ヘッドホン難聴(イヤホン難聴)って、知っていますか?

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こんにちは、金次郎です。

 私は、新卒で入社した会社での無茶な長時間労働により、身体的疲労と精神的ストレスから、通勤電車に乗っている時にパニック発作を起こしてしまい、その時に有った「めまい・耳鳴り」を放置した結果、徐々に聴力が落ちて行きまして、5年前には「障害者手帳」が交付されるほどにまで聴力が落ちてしまいました。
 しかし最近「ヘッドホン難聴(イヤホン難聴)」と言う病名で、聴覚に異常を来す方が増えているそうです。
 一体どの様な事をすると、この様な難聴になってしまうのでしょう?

ヘッドホン難聴(イヤホン難聴)とは?

 ヘッドホンやイヤホンをして、大音量で音楽などを聞き続けていると、音を伝える役目をしている「有毛細胞」が少しづつ壊れて行き、結果的に難聴になります
 聴力の低下は徐々に進行していきますので、最初は聴力が落ちている事が分かり難いです。
 しかし、一度傷ついた「有毛細胞」は再生する事は無いので、失った聴力は元には戻りません。
 この様な大きな音に耳が晒されて起こる難聴を「騒音性難聴」あるいは「音響性難聴(音響外傷)」と言います。
 WHO(世界保健機構)は、2015年に世界の35歳以下の人々のうち11億人近くが、携帯音楽プレーヤーやスマートフォン等でヘッドホンやイヤホンを使って大音量で音楽を聞くことによって音響性難聴の危険にさらされていると報告しています

原因 

 耳から入った音は、内耳の蝸牛(かぎゅう)という器官にある「有毛細胞」という細胞で振動から電気信号に変換され、脳に伝わることで聞こえるようになります。
 WHOは、
80dB(地下鉄の車内騒音程度)で1週間当たり40時間以上98dB(線路のガード下など)では1週間あたり75分以上聞き続けると、難聴になる危険があるとしています。
 特にヘッドホンやイヤホンは耳に直接音が入るため、音漏れするほどの大音量で聞いたり、長時間聞き続けたりすると、簡単に難聴になってしまいます。 

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1・耳介  :空気の振動を集める
2・鼓膜  :空気の振動をキャッチ
3・耳小骨 :振動を増幅する
4・蝸牛  :蝸牛の中のリンパ液が振動
5・有毛細胞:リンパ液の振動により「有毛細胞」が刺激を受けて、その刺激を電気信号に変える
6・蝸牛神経:電気信号が、蝸牛の中の神経細胞から蝸牛神経を通って、脳に伝わる

引用元:さいとうクリニック耳鼻咽喉科
     https://saito-clinic.com/original/content4/

治療法

 「有毛細胞」が壊れる前であれば、ヘッドホンやイヤホンの使用をやめて、テレビや電話等の大きな音も聞かない様にして、耳の安静を図れば聴力の回復が見込めます
 大音量で音楽などを聞いた後に、急に耳の聞こえが悪くなった時は、「突発性難聴」の場合と同じく「内服薬やステロイド剤の点滴」による薬物療法を行います。
 血管拡張薬やビタミンB12製剤、代謝促進薬などを使う事もありますが、これらの薬物療法を行っても聴力が完全に戻らない事もあります

予防

 WHOでは、ヘッドホン難聴(イヤホン難聴)にならない様に、以下の事を推奨しています。

・音量を下げたり、連続して聞かずに休憩を挟んだりする
 (音量の目安は、ヘッドホンやイヤホンで音楽を聞いていても外部の会話が聞こえるくらいです)

・ヘッドホンやイヤホンの使用を1日1時間未満に制限する
 (ヘッドホンやイヤホンを使わない日を設けるのも、1つの方法です) 

・「ノイズキャンセリング機能」のついたヘッドホンやイヤホンを選ぶ
 (周囲の音を拾わないので、小さな音量で音楽や相手の声が聞こえます)

終わりに

 私の難聴の原因は、パニック発作時の副症状を放置してしまったのが原因ですが、正常な耳の人が大音量で音楽などを聴いた結果難聴になると言うのは、悔やまれます。
 確かに昔も乗り物に乗っている時に、どこからかチャカチャカと音楽が聞こえたりして、周りを見回して見るとヘッドホンをしている人が携帯テープレコーダーを抱えて音楽に合わせて首を降っているのを見た事がありました。
 最近はコードレスで、私が着けている補聴器の様な形のイヤホンを耳に着けて、スマートフォンで動画を見ている様ですが、昔の様に音漏れがしないので、どのくらいの音量で聴いているのか分かりません。
 でも色々な騒音がある街中で聴いていますから、ボリュームはかなり大きめにしていると思います。
 補聴器を付けていないと人との会話も出来なくなってしまった私から申し上げると、難聴は辛いですから耳は大事にして下さいね。

参考元

・(bizSPA!フレッシュ)増えている「イヤホン難聴」リスク。危ない兆候を医師に聞く
  https://bizspa.jp/post-489704/

・(厚生労働省 e-ヘルスネット)ヘッドホン難聴(イヤホン難聴)について
  https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/sensory-organ/s-002.html

・(さいとうクリニック耳鼻咽喉科)ヘッドホン難聴について
  https://saito-clinic.com/original/content4/

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2 件のコメント

  • 自分も仕事柄上、動画の編集のためにイヤホンが必須になっているだけでなく、休みの時や通退勤時などプライベートに近い時間も音楽を聴くためや、動画等を観るためにほぼ四六時中イヤホンをしているので、これは気をつけねばとハッとさせられました。
    興味深い記事を書いてくださりありがとうございます
    m(_ _m)ペコリ

    • 動画班の匿名Mさん
      どうも、返事が遅れてスイマセン(__)
      私の場合は、長時間労働のストレスから難聴になってしまいましたが、電車やバスに乗っていてもスマートフォンを見ている人を見かけたら「ボリュームに気を付けろぉ~」と心の中で呟いています。Mさんも私みたいにならない様に気を付けて音楽を楽しんで下さいね。買わなくても良い出費(補聴器)が増えますから。

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