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こんにちは、翼祈(たすき)です。
日本では年間約2,000人の子供が小児がんにかかります。
また、小児がんは患者数が大人に比べてそんなに多くない上に希少ながんが数多く存在しています。
小児がんの治療研究や新薬開発を進めるには膨大な費用がかかりますが、患者数が大人に比べて少ないため、研究開発費の回収が難しく、治験をスタートしても、結果が分かるまで長い期間がかかり、研究開発が遅れています。
徐々に治療環境の整備などが加速していますが、まだ十分とは言えないのです。
そんな中、『レモネードスタンド活動』と呼ばれる1人の小児がんの女の子が始めたアメリカ発祥のチャリティーが話題を呼び、大規模な小児がん治療研究に寄付を募るチャリティーにも転じました。
今回は『レモネードスタンド活動』について、お知らせします。
レモネードスタンド活動とは?
画像・引用:【小児がん研究支援】「レモネードスタンド」活動をサステナブル・ブランド国際会議2022横浜にて初開催 PR TIMES(2022年)
『レモネードスタンド活動』とはアメリカで広まったチャリティー活動で、ある時小児がんと闘う1人の女の子が、「私と同じ小児がんを患っている子ども達の命を救える治療法を探し出して!」と自宅の庭で「レモネードスタンド」を開店し、女の子が「レモネードスタンド」の売り上げを病院に寄付する取り組みをスタートしました。
アメリカでは夏の時期が訪れると、子ども達が自宅でレモネードを完成させて家の前で販売する「レモネードスタンド」はあちこちで見かける光景で、風物詩の1つです。レモンと砂糖と水があれば、1人でもレモネードがみんな作れるので、子ども達のお小遣い稼ぎとして定着しています。
この取り組みはアメリカ全土に報道されて多額の募金が寄せられました。それから女の子が亡くなった現在も、この取り組みはアメリカ全土で引き継がれ続けています。
そして『レモネードスタンド活動』は日本においてもチャリティー活動として徐々に拡大し、学校の文化祭や地域のお祭り、企業の参加イベントなどで美味しいレモネードが振る舞われ、そこで寄せられた募金は小児がんの治療・研究支援の運用へと結び付いています。
ここからは実際の日本での活動を紹介したいと思います。
レモネードスタンド活動in沖縄
2022年8月16日に沖縄県北谷町社会福祉協議会と町子ども居場所連絡協議会は、町役場1階のフロアで「レモネードスタンド」を開店しました。このイベントに参加した子ども達は社協スタッフや子ども食堂を運営する大人達と一緒にレモネード製造や販売に励みました。
このイベントに向けて同北谷町内の児童館や子ども食堂を通っている子ども達がみんなで製作したポスターを同北谷町内の自治会公民館、同北谷町の主要スポットの壁などに貼り出しイベント参加を促しました。
同北谷町内企業が天然水、氷、生レモン、プラスチックのコップを配布しました。子ども達は事前に各社協の課のスタッフから注文を集め、レモネードを販売しました。同北谷町の町長も子ども達の作ったレモネードとバタフライピーを受け取り、「非常に美味しいです」と感想を寄せました。
参考:入院する子への「レモネードスタンド」が大繁盛 朝日新聞デジタル(2022年)
同北谷町桑江で子ども食堂「おひさまカフェ」を運営する女性は「用意したレモネード350個が短時間で完売し、50個を追加しました。協力して下さった企業に感謝しかありません」と頭を下げました。子ども達が製造したレモネードの販売で寄せられた売り上げは沖縄の離島や遠方から本島の病院に入院することになっている小児がんを患う子ども達やそのご両親が通う「ファミリーハウスがじゅまるの家」に寄付されます。
レモネードスタンド活動を通して、寄付へin宮崎
都城中央ライオンズクラブ(LC)は19日、都城市役所で初めてレモネードスタンド活動を行った。小児がんの子どもを支える寄付金を募り、寄付した人に飲料を手渡した。
当初、クラブ内で実施していたが「市民に啓発しよう」と2カ月に1度、市役所で行う献血活動と同時に行うことにした。
