自分を変える「ホメオスタシス」が関係?人間のアップデートとは

ホメオスタシス

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 寒暖差が激しいこの季節、私は体調が安定しません。もともと寒暖差アレルギーというのを患っていたこともあり、寒暖差に弱い自分は全然眠れなかったり喉を痛めたりして、思うような毎日を送れていません。この季節の変わり目は、毎回キツイものがあります。記事のネタ探しも含めて、いろいろと調べていると人間はキープしようとする恒常性「ホメオスタシス」という機能が、関係していることが分かりました。体調や体温などもキープしようとしますが、おもしろいことに精神的や考え方なども変わらないように、作用しているのです。

 世の中どんどん変わり、コロナもその一つだと思います。生きづらいの一つに私は「戸惑い」というのが、作用していると思います。変化を受け入れれば、多少は解消されるのではないでしょうか? そんなことで今回はどうすれば人間は変われるか、を紐解いていきます。

1.人間はなぜ変われない?ホメオスタシスの仕組みを知ってみよう

 先ほども記した通り、寒暖差で身体が不調になってしまいますよね。頭が痛くなったり、なんだかダルいのを「気象病」ともいいますね。それをAKARIでは取り上げてるのでそちらもご覧ください。

その不調…『気象病』かも?〜原因と対処法について〜

 気象病を防いでいるのが「ホメオスタシス」といい「生体恒常性」ともいいます。多少の気温差、湿度変化などにうまく対応します。例えば暑いときは体温を下げるために汗をかき、寒いときは体温を上げるために体を震えさせて、維持しようとする機能です。また心身のバランスを一定に保ってくれる機能もありますが、睡眠不足や不安といったことがストレスとなり、負荷がかかるとバランスを崩してうまく機能せず、不調を訴えてしまいます。

 ダイエットも同様で、食べるものを制限したりすると体の中では、一種の飢餓状態を想定してしまい、生命を維持しようという判断をします。なのでダイエット始めたては、減りにくいのは当たり前だということが分かります。私もダイエットをした時に1ヶ月は毎日体重計に乗ってましたが、全く減らずにびっくりしたことがあります。結局1年かけて12キロぐらい落としましたが、ダイエットは長期的に考える方が良いみたいです。また筋トレで体積を増加させる「筋肥大」というのも、邪魔して筋肉をつけるのを停滞させます。

精神的や思考にも関わってくるホメオスタシス

 心理学におけるホメオスタシスは、今のライフスタイルや環境を維持しようとする良い面と変化を望まない悪い面があります。良い面では心理的ホメオスタシスがないと、努力してがんばったこともすぐ飽きてしまい、別のことをやろうとしてしまいます。一方、悪い面は新しいことに挑戦したいときや、新しい自分に変わりたいと思っても、三日坊主でヤメてしまったりと足かせのような役割になってしまいます。

 無意識に現状維持を考えているので、なかなか変われません。ではどうやって自分を変えていければ、いいのでしょうか。それは過去記事にも書いたコンフォートゾーンが鍵になっています。

「コンフォートゾーン」から一歩踏み出し、リスクを運に変えよう

2.ホメオスタシスを味方につける

 コンフォートゾーンとは簡単にいうと、自分が作り上げた快適な領域で、あったかい布団に包まれているようなイメージです。例えば今までは仕事終わりに帰宅していたのをコンフォートゾーンで、帰宅していたのをジムに通うというふうに変えると、これがコンフォートゾーン外ということです。コンフォートゾーンから出ようとすると、不自然な行動という認識になってしまい、引き戻そうとします。だから最初はやる気があったのに、徐々に気持ちが無くなっていき、三日坊主で辞めてしまうのは、ホメオスタシスが機能しているのです。

こうなりたい目標「ロールモデル」を見つけよう

 しかしコンフォートゾーンを移動して、新しく身につけたいことを「当たり前」にしてしまえば、逆にホメオスタシスは味方になります。ルーティンという言葉があるように、それをやらないとなんだか「気持ちが悪い」と思うようになれば、もうその新しいことは身についたのも同然です。ではホメオスタシスを解除するにはどうすれば良いのでしょうか? それはなりたい理想のモデルを見つけることです。

 友人や会社の同僚などのロールモデル(目標の人物)と付き合ったり、思考や行動をマネすると「ホメオスタシス同調」が起きて、身につけやすい味方となってくれます。よく言う「まずはマネしてみる」とは理にかなっていることが、分かりますね。起業家がやっている勉強会なども、同じ目標に向かっている人たちの集まりなので、同調が起きやすい環境です。

セルフトークでエフィカシーを高める

 ホメオスタシスに詳しい苫米地氏によると実現したい未来のイメージを、具体的な言葉で自分に語りかけることで、ポジティブなイメージを刷り込み「エフィカシー(自己効力感)」を高めることができるそうです。エフィカシーとは自分の能力に対して持つ確信のことです。エフィカシーが高いと多少の困難や失敗にぶつかっても、折れず努力を続けることが可能で、目標達成に近づけます。一方ネガティブなセルフトークを続けると、どんどん悪循環に陥ってしまいます。例えば「自分にはどうせできない」など、口ぐせのように言っていると自信とやる気を失い、せっかく立てた目標から遠ざかってしまいます。

 目標を達成しているイメージなどを言語化して、自分に言い聞かせることによって、よりその目標を遠くにあるものではなく、近づけることができます。できなかったことを口に出してしまいそうになったら、ポジティブな言葉に修正すれば良いのです。「自分はなぜ物事が長続きしないのだろう」ということを思ったのなら、「長続きしないのは自分らしくない」というように、言い換えるだけでも潜在意識の刷り込みは、変わるということですね。

(参考本・STUDY HACKER Reリスタ

まとめ・人間もアップデートしていくために

 体調は気をつけていても、気温や季節などで崩してしまいますが、自分の思考においては常にフレッシュでいたいと考えています。世の中の変化に付いていくことも大事なことで、いちいちつまづいてもいられません。がらりと変わるのではなく、自分を守るために今の思考ありきの「アップデート」はかかせないということに気づけました。今後どうなっていくか分からない社会情勢に、対応できるように少しずつ自分も変わっていきたいです。

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