toruno。〜耳の聴こえない社員の意見から生まれた、自動文字起こしのアプリ〜 

toruno 聴覚障害

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こんにちは、翼祈(たすき)です。

聴覚に障害があると、お仕事で人と話している時、「あれ?何だったんだろう?少し聞き取れなかったけど、その事を言い出しにくいなー」と思う事ありませんか?私もライターとして仕事していて、時々そういう場面が生じます。そういう時に便利な『toruno』という文字起こしアプリが、今会議の場面でとても役に立っているそうです。

今回はそんな『toruno』の誕生した経緯、便利さなどについてお伝えします。

torunoとは?

リコーが提供する文字起こしアプリ。Microsoft Teams や Zoom など、お使いのWeb会議ソフトと一緒に起動。

面倒な設定や会議参加者の事前ログインはいりません。

最短1クリックで、全員の声を文字起こし・録音、PC画面をキャプチャ。

ノートやメモどりは、torunoに任せ、会議に集中してください。

記録した音声、発言テキスト、画面は、分かりやすく時系列で整理して表示。

会議の振り返りや共有、議事録作成、動画の文字起こしに使えます。

画像・引用:toruno

torunoが誕生した経緯

ジェンダーや国籍、考え方などの相違を重んじ、各々の個性や才能を活かして働ける「ダイバーシティー&インクルージョン」(D&I)の職場環境。ここでD&Iを「実利」に結び付ける企業の実践例を1つ紹介します。

オンライン会議の参加している人の発言が、チャットサービスの様にリアルタイムでパソコンの画面上に自動的に文字起こしがされていきます。リコーが2022年4月から法人向け販売をスタートした自動文字起こしアプリ『toruno』(トルノ)の便利さは大きな話題です。

TRIBUS(トライバス)の社内の技術発表の場で、「自動文字起こしの技術があれば、耳の聴こえない社員にも便利だ」との意見が出たのがきっかけで、2019年から社内の約30人の聴覚に障害を抱える社員への聞き取りを開始しました。

全部のオンライン会議に対応し、テキスト化も録画も同時に可能です。『toruno』は口コミで拡がり、2021年9月にモニター企業を募集したところ、リコーの想定の3倍もの応募件数が殺到しました。

特筆すべきは『toruno』が、耳の聴こえない社員のために、自社で開発したリコーの自動文字起こし技術から派生したアプリであるというところにあります。

参考:耳の不自由な社員の意見から「自動文字起こしアプリ」誕生も 多様性を生かし「実利」につなげる企業の取り組み〈AERA〉 AERA.dot(2022年)

「耳が不自由な人たちの希望は、『ディスカッションがしたい』ということでした。会議中、タイピングをしてもらえない場合は、『後で議事録を見ておいて』と言われます。そうなると、置いてけぼり感があるんです」と開発に携わった女性は、こう言いました。

torunoの法人向けサービスの中身

リコーは、クラウドサービス「toruno(トルノ) ビジネス」を、4月12日に法人向けに提供開始する。

Microsoft TeamsやZoomなどのWeb会議ソフトとあわせて起動。起動後は最短1クリックで、会議参加者全員の発言を記録するために全員がサービスにログインするといった事前準備や、オンライン会議ソフトとの連携・設定は不要。ユーザー1人が記録をすれば、全員の音声を記録・文字起こしできる。話者識別機能は非搭載。

会議中の重要な発言をブックマーク可能。ブックマークした個所表示や聞きたい発言からの頭出し再生もできる。

引用:オンライン会議の音声・文字起こしテキスト・画面をすべて記録「toruno」 Impress Watch(2022年)

torunoビジネスの基本料金はプランの記録時間に応じて変わっていき、月20時間で6,000円、月100時間で28,500円、月500時間で135,000円となります。(全て税別)。torunoサービスは、無料トライアルプランの3週間/30時間もご用意しています。

凄く便利だと思います。

私も仕事で月に数回ライター会議があり、時々画面上ではなく、Zoomでオンライン会議する事があります。その時に通信環境とか、ちょっとした時に話が聴こえづらい時があり、会話の前後をよく分かっていない時がたまにあります。

会社のパソコンだとこの法人向けになるのだと思いますが、そういううっかり聞きそびれた時に、このアプリは凄く良いな、便利だなと思いました。

これは聴覚に障害が無くても、文字起こしで会議の内容が残る訳なので、会議としての質の向上にも繋がるんじゃないでしょうか。今はこういう障害に寄り添ったアプリも沢山あり、便利な世の中になりましたね。

noteでも書いています。よければ読んでください。

TANOSHIKA 翼祈|note

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toruno 聴覚障害

4 件のコメント

  • 記事を読ませていただきました。
    どんな障害にでも困ることはあります。耳から入る情報で、私も時々聞き取れない時に思うことです。すべての人にこうした活字が耳で聞こえても聞き逃しをした時も役にたちますね。これからも記事を楽しみにしています。

    • ハリネズミさん。
      コメントありがとうございます。

      私の場合、右耳は正常なので、一応聞こえます。人と話すことが大好きですし、よく左側から話しかけられるのですが、右耳が頑張って聞き取ってはくれているものの、正直聞き漏れが出ることもあります。今日もあることの確認を支援員さんとしていた時に、左側からだったので、話が聞こえてない部分があって理解出来ず、何度か聞き直しました。

      このアプリは法人向けなので、金額が高いですが、良いアプリだと思いました。とても聴覚に障害のある人に寄り添っているなと。

      今回もコメントありがとうございました。頑張って書くので、また読みに来て下さい。

  • ここ最近お世話になっております。(投稿まではもう少しかかりそうですが…)
    この記事を読んで、「うわっ、こんな便利なモノRICOHが開発していたんだ。凄っ…」って思いました。
    自分は聴覚に障害がないと思われますが、こういったものがあると、会議だけでなく、オンラインでの会話の記録がより楽になるなぁと実感しました。
    今後も記事の方楽しみにしております。

    • 動画制作班のM様。
      コメントありがとうございます。

      私も記事化するまで知らなかったんですけど、便利だなと思います。私も聴覚障害があって、ZOOMでの仕事の会議の時に、話が進んでいると、「あれ?よく聴こえなかったな」と思っても、それで中断してしまうのも嫌ですし、言い出しにくくて…

      企業向けなのでプランの金額もお高めですが、それでも便利なものには違いないなと思っています。

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    ABOUTこの記事をかいた人

    左耳感音性難聴と特定不能の発達障害(ASD,ADHD,LD全ての要素あり)、糖尿病、甲状腺機能低下症、不眠症、脂漏性皮膚炎などを患っているライターです。映画やドラマなどのエンタメごと、そこそこに詳しいです。ただ、あくまで“障害”や“生きづらさ”がテーマなど、会社の趣旨に合いそうな作品の内容しか記事として書いていません。私のnoteを観て頂ければ分かると思いますが、ハンドメイドにも興味あり、時々作りに行きます。2022年10月24日から、AKARIの公式Twitterの更新担当をしています。2023年10月10日から、AKARIの公式Instagram(インスタ)も2交代制で担当。noteを今2023年10月は、集中的に頑張って書いています。昔から文章書く事好きです、宜しくお願い致します。