 自分の感情を話せる人を見つけておく

⑤ 睡眠スケジュールを安定させる

以上となります。

参照:もしかして「冬季うつ病」? 「寝ても寝ても眠い」「甘いものを …

 

最後に

冬季うつ病」の発生には「体内時計」の乱れも深く関係していると言われている。日照時間は「体内時計」を調整する作用があるため、日照時間が短くなる冬は、「時差ぼけ」のような状態に近くなるとのことです。

「冬季うつ病」の原因と予防で紹介した、①〜④を意識した生活を送ったとしても、睡眠スケジュールが変則的な生活だと何もかもが乱れてしまうことになるようです。大まかな就寝時間・起床時間を決めて睡眠スケジュールを安定させるといいようです。

しかし、こうした対策をしても症状が改善しない場合や、日常生活に大きな支障がある場合、「治療」が必要となるとのことです。それは、通常のうつ病と同様に「抗うつ薬」が中心となるそうです。

また、「冬季うつ病」患者の6割~7割に効果があると言われているのが「高照度光療法」で、毎日特定の時間帯に数千~1万ルクスの強い人工光を1時間程度浴びる治療で、冬季の日照不足を補うというものがあるとのことです。

その他には、「認知行動療法」も「冬季うつ病」の回復や再発予防に効果があるという報告があるそうです。

冬季うつ病」は季節性とはいっても、長引くと1年の半分近くは調子が悪い状態が続き、睡眠が乱れたり、体重が増えたりするほか、仕事ではコミュニケーションが上手くいかず、生産性が落ちるなど生きづらさを感じるそうです。

寒くなってから気分が上がらない、寝ても寝ても眠いといった症状が2週間以上続くようであれば、「精神科」や「心療内科」への受診を検討する必要があるとのことです。

参考サイト:もしかして「冬季うつ病」? 「寝ても寝ても眠い」「甘いものを …

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