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こんにちは、翼祈(たすき)です。
1つ1つ木材を加工して作られている、木工加工品。作業工程も多くて大変かと思いますが、そんな手間のかかる木工加工品を販売している、就労継続支援A型事業所「HBC plus」が宮崎県にあるそうです。
今はレジンアクセサリーの製造・販売もしているそうですよ。
今回は木工加工品を作る「HRC plus」が行っている、“林福連携”について特集致します。
木工加工品を作って林福連携に取り組む、宮崎県のA型事業所
画像・引用:一般社団法人 HRC plus
宮崎県日向市上町にある就労継続支援A型事業所「HRC plus」では、手作りの木工加工品販売をスタートさせ、林業と福祉の連携、“林福連携”を目標に掲げています。
同「HRC plus」が木工加工品の制作に着手したきっかけは、2022年1月、異業種の事業者が団結して制作した「善意のベンチ」が始まりでした。木工加工品を趣味で制作していた同「HRC plus」の支援員の男性が作り手として協同していた経緯から、「端材で木工加工品を制作して販売すれば、私たちの会社の利用者に就労の機会が与えられるのではないか」と思い付きました。
同「HRC plus」の施設長と一緒に木材を提供してくれるところを探した結果、同日向市で林業を営みとする企業と結び付き、山師から直接木材を仕入れることが可能となりました。2022年4月、同日向市上町の同「HRC plus」直売店で木工加工品販売を本格的にスタートさせました。
同「HRC plus」の支援員の男性は「施設の直売所で飾るのに必要なハンガーラックを制作したのがきっかけで、木材加工の魅力にハマりました。動画配信サイトで加工技術を勉強したり、加工する為の機械を譲って頂いたりして、今ではまな板やコップ、皿などが制作出来る様になりました。利用者さんにはやすりかけなどの簡単な作業からしてもらい、就労機会の創出にも発展していくことを体感出来ています」と言います。
同「HRC plus」の施設長は「木工加工品は素材によって香りや風合いが異なることを今回の制作を始めて知りました。例えば、サクラの木で作ったカップはコーヒーの苦みが角が取れまろやかさが出て、日本酒は安いお酒でも美味しくなり、ビールの泡はきめが細かくなる様に感じます。お客様の『こんな木工加工品が欲しい』という声にも応えていきたい」と話します。
「林業の分野においては人手不足だと耳にするので、これから、林業と福祉が協同する『林福連携』を進行させたい。原木シイタケの栽培や植林など山師の仕事の手伝いも私たちが請け負えば、障害を抱える人の工賃アップに結び付くだろうと期待を寄せている」とも述べました。
参考:日向の就労支援施設で「林福」連携へ 障がい者の賃金アップ目指す 日向経済新聞(2022年)
木工品の価格は500円からとなります。直売所の営業時間は9時~16時。土曜、日曜、祝日定休。
公式Instagram
https://www.instagram.com/hrcplus/
これまで4つの○福連携について書いて来ました。
これまで農福連携から始まり、水福連携、産学官連携、伝福連携と書いて来ました。農福連携が大きなテーマとして、その中に植福連携だったり、草福連携があったりもします。この2つは大元は、農福連携なので、検索すると農福連携の中に一緒に出て来たりしますが、まだまだ規模は小さいです。
木工加工品は手にしたことは余りないのですが、木の独特の温かみと柔らかさがありますよね。私の家にはウッドバーニングというものがありますが、やっぱり手作りって良いなと感じる瞬間もあります。○福連携関連のものも色々探して来ましたが、なかなかそれに特化したものが少なく、最近は検索にも新しい○福連携が引っかかることは無くなって来ました。それでもこのシリーズも書くのは好きなので、また新たな○福連携が見つかる様に、アンテナを張っていたいなと思いました。
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noteでも書いています。よければ読んでください。
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