障害を抱えていても出来る、可愛くて楽しいおしゃれの仕方〜 

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こんにちは、翼祈(たすき)です。

近年、障害者も楽しめるインクルーシブファッションがどんどん出て来て、障害者のおしゃれはより多様化して来ているのをご存じでしょうか?

今回は、どの様におしゃれが多様化して来たのかについて、障害者のファッションブランドを展開している企業と、視覚障害者の方のおしゃれなど、様々な角度から綴っていきます。

「Play fashion! for ALL」障害者のニーズに叶える服

「Play fashion!」をメーンテーマに提唱する東京都渋谷区渋谷2-21-1にある株式会社アダストリアが展開するインクルーシブファッションプロジェクトPlay fashion! for ALL」が、持病や障害を抱える人の需要を応えた洋服を6型制作しました。

「Play fashion! for ALL」は、“社会には多様な人が暮らしていて、だからこそみんなが「同じじゃない」という当たり前のことを、もっともっとファッションにも取り込みたい”という、とある1人の社員の願いから社内公募で生まれた企画でした。この度、アダストリア特例子会社の社員3名が当事者側で企画に提案し、「一人ひとりの視点」を重んじながら、それぞれ需要を応えた服を6型制作。

「入院中もお洒落なファッションをしたい」「車椅子のタイヤに袖がこすれても、汚れが目立ちにくいお洒落な洋服を着たい」など、当事者だからこと分かる視点や需要を導入し、豊島株式会社の3DCG(VIRTUAL CLOTHING™)を活かしながら洋服を制作しました。

画像引用・参考:アダストリアが、障がい者のニーズを叶える服を、3DCGを活用し制作 PR  TIMES(2021年)

この会社が掲げる、誰もが「同じじゃない」という当たり前を、もっともっとファッションにも取り入れたい。すべての人が、ファッションをもっと楽しめる社会を創りたい。というテーマが素敵だなと素直に思いました。

障害者の服を百貨店で。「障害の有無なくみんなが楽しめる服」

障害の有無も性別も関係なくファッションを楽しんで欲しい――。大阪府茨木市にある日本障がい者ファッション協会代表理事の男性らが発明した商品『ボトモール(bottom’all)』が、東京中央区の高島屋日本橋店の企画展「Japonism Kimon」で販売されました。東京での販売は初めてだったといいます。

『ボトモール』は、「ボトムス(bottoms)」+「オール(all)」で、「巻きスカート」の一種です。車椅子に座ったままでも脱ぎやすく、性別関係なく着こなせるのが特長です。

代表理事は「福祉におしゃれは無用」という固定概念を取り除こうと、2019年11月に同日本障がい者ファッション協会を設立。その設立直後、とある車椅子の男性にこう言われました。「試着室にも車椅子では入れないし、入れても一人では洋服を着用出来ない。おしゃれは私は封印した」。

代表理事はそこで、「障害の有無なくみんなが楽しめる服」というテーマで車椅子ユーザー、福祉関係者、大学生らと討論しました。2020年8月に完成した第一号が『ボトモール』です。ウエスト辺りはスナップボタンや面テープなど片手で留められ、車椅子に座っても丈が短くならない様に、前面を斜めに丈をカットしています。立ち姿では袴のようなイメージで、女性はもちろん男性でも障害のない人でも着こなせます。

参考:障害の有無に関わりなく、おしゃれ楽しく 日本橋高島屋で企画展 朝日新聞デジタル(2022年)

視覚障害者のお化粧を支援する取り組み

眉はうまく描けているか、服装や靴が場違いではないか-。視覚に障害のある人は、身だしなみに不安を覚えることがあるという。そんな不安の解消や、おしゃれを楽しむ手助けをする取り組みが今、広がりつつある。

「指をそろえ、人さし指の側面をほうれい線にあててください。それから…」

資生堂ジャパン(東京)のビューティーセラピストが画面越しに女性3人に呼び掛ける。指示通りに手を動かし、肌の手入れをする女性たちに、彼女は「そうです」と声をかけ、動作が合っていることを伝えた。

引用:視覚障害者のおしゃれ支援 人の目通じ、自分が見える 産経新聞(2021年)

これは2021年6月に同社が開いたオンラインの美容セミナー「ガイドメイク」の様子です。

参加者は全国各地に暮らす視覚障害のある女性たちで、令和元年にスタートした際は、同社が視覚に障害がある人向けに開発した化粧法「ガイドメイク」のセミナーを対面開催してきましたが、コロナ禍で中断せざるを得ない状況になり、現在はスキンケアを中心にオンラインセミナーを行っています。

こうしたセミナーを通じて、自信を持ってお化粧をして楽しんで欲しいですね。

障害者がモデルのファッションショー

障害を抱える人たちがモデルを務めるファッションショー『ユニバーサルファッションDAY』が2021年10月10日、兵庫県神戸市須磨区須磨寺町4にある須磨寺で開催されました。

小学生から高齢者まで計23人が、兵庫県内の高校生がデザインした衣装などを身に付け、須磨寺の境内に設けたランウエーを動きました。

市民グループ「M.Y.S Kobe」(メイクユースマイル神戸)内の実行委員会が主催します。障害のあるなしに関わらず、おしゃれを通じて楽しく過ごしてもらおうと、2016年に板宿本通商店街でスタートし、2018年の須磨海岸編に続いて今回で3回目を迎えました。

今回は初めて県内5校の生徒がデザインで参加し、子ども用に80種余りの候補を寄贈しました。その中から出演者のモデル自身が計16点を選び、兵庫県神戸市兵庫区にある兵庫工業高校デザイン科の生徒が衣装に仕立てました。

参考:障害者らがモデル 高校生デザインの衣装でファッションショー 神戸新聞NEXT(2021年)

この記事の写真の真ん中にいる女性は、車椅子ファッションモデルで、衣装の見せ方などの指導を仰いだり、モデル役同士の交流を兼ねた撮影会も実施し、当日の衣装を身に着けてポーズと撮ったりされている専門的な方です。

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別のライターさんが以前書かれていた、障害者のオシャレについての記事もご紹介します。

私はファッションには疎いですが、

私自身は余りファッションにこだわりがなく、とりあえずよく選ぶのが夏だと綿100%のものですね。余り流行とはそういうものは分かりません。

ただ、おしゃれにこだわりを持つ方もたくさんいるので、今回紹介したアダストリアさんやボトモールなど障害者も楽しめるインクルーシブファッションがどんどん出て来て、障害者のおしゃれはより多様化して来ました。これからどんどん障害者向けのファッションアイテムが出て来ると良いですね‼︎

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noteでも書いています。よければ読んで下さい。

TANOSHIKA 翼祈|note

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左耳感音性難聴と特定不能の発達障害(ASD,ADHD,LD全ての要素あり)、糖尿病、甲状腺機能低下症、不眠症、脂漏性皮膚炎などを患っているライターです。映画やドラマなどのエンタメごと、そこそこに詳しいです。ただ、あくまで“障害”や“生きづらさ”がテーマなど、会社の趣旨に合いそうな作品の内容しか記事として書いていません。私のnoteを観て頂ければ分かると思いますが、ハンドメイドにも興味あり、時々作りに行きます。2022年10月24日から、AKARIの公式Twitterの更新担当をしています。2023年10月10日から、AKARIの公式Instagram(インスタ)も2交代制で担当。noteを今2023年10月は、集中的に頑張って書いています。昔から文章書く事好きです、宜しくお願い致します。