当日は、1階ロビーに募金箱や啓発チラシを置いた机を設置。会員30人が交代で来館者に寄付を呼びかけ、寄付者にはペットボトル(500ミリリットル)に入ったレモネードを手渡した。
宮崎県の都城中央ライオンズクラブの会長の話では「これからも献血と並んで活動を続け、来年には一括して寄付をチャリティー団体へ届けたい」と言います。
もしこの活動をご自分でもやってみたい!という方は、下記のページに詳しい始め方が載っていますので、ご覧になってみてください。色々と準備は必要ですが、レモネードをつくるのに必要なレモン果汁は普及協会から無償提供くださるそうです。
『レモネードスタンド活動』をする前の準備など
『レモネードスタンド活動』に賛同し、開店する前には幾つか準備をして下さい。
開催当日までの準備に関して
①共に参加してくれるメンバーに声をかけて、『レモネードスタンド活動』の内容を伝えましょう。
レモネードスタンド開店に必要なものや飾り付けなどの準備が必要です。
②『レモネードスタンド活動』の開店する日程・開店場所を決定します。
多数の人が集まる文化祭や学園祭、町内会のお祭りなどイベントへ出店できないか検討しましょう。
必要なものはキットページの「レモネードスタンド活動計画書」をダウンロードして、記入しながら計画を練りましょう。
③「レモネードスタンド」を開店したい場所の責任者に『レモネードスタンド活動』の目的を知らせ、開店の許可を頂きましょう。
※レモン果汁などを混ぜてレモネードを製造して販売する時には、保健所への届けが必要になります。募金箱を置いて寄付を集める場合も募金活動の許可が必要です。
開催当日はレモネードを製造し、販売する以外にも、『レモネードスタンド活動』の内容や趣旨を人々に伝える役目もあります。
さらに詳しい詳細は下記のリンクを読んで下さると、より『レモネードスタンド』を開店するまでの準備や、その後のことが分かると思います。ぜひ、ご覧になられて下さい。
参照:レモネードスタンドをやってみよう レモネードスタンド普及協会
Twitterでこの活動を知りました。
私はTwitterでも情報収集していて、ある時たまたま見つけた、「レモネードを買うと、小児がんの子ども達へ支援が出来るらしい」という投稿。それを観た時から気になっていて、「是非記事化しよう!」と決めました。ネットで検索していて、「普及協会まである、きちんとした活動だったんだ」と、再度記事を読み込みました。
レモネードは私自身、多分1回しか飲んだ事がなくて、レモンの酸っぱさが苦手ですが、逆に母は毎日好んでレモン酢を入れて白湯を冷まして飲みます。「レモンは酸っぱいからこそいい。暑い時期はこのレモンに限るし、全然酸っぱくないし、美味しいし、毎日飲みたくなっちゃう」と言います。
このレモネードスタンド活動で気になったのが、レモネードならどの飲料メーカーでも寄付の対象となるのでしょうか?調べてみると下記のポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社より発売されている、「LEMON MADE オリジナルレモネード」が対象商品となっているようです。私はそんなに飲めませんが、私の家にその活動に打ってつけの人がいるので、レモネードは母を中心に、私たちでも参加したい大事な一環だと思いました。
画像・引用:レモンの酸味ですっきりした甘さを楽しめる!「LEMON MADE オリジナルレモネード500ml」2022年2月21日よりリニューアル発売
関連記事:1本1円を「レモネードスタンド普及協会」を通して小児がん支援に「LEMON MADE オリジナルレモネード」2019年6月3日より新発売
関連記事:多くのお客様からご好評の「LEMON MADE」から炭酸タイプ「LEMON MADE レモネードソーダ」2020年9月28日より新発売
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noteでも書いています。よければ読んでください。
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