「太古のタトゥーは治療だった?の記事を読んで」

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皆さんこんにちは。Pinkです。今回は、Forbes JAPANに書いてあったタトゥーの記事について書きたいと思います。

実は20代の頃、好きな女性アーティストが、自分の子供の名前をタトゥーに入れたのを見て、永遠に残ることへの憧れもあり、自分もタトゥーを入れてみたくなったことがあるのですが、ものすごく痛みに弱い私は、すぐにその考えを辞めた思い出があります。

タトゥーと聞くと、「怖い」「不快」だというように、あまり良い印象を受けない人も多いと思いますが、太古のタトゥーは治療だった?と聞いてみるとどうでしょうか。

ミイラ化した凍結死体「エッツィ」

1991年に、イタリアとオーストリア国境付近のエッツタール・アルプスで、ドイツ人達はミイラ化した凍結死体を発見しました。その後、「エッツィ」と名づけられ、世界で最も有名なミイラの一体となります。

エッツィ」の着衣と持っていた武器は、紀元前3200年代のもので、研究者達に、タトゥー薬物治療の歴史に関する新たな見解を与えるものとなりました。25〜35歳で死んだとみられていて、体には厳しい環境下で生きていたことを示す痕跡が残されていました。

また、体を詳しく調べた研究者達は、背中と脚の皮膚に青灰色の細かい線が刻まれていることに気が付きます。合わせて61のタトゥーがありました。皮膚に刻み込まれた色素は、古代に医療行為が行われていたことを示しているのでしょうか。

人類学と医療の専門家たちはジャーナル『Inflammopharmacology(インフラモファーマコロジー)』に発表した論文で「背中と脚の『医療用』タトゥーが入っている場所は、慢性痛があったとみられる右膝と右足首の部分に、直接対応する場所だ」と述べています。

要するに「エッツィ」の体に刻まれた線や点の多くは、けがをした部位や関節の痛みがある部位の近くにあり、人類学者の間には「エッツィ」は痛みを和らげる「鍼治療のようなもの」として、入れ墨をしていたのではないかとみられています。

人類学者のラース・クルタクは、「エッツィ」のタトゥーには針治療との関連性があるとして、信じられないことに、タトゥーのおよそ80%は、「エッツィ」を悩ませていた、リウマチの治療で使われる中国伝統医療の針治療のツボ(経穴)と重なっていると述べています。

61ものタトゥーがあった「エッツィ」は痛みを和らげ、狩りをし、活動的な生活を送るために入れ墨を入れていたのかもしれません。

参考サイト:太古のタトゥーは「治療」だった? 現代も指摘される癒しの効果

 

現代のタトゥーと治癒効果

エッツィ」は、古代に入れ墨が行われていたことを示しています。また、米国の先住民族イロコイ族やホーデノショーニーのコミュニティでも、何世代にもわたってヒーラーやタトゥーアーティストが、人々に入れ墨を施してました。

タトゥーを入れることは、痛みをともなうものですが、それは脳内ホルモン(幸せホルモンとも呼ばれる)のエンドルフィンを分泌させるものでもあるとのことです。

そこで治癒効果についてまとめてみました。

治癒効果

① 2016年に『American Journal of Human Biology(アメリカン・ジャーナル・オブ・ヒューマンバイオロジー)』に掲載された研究結果では、タトゥーが免疫系を強化する可能性があることを示唆している

体に残った傷跡によって、常に過去の負傷を思い出してしまうという人に安心感を与えることが出来ると言われている

③ 2019年に発表された研究結果では、けがや手術、自傷行為などで残った傷跡を隠すためにタトゥーを入れる人は多く、そうした人達はタトゥーによって、心の健康が増進される可能性があると指摘されている

④ 乳がんで手術を受けた人達向けに、乳首にタトゥーを施す治療を行っている米国の医療用タトゥーの専門家によると、シャワーを浴びるたびに「自分はがんにかかったのだと思い出さずに済むようになる」と話す女性は多い

参考サイト:太古のタトゥーは「治療」だった? 現代も指摘される癒しの効果

21世紀の現在も、タトゥーは一部の人達に、癒しを与えていると考えられています。

 

最後に

今まではタトゥーに対してあまり良い印象を受けなかったのですが、ある一部分だけを切り取って、悪いことのように考えるのは違うのだと思いました。

そこで、なぜタトゥーを入れるのかネットで調べていると、タトゥーを入れている人の理由が書かれていました。

理由

① 父さん子だったから、一緒に生きていく気持ちで耳の後ろに父親の命日を彫っている(女性)

離婚して子どもと毎日会えなくなり、いつも両腕で子供達を抱っこしていたから、子供達を感じたくて両腕の内側に子どもの名前を1人ずつ彫った(男性)

参考サイト:日本でタトゥーはタブーなのか 「不快」の声に当事者は

最初に書いたように、タトゥーと聞くと、「怖い」「不快」だというようなあまり良い印象を受けない人も多いと思いますが、このように、安易にタトゥーを入れた訳でなく、思いを込めて入れている人のことを知ってからは、タトゥーに関して印象が変わりました。

タトゥーについてメンバーさんが書いた記事があるので(関連記事参照)、ぜひ合わせて読んで頂けると、より分かりやすいかと思いますので、宜しくお願い致します。

今回、太古のタトゥーの記事を読んで、癒しの効果があったりと、色々なことを知ることが出来ました。

世の中は驚くようなことで溢れていると思いませんか。そう思うと、まだまだ色々なことが知りたくなってきました。

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noteでも記事を書いているので、よかったら読んでみて下さい!

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