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知ってますか?「イヤーマフ」
パッとみて、ヘッドホンのように見えますが、これは「イヤーマフ」と呼ばれる物です。
イヤーマフとは、耳全体を覆うタイプの防音保護具です。イヤーマフは、もともと工事現場や飛行場、射撃、モータースポーツなどの騒音が大きい場所で、それらの仕事に携わる人の耳を守る道具として使用されてきました。
今回、ご紹介したい「イヤーマフ」は、聴覚過敏などで「音に苦しんでいる人たち」が使用している例です。
聴覚過敏とは?
聴覚過敏と聞くと、大きな音が苦手なだけかと思われがちですが、聴覚過敏には様々な症状があります。
聴覚過敏とは感覚過敏のひとつで、周囲の音が激しい苦痛や不快感を伴って聞こえる状態を指します。現時点で明確な定義はなく専門家によって定義はさまざまです。
てんかんや顔面神経麻痺など他の病気や不安や抑うつ、疲労などの心理的な要因などで年齢を経て現れることがあります。一般的に、発達障害のある人に合併する場合が多いようです。
たいていの人にとって普通に感じられる程度の周囲の音が、異常に大きく感じたり、苦痛を伴って感じられることがあります。耳の奥が痛くなったり頭痛やめまいなどを伴うこともあります。
私の場合
私自身も、聴覚過敏があります。症状がでるのは、疲れているときや、精神的に落ち込んでいるような時に、周りの音が苦痛でしかなくなるのです。
他人の話し声が、気にしないようにしてもずっと聞こえてきて、気になって気になって仕方なくなったり、大きな声の人のそばにいると、動悸がしたり息苦しくなったりします。
なので、仕事中は常にヘッドホンをしています。好きな音楽を聞いていると、人の声が気にならなくなるのです。
通勤途中でも、たまに人の声が気になるときは、イヤホンを耳栓代わりに使っています。
子どもとイヤーマフ
発達障害や、何かしらの障がいがある子どもたちの中には、聴覚過敏の症状がある子どもが一定数います。
そんな子どもたちの必須アイテムが「イヤーマフ」なのです。
音が苦痛であるにも関わらず、うまく伝えられない子どももいます。どう聞こえているのかは、本人しかわかりません。
誤解されるイヤーマフ
イヤーマフは、その形からヘッドホンと勘違いされがちです。食事中も装着していると、「行儀が悪い。」と勘違いされたり、ジロジロ見られたりするという偏見もあります。
イヤーマフは、音楽を聴くためにしているわけではありません。
見た目はヘッドホンと変わりませんが、音から自分自身を守るためにしているのです。
イヤーマフを使用することによって、聴覚過敏がある人は生活の質が向上する可能性があります。学校や職場など、その使用を受け入れてくれるコミュニティは増加していますが、使用に際しては丁寧に必要性を伝え、相互に理解しあうことが重要です。
理解しあうことが大切
もし、街中でイヤーマフをしている人や子どもがいたら、音楽を聴いている訳ではなく、「聴覚過敏などのハンデがあるのだな。」と少しだけでかまいません。
頭の隅で理解してもらうと、イヤーマフを付けている人たちの助けになるかもしれません。
参考サイト
音に苦しむ「聴覚過敏」知ってほしい | 未来スイッチ!課題解決で暮らしやすい社会へ|NHKニュース
聴覚過敏に対処するためのイヤーマフの選び方とイヤーマフのオススメ4選をご紹介【LITALICO発達ナビ】
聴覚過敏とは?原因や症状、日常生活や仕事できる対策を紹介します
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