聴導犬〜耳が聴こえない飼い主に音を知らせてサポートする補助犬〜 

聴導犬

この記事は約 6 分で読むことができます。

こんにちは、翼祈(たすき)です。

身体が不自由な人につく犬は介助犬、目が見えない人につく犬を盲導犬、耳が聴こえない人につく犬を聴導犬と言います。この3つのタイプの犬を総じて、補助犬と言います。

介助犬の運営がコロナ禍で、更に厳しいものとなっています。日本聴導犬協会では、新型コロナウイルス感染拡大や運営の困窮、物価高での収入減などで、介助犬育成資金のクラウドファンディング「CFグッドモーニング日本聴導犬協会」での支援を呼びかけていました。

今回で3回目となるクラウドファンディングは、過去2回は収支面で大きな伸びにはならなかったですが、貸与の予定だった介助犬育成の達成が叶いました。

今回は介助犬の中の聴導犬について、皆さんと一緒に考えていきたいと思います。

聴導犬とは?

聴覚に障害を抱える人の「耳」の代わり、または家族の代わりとなって、タッチをしたりなど色々な動作を使い、聴覚に障害を抱える飼い主に音を知らせて、サポートします。

赤ちゃんの泣き声、ドアのチャイムやノックの音、FAXや電話の呼び出し音、目覚まし時計の音、非常ベルの音などを感知した時、吠えずに、飼い主へ走っていき、音を知らせます。暮らしていく上で必要な色んな音を聴導犬は覚えます。離れた場所で音が聴こえたケースでも、聴覚に障害を抱える飼い主へ駆け寄って音を教え、音源へと誘導させます。

又、警報機の音を聴いて走って知らせに来るなど、聴覚に障害を抱える飼い主の安全を守る役割も担います。外の世界では、窓口で順番を待っている時に、鈴を窓口の人に鳴らして頂き、飼い主の名前が呼ばれた事を知らせる役割などもあります。

音が聴こえない聴覚に障害を抱える飼い主の不安を軽くし、快適で安全な暮らしの支柱となることが聴導犬の大きな仕事です。

画像・参考:公益財団法人 日本聴導犬協会

聴導犬など、2022年10月現在の日本にいる総数

補助犬法を所管する厚生労働省によると、今年10月の稼働数は盲導犬が848頭、介助犬が53頭、聴導犬が58頭。いずれも近年減少気味という。

引用:「身体障害者補助犬を学校教育に」 使用者が首相に要望 福祉新聞(2022年)

専門施設で訓練を数ヵ月から半年ほど経験し、厚生労働省が許可した団体に認定を受けた後で、聴導犬として役目をスタート出来ます。

その一方で、補聴犬の育成から退いた団体もありました。

補聴犬を約30年送り出して来た団体が撤退

聴覚に障害を抱える人の日常生活を支援する「聴導犬」の育成や普及に励んで来た神奈川県鎌倉市の女性が、約30年に上る活動へ終止符が打たれました。「些細なことでも障害を抱える人に歩み寄る取り組みが出来たと思います」と話す女性。「聴導犬」の訓練を受けた5頭が聴覚に障害を抱える人をサポートして来ました。

女性が「聴導犬」の育成に励む様にな機転は今から30年程前、聴覚に障害を抱える友人のとある言葉からでした。「貴方は自分の子の声を聴いてみたいと感じたこと、あるでしょう?」。女性が会話の中で、我が子を叱ったことを話すと、そう返されました。

貴方は自分の子の声が聴こえるでしょう。自分の子どもの本当の声を、話を聞いているのかということも―。」と、聴覚に障害を抱える友人の言葉の真意をその様に判断しました。そして、聴覚に障害を抱える人の苦しみに添わず、理解も配慮もなく愚痴を吐いた自分が恥ずかしく思いました。

これからはもっと聴覚に障害を抱える人の視線で物事を考えていかねば

この時の友人の会話をイギリス在住の友達に話すと、「イギリスには、障害を抱える人の支えになるヒアリングドッグ(聴導犬)がいる」とアドバイスをくれました。

当時、女性は聴導犬の存在を知りませんでした。女性は「自分が聴覚に障害を抱える人全員の支えにされなくても、聴導犬を育成することなら可能だ」と考えがまとまりました。

まず「聴導犬」の育成の取り組みに必要な資金を募金で集め、1996年より保護犬が対象で育成をスタートしました。2004年にNPO法人「聴導犬育成の会」を立ち上げました。

女性はこの約30年間で、十数頭の保護犬を「聴導犬」として育成し、「聴導犬」の適性に向いた5頭を聴覚に障害を抱える人へ送り届けてきました。

保護犬には、東日本大震災の被災地で家族と離れ、迷子になっていた犬も中にはいました。犬の性格と聴覚に障害を抱える人とのニーズが噛み合わずマッチングが出来なかったケースにおいては、家庭犬として一般家庭へ譲渡しました。

女性は社員と一緒に、「聴導犬」を希望する聴覚に障害を抱える人に送り出してきましたが、犬たちの育成や訓練を重ねることには体力も必要となって来ます。「補助犬」の育成活動を終了することに迷いもありましたが、2022年7月末に育成活動を終えることを決断しました。これからは「補助犬」の普及の取り組みをメーンに移すということです。

参考:聴導犬育成、活動30年に幕「ささやかでも障がい者に寄り添えた」 朝日新聞デジタル(2022年)

聴導犬を知ったきっかけ

ある記事を読んだ時ですね。「聴導犬?」と思ったんですが、その記事は有料記事で全文が読めなくて、やっぱり気になるので検索にかけてみたら出て来ました。私の中で記事に書いて来た、補助犬や盲導犬のイメージしかなかったので、聴導犬の存在を知れたことは素直に嬉しかったですね。

約30年聴導犬の育成に携わった女性は、「聴導犬は障害を抱えている人の間でも余り知られていない存在でした。育成は困難なこともありましたが、送り出した犬たちは立派に聴導犬の役割を担ってきました。聴導犬育成に携われて本当に良かったです」と、話している言葉が胸に響きました。

こういう介助犬は日常生活を送る上でその人の代わりになってくれる存在、それでかつ大切な家族の一員ですよね。私も聴導犬に関しては本当に知らなかったので、これを機に聴導犬が広く認識されれば良いなという思いで、この記事を綴らせて頂きました。

関連記事

<ひと物語>聴覚障害者の生活支援 日本聴導犬推進協会事務局長・水越みゆきさん 東京新聞(2023年)

参考サイト

noteでも書いています。よければ読んでください。

→HOME

聴導犬

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

ABOUTこの記事をかいた人

左耳感音性難聴と特定不能の発達障害(ASD,ADHD,LD全ての要素あり)、糖尿病、甲状腺機能低下症、不眠症などを患っているライターです。映画やドラマなどのエンタメごと、そこそこに詳しいです。ただ、あくまで“障害”や“生きづらさ”がテーマなど、会社の趣旨に合いそうな作品の内容しか記事として書いていません。私のnoteを観て頂ければ分かると思いますが、ハンドメイドにも興味あり、時々作りに行きます。昔から文章書く事好きです、宜しくお願い致します